自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「投資家の資金が集まりやすいと誰もが考える銘柄を選んでいきたい」
(有料メルマガ第222回・2013/4/9配信号)
※2013年4月現在の内容です。留意してお読み下さい。
【前略】
私のポートフォリオも痛撃を受けました。4月1日から黒田日銀の金融緩和が発表されるまでの4月4日の午後1時くらいまでの3日と半日で、私が利益確定して証券会社の外に出した今年の利益の3分の一と同じくらいの資産の減少が起きました。
すでに市場では投資家の期待が大きく膨らみすぎて富士山(ロイターの表現)のように高くなっていたので、私も多くの市場参加者と同じように、たぶん黒田日銀の発表は投資家を満足させず、日本株は調整色を強めるだろうという考えでした。
【中略】
買い増していた銘柄は、買い増すたびに下げ(=すなわち含み損を拡大させながら)ながらゆっくりとですが買い下がりを続けていました。
そのときは、黒田日銀の発表があることは忘れていたので、ある時点から急に多くの株が上げ出して、買い増しを続けていた銘柄も大きくリバウンドして買い値を上まわってきたので、午前中に高く買ってしまった分は、少しの利益で手放してポジションを縮小しました。そのために4日の大引け後には、市場に出した資金と同じくらいのキャッシュが残ってしまいました。
買いたいと思っていた銘柄のほとんどが大きく上げて、買いを入れられなかったからです。そして大引け後に黒田日銀の異次元の金融緩和についてニュースで知りました。
5日の寄り付きすぐは、投資家の買いが殺到して、数社分散しているネット証券のすべてでサーバー能力をオーバーして、注文が出来なくなりました。大引け前に買い注文した銘柄も出来ているかどうか確認できませんでした。
仕方が無いので大証券においているアイディホームの株をさらに売って(アイディホームの株価が一建設の株価の80%レベルをオーバーして、私の買い値より500円以上上げていたので)目標を達成したと考えて、完全撤退も視野に入れて、4500円以上で売り指値を置いておいたら、次々売れていきました。
その資金を使って、配当利回りが4%を超えている大型株の旭硝子と、広瀬さんの元上司で戦前、戦後を通じて「兜町の神様」として一世を風靡した投資戦略家「吉田虎禅」の次男として生まれ、またご本人も25年にわたって投資業務(三洋証券、三洋経済研究所、和光証券、朝日ライフ・アセットマネジメント)に従事して、その間に海外勤務(ドイツ、英国、カナダ)を経験し、日本株式のセールス及び国内外の機関投資家に運用のアドバイスや日本株式の運用を経験した吉田滋氏が、ブログで推奨している日立を買うことにしました。
吉田滋氏は、その実績を評価され、1996年から1998年まで3年連続で日本経済新聞社主催の人気アナリスト・ランキング(テクニカルアナリスト部門)でベストテンに選出された実力派のアナリストです。
異次元の金融緩和で大量資金が投下されるなら、大型株がいいのではないかということで投資銘柄を探しており、吉田氏のブログで日立に投資する理由を学んでいたので、直ぐに買う決断がつきました。
吉田滋氏のご意見でもある『日立は三菱重工業の社会インフラに特化した新会社の立ち上げが、評価される』という点については私もその通りだと感じていましたから決断がついたということもあります。
吉田氏は、日立と三菱重工の両銘柄は数年かかるかもしれないが、日立は史上最高値2040年(1988年)を、三菱重工は史上最高値1300円(1989年)を更新できるものと期待しているそうです。
私は株価の目標値は予想できませんが、実力派の吉田氏の意見をうのみにして便乗させていただくことにしました。たった1000株だけですが…。
次の文章は吉田氏の意見を、私なりにまとめたものです。力不足なので間違えて理解しているところがあるかもしれませんが、ご容赦ください。
【中略】
『両銘柄は重厚長大型産業の典型で、量の拡大にまい進してきた企業ですが、そのような企業が専業特化型の企業(ナンバーワンからオンリーワン)に変貌していく姿こそが、これからの日本の目指す産業構造の姿と見ています。
このような日本の企業のめざすべき産業構造のコンセプトやビジネス・モデルを理解することが大事になると思います。
21世紀の相場のテーマの中心と見ています社会インフラのハイテク化(スマート社会)の主役銘柄ととらえていますから、基本的には長期保有を投資スタンスとしています。
中小型株が中心の相場環境であることは日米ともに共通ですが、そのような中でなぜ重厚長大型で大型株のシンボルであるこれらの銘柄に注目する理由には以下のことがあります。
両銘柄が今後、これまでのような”大きいことはいいことだ”といったデパート型経営から筋肉質となって専業特化型企業として変貌(量から質へ)していくものと信じているためです。
これからの事業の成長、すなわち利益の拡大に必要なのは、いままでの量による拡大成長シナリオ(大量生産、大量販売、大量消費)、すなわち過去の遺物とかした『デパート型経営』から『専業特化型経営』を目指すことが絶対に必要になると判断しているためです。
しかも、両社が提携して新たに社会インフラ事業の会社を設立するという決定が将来の日本のあるべき姿(消費社会から質の社会)をめざしていることであり、重厚長大型産業の代表格である両銘柄の今後の質的変貌に大いに期待しています。』
(以上でまとめを終わります)
説得力があるご意見だと思います。私も吉田氏の意見を参考に、自分が得意とする分野の銘柄を研究銘柄としていきたいと考えています。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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