最近になって日本を代表する製造業で不祥事が続々と表出していますが、これは取りも直さず、激しい技術競争、及びコスト競争の中でハード技術(製品)の優位性を発揮することが難しくなっている現状を意味するものと考えています。
人と技術と資本を集約し、良い製品を他社(及び他国)に先駆けて大量生産すれば勝てるというビジネスモデルが通用しなくなってきたと言うことであり、今や良い製品と言うだけではダメで、より良い製品であり、且つ時代を先取りした製品でなければ、直ぐにコモディティー化して価格競争に陥り、結果とし
てコスト引き下げ要求の中で不正に走らざるを得ないという状況下で発生したことなのだと思います。
さて、今月初めのメルマガで「24,000円になってから強気にはなりたくない」と書いた途端に株式市場が下げました。しかも下げるときは激しいです(汗)
単に売りが増えると言うだけでは無く、弱気が増えたと見るや途端に空売りも急増し、実際の需給以上、想像以上に容赦なく叩き売られます。
先月中旬からの値上がりが急過ぎたため嫌な予感がして、保有銘柄のうち特に値上がりしていた銘柄の2/3ほどは売っておいたので幾らか助かりましたが、それでも残った分は随分と下げました。
本当に注意しないと我々一般投資家は短期資金の餌食になります。
十分に研究しても苦戦することが頻繁にある訳で、下手をすれば儲からないどころか、あっという間に損失が増えるのですから投資家のすそ野が広がりません。ましてや証券会社のアドバイス通りにやって儲かった投資家なんて居るのかな・・・?
中々儲からず、単なる博打市場では金持ちか賭博師以外は参加しません(苦笑)。
一般投資家にとって成功体験を得辛い市場だからこそ投資家が増えず、すそ野が広がらないと言う事を何故に分からないのか不思議です。
ベンチャー企業なら止むを得ませんが、何せ投資をした(株式を買った)会社が利益を出しても、その利益のうち多くても3割程度の配当(配当性向)しかしてくれないのですから投資家は報われません。
分かり辛い税制も含めて儲からない市場のままに、しかも、いい加減上がってしまってから「貯蓄から投資へ」と幾ら煽られても・・・と思います。
あと半年か?いや1年か?・・・いい加減素人の参加が増えたところでこの相場も終焉を迎えるのでは無いでしょうか(汗)
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)