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 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


=コラム「好業績株価下落銘柄の中から、ポートフォリオを固めていきたい」=
 (有料メルマガ第354回・2015/11/3配信号)


※注 2015年11月現在の内容ですので留意下さい。


【前略】


 株式投資を行うならば、投資した企業の株が買値より高く上げて、キャピタル・ゲインをたっぷりと稼げることを期待しているのは、株式投資家としては当然のことだと思います。

 投資した株でキャピタル・ゲインを得られたら『勝ち』で、キャピタル・ロスを喰らったら『負け』。そんな基準で株式投資の勝ち負けを評価することが、常識的にも妥当だと思うし、個人投資家の多くは、このように株式投資の勝ち負けを考えていると思います。

 しかし、株式投資の勝ち負けの判定は、上記のような常識的な基準では無く、自分で決めることも一つの方法だと私は考えて実行してきました。

 投資した株すべてでキャピタル・ゲインを得るのは難しいです。特に1月から12月までの1年間という期間のなかで、全ての投資した株が買値より常に上がっているというのは、分散投資でいくつもの銘柄に投資する場合は、とても難しいと感じます。


 私は株式投資を始めたときは、全ての投資銘柄で利益を上げることを目標に
していたので、何年かかろうとも、とにかく買値より高く売ることを目標とし
ていました。

 しかし、10年も投資していて買値より10円高く売れた場合でも『勝ち』と評価することは、意味がないと思うようになってきました。確かに損はしませんでしたが効率が悪いのです。

 そこでだんだんとポートフォリオ全体で考えて、ポートフォリオの投資総額が前年より増えていれば『勝ち』と考えるようになりました。もちろん追加資金を加えた時は、その金額を調整して評価していました。


 しかしサラリーマンを辞めて、お給料という安定収入が無くなってからは勝ち負けの基準を変更しました。

 株式投資の勝ち負けの基準は自分で決めるものです。どのように決めても良いと考えるようになりました。


 機関投資家の運用成績は相対評価で決まります。値上がり率ではなく、指数に対する勝ち負けを同業他社と競争しています。自分のファンドが20%の利益を出しても、他のファンドが30%の利益を上げていれば、負けになります。逆に自分ファンドが20%のマイナスでも、他のファンドが30%のマイナスなら勝ちになります。

 プロのファンド・マネージャなどは投資総額がマイナスになって損をしていても、他の投資家よりマイナスが少なければ『勝ち』と評価するということです。

 個人投資家がこのような基準で投資の勝ち負けを判断することは、まずないと思います。絶対評価で、資産が増えていれば『勝ち』、減っていれば『負け』という評価です。


 ただしブログなどで他のブロガーが資産の増加率を公表していて、その増加率を気にしている個人投資家は多いように感じます。しかし運用資産額も、投資手法も、投資目的も、経済的な環境も投資家ごとに、それぞれ異なりますから、資産増加率だけ比較して気にする必要などないと思っています。

 特に私のように会社を早くやめたり、定年退職をして安定収入が無くなった投資家にとっては、運用資産を減らさないことが一番大事だし、1年間という期間に縛られる必要も無いわけです。


 私は、サラリーマンを辞めた後は、『1年間に使う生活費を資産運用で稼げたら勝ち』という勝敗の基準を選ぶことにしました。
 株式投資以外に賃貸不動産投資も行っていたので、その分の家賃収入と合計して自分が定めた1年間の生活費をオーバーすれば『勝ち』と評価しました。

 そのために、東日本大震災が起きた年には、前年の12月末より、株式投資総額の合計額がマイナスとなってしまいましたが、配当と家賃収入の合計で目標の生活費以上を稼いでいたので『勝ち』と評価しました。

 インカム・ゲインはキャピタル・ゲインより計算しやすいので、大勝ちできなくてもまず負けることは無いのです。

 どうしても勝ち負けにこだわる、私のような性格の投資家にはお勧めの評価基準です。もちろん投資金額が増えている方が良いに決まっています。その目標も追いかけますが、あくまでも勝ち負けの判定はインカム・ゲインを一番強く意識することになります。


【後略】


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


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 ラサ商事(3023)研究銘柄レポート+コラムの構成です。
 コラムでは綿半ホールディングス(3199)、日本精線(5659)、日本フェンオール(6870)、東京鉄鋼(5445)、イチネンHD(9619)、中電工(1941)、福田組(1899)、日本特殊塗料(4619)などについて言及しています。
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