コロナ禍での社会現象。

 つい先日は若手の上場企業の代表取締役の不倫問題が持ち上がり当人が辞職に追い込まれたばかりだが、このところ有能とされる経営者に起きた事件でメディアは盛り上がっている。

 元日本マクドナルド社長に起きた事件に続いて、今度は現役上場企業、アルペンの会長に起きた事件。ご本人が否定されている中なので事の真相はまた改めてにしたいが、株式市場にも多少の影響をもたらしそうな事件に対して一言コメントしておきたい。


 まだ36歳の若手経営者に起きた不倫は結婚したばかりのタイミングで持ち上がった話。現役有名アナのリッチマン亭主に降りかかった気の緩みなのかどうかはともかく、まだまだ若気の至りとも言うべき出来事なのかも知れません。

 それにしても政府首脳も一目置く遠隔診療に関わる筈のメドレー(4480・マザーズ・2019年12月IPO)の代表取締役に起きた出来事には驚かされた。メディアでは180億円夫として伝えていたが、上場して1年余りで時価総額が300億円前後台からピーク時2000億円にもなった企業の株を11.6%も保有する人物だからこその話である。
 これで遠隔診療が頓挫するとは思えないが代表取締役医者として活動されてきた有能な方なので活躍の場はいくらでもあるだろう。できればプライベートな活動も今後は遠隔で実施されることをお奨めしたい。


 若手ならまた活躍の可能性はあるが、後者のお二人はいずれも72歳という年齢で再度の復活には困難が伴うだろうが、それにしてもそのバイタリティさには驚きだ。


 元マクドナルドの社長は私のアナリスト活動の中でも水天宮で開催された説明会などで接した時期があり、その際の優秀さ、人格の高さはとても印象的だった。ただ、コンサルティング出身者という印象で創業者とは違ったクールさがあったように思う。
 ビジネスに取り組む姿勢の素晴らしさは認めるが、それも道半ばで頓挫。
 あの時の店舗戦略の失敗がなければと思う。
 プロだからこそ成功させるのは当り前。それがうまく行かないとなればクビを切られても当然となる。
 今回は最終的な理解者である元歌手の奥さんとのトラブル。プライベートな事件とは言え、長崎が生んだ名経営者の起こした事件に私も気持ちが憂鬱になってくる。


 気の毒なのはまだ事件の解明ができていない名古屋に本社を置くスポーツショップチェーンを全国展開するアルペン(3028)の現役会長ををめぐるニュース。
 設立は1972年。上場は2006年でIPO時の公開価格4000円(当時の時価総額は1600億円)。同社は1月21日に今6月期の決算を上方修正したばかり。
 上場後の業績がこのところ停滞気味だったが、コロナ禍の中でピン芸人の「ヒロシ」の趣味でもあるキャンプ動画で一種のキャンプブームが起きて業績が急向上。今期の予想経常利益は147億円という急向上の見通しとなっただ
けに今回の報道には驚きがあった。しかも事件は昨年の話。今頃になってニュースとなるのは何か不自然な点がある。

 創業オーナーの身に起きた予期せぬ出来事。時価2298円(先週末)で時価総額900億円。会長には株の評価だけで500億円近い資産があった筈。しかも出遅れていた評価不足の会社の株価が2倍以上にもなる可能性だってあるのだからこの憂鬱な事件が伝えられなければと思われる。

 ただ、こんな出来事があっても経営体制には響かないのかも知れませんので押し目は買いチャンスと思われている投資家も多いのかも知れませんが、キャンプ用品販売会社の72歳の会長に起きた某ホテルでの42歳の女性とのトラブル。ヒロシと一緒に木曽の山々でキャンプでもしていれば良かっただろうに。きっと何か憂鬱な何かがあったのでしょう。


 企業経営とは別のプライベートな事件とは言え、2人の72歳の経営者の心の憂鬱はどのような波紋を投げるのか多少は気になるところだ。


(炎)


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