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投資家Sの今週の注目銘柄 イーレックス【9517】
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投資家Sの今週の注目銘柄 イーレックス【9517】

2021-08-11 11:49



     皆様こんにちは、投資家Sと申します。


     創業(1964年)半世紀を超える投資日報社が、毎週月曜・木曜に発行を行っております、”投資日報α”(月曜版)に”投資家Sの今週の注目銘柄”を連載しております。


     夏真っ盛りの8月となりました。

     8月の株式市場は弱い動きとなる事が多く、直近12年間の日経平均株価の勝敗は5勝7敗の勝率41.6%となっており、中間決算発表後の上方修正で株価が堅調に推移する事の多い11月相場(9勝3敗)と比べると、分が悪い月となります。

     この傾向は日本株のみならずアメリカ株も同様となっており、S&P500の8月の勝敗は日経平均と同じく5勝7敗となっており、直近12年間では唯一負け越しの月となっております。

     上場相場商品はタイミングが非常に重要であり、分が良い局面で投資を行う事がパフォーマンス向上には必要不可欠となります。

     直近の決算発表を確認しても、市場予想を上回っていた株が好材料織り込み済みで軒並み売られており、決算期待での買いが上手く行かない状況となっております。

     日本国内は8月2日(月)から緊急事態宣言の対象地域が追加されており、春先に想定されていた、リベンジ消費が夏から盛り上がるシナリオが崩れております。

     7月30日(金)に決算発表を行ったJR東海【9022】・JR西日本【9021】の下方修正はその象徴であり、結局はWithコロナがまだ継続している事となります。

     秋に総選挙を控えている日本では、有権者に占める高齢者の割合が高い為、経済優先よりもコロナを拡大させないように、保守的に政策運営が行われる可能性が高く、大型補正予算の話でも出てこない限りは、上昇ラリー再開は10月以降になると考えております。

     個人投資家が機関投資家よりも有利なのは、“休むも相場”が出来る事です。

     秋以降の上昇相場に向けて、バリエーションが高くて手が出なかった銘柄をピックアップして、将来花を咲かせる為の“種を見つける期間”として、株式市場を俯瞰して見ておきましょう。

     今回は、脱炭素関連銘柄として6月中旬から7割を超える上昇となった、
    “再生可能エネルギーの代表銘柄”について取り上げております。


    ■イーレックス【9517】


     新電力大手のイーレックス【9517】の株価が騰勢を強めている。
     6月14日に付けた1,861円の安値をボトムとして上昇を続けており、7月15日には上場来高値となる3,230円を付ける動きとなっている。
     直近1カ月間の上昇率は74%となっており、再生可能エネルギー関連銘柄として株式市場で人気化しているレノバ【9519】と共に、脱炭素関連銘柄として投資家の買いを誘っている。

     エネルギー関連銘柄を買う場合、下記の3点を考慮する必要がある。

    1)設備投資型のビジネスとなる為、売上の増加には設備投資が必須
    2)設備投資を行う際に多額の借入を行う為、金利の上昇に弱い
    3)常に設備投資が必要となる為、株主への還元率が低い。

     世界の潮流は脱炭素に向かっており、この分野が拡大する可能性は極めて高い事も事実であるが、再生可能エネルギーセクターは、2010年代の株式市場を牽引した大手ITを中心とした情報技術セクターとは異なる構造を持っており、短期的な株価の上昇に業績拡大のペースが追い付くのか考慮する必要がある。

     イーレックスは1999年創業の老舗新電力であり、国内・海外で発電所の保有・売電を行っている実績豊富な会社ではあるが、国内の電力会社と時価総額比較を行うと、稼ぎ出す利益に対して、現時点では高い評価が付いている事が分かる。

     同社の直近の時価総額は約1,770億円、四国4県の電力需要を一手に引き受けている四国電力【9507】とほぼ同水準(1,736億円)の時価総額となっている。
     両社の2022年3月期の予想売上高を比較すると、イーレックス1585億円、四国電力5,500億円となり、売上高で約3.5倍の差がある。また、営業利益予想はイーレックス115億円、四国電力185億円となり、こちらも四国電力の方が現時点では大きい。

     業績面で大きな差がある両社の時価総額(企業価値)がほぼ同水準である理由は、”業績の拡大ペース”と”脱炭素への期待感”という事になる。

     イーレックスの直近5年間の年平均売上高成長率(CAGR)は38.4%となり、5期前の2017年3月期と比べて5倍となっている。業績拡大ペースの速さ、菅政権誕生から猛烈に推し進められている、脱炭素の流れが今後も続くとした見方が、同社の株価を足元で押し上げている。

     再生可能エネルギー銘柄が人気化しているのは現時点で“特別なモノ”だからであり、化石燃料を始めとした従来型のエネルギーに取って替わった時には、期待感というプレミアムが剥落する事には注意しておきたい。


    (投資日報α 2021年7月19日号掲載)


    (投資家S)


    ―――

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     ▼櫻田 学氏プロフィール
      トレース合同会社 社長
      株式会社投資日報社 専務取締役
      大学卒業後、2004年から証券会社にてFXの仕事に従事。
      以後、14年間に渡り、営業・企画・トレーディングの最前線で活躍。
      リーマン・ショック・ユーロ危機・Brexit等々の並居る大相場の中、裏方として市場の最前線で指揮を取り、FXの表も裏も知り尽くす。
      2018年秋、11年間勤めたマネックス証券を退社して、暗号資産(仮想通貨)の交換業者となる、株式会社ディーカレットの立ち上げメンバーに加わる。
      2020年5月に、相場道を究める為に同社を退職。
      個人投資家として株式投資を行いながら、投資に掛ける時間が限られる兼業投資家の方に有益な情報を届ける為、株式について日夜分析を行っている。
      日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)
      相場に対するモットーは、「利食いたくなったら乗せろ」

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