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日経平均は23000円の大台を回復して、さあこれから一段高でバブル化への道を突き進むのか?
あるいは売り方の買戻しが一巡すると同時に中間反騰も一服となり、下値への調整が起こるのか?
非常に目が離せない展開となってきました。
考えられるシナリオはいくつか用意しておいた方がよいでしょう。
直近の急ピッチでの上昇にはやはり高値警戒感がつきまといます。少なくとも日柄を調整するのに要する期間は2週間程度をみておくべきでしょう。
今後のメインシナリオをまず先に述べておきたいと思います。
実体経済でも経済活動再開への動きが始まったとはいえ、まだまだ回復への道程は遠く、「今の株価上昇はすでにバブルだ!」と言う声もあります。
しかし私が考えるに、やはり株式市場における
【バブル化現象はこれから始まってくる】
ということです。
上述した日柄調整期間の間におそらく利益確定売りが株価の重しとなるでしょうから、それなりの高値波乱を想定しておく必要はあるでしょう。
よって、ここから押し目買いに徹していくというスタンスが重要になってくるかと思います。
そこで、これまで堅調に戻りを見せてきた株を取り上げるとともに、今後の押し目買いを狙いたい優良株をご紹介しておきます。
注目は日立金属(5486)【東証1部:鉄鋼】です。
株価は足元で200日移動平均線を回復してきたところですが、まだまだ上値の余地が見込めるバリュー株です。
少し遡ると昨年の10月ごろから上値を試す動きになり、コロナショック前まで1200円⇒1800円まで約1.5倍の上昇を見せました。
事業内容は電子材料向けの高級特殊鋼から自動車関連部材向けの産業機器材料、さらに航空機や鉄道、通信用電線・ケーブルなど産業インフラ分野における素材製品群を展開しています。
ポイントは昨秋のシクリカル系銘柄が見直された際に株価が大きく反応したこと、そして再び経済活動再開への期待を考えたときに、同じ様に期待されるだけの材料がある銘柄ということです。
日立金属の魅力は競争優位性があることで、これはつまり必要不可欠な企業ということになります。
世界首位級のネオジム磁石をはじめ、高シェアを誇る高機能材料を手がけ、EV向け磁性材料や高級鋼板向け鋳造ロールの増産にも着手しています。
足元の5/27に前期実績を発表していますが、営業利益以下は赤字転落でした。業績の底入れは新型コロナウイルス影響をふまえて足元の4-6月を想定しておく必要はあるものの、経済活動の再開を見込むと7-9月から業績は反転に向かってくるものと思われます。
よって、株価はここから調整したとして次回決算発表の前には再びアク抜け感から出直り色を強めてくる展開を想定しておくのがよいかと思われます。
したがって、1200円台を狙い目に押し目買い、資金力がある方は買い下がりスタンスも一考で、秋に向けての仕込み場を模索しておきたい銘柄と言えるでしょう。
(あすなろ産業調査部)
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