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市場潮流
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市場潮流

2015-05-11 23:04
    今週といっても立会いは2日間でしたが、日経平均株価は152円、率にして0.8%の下落となりました。

     連休明けの7日は、239円安となりましたが、連休後半の欧米の株安や6日にイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が米国株について「割高」と発言し たことなどが嫌気されました。続く8日は反発し、87円高となりました。前日の米国株の戻りを好感した買いが入りましたが、今夜発表される米国の4月の雇 用統計を控えて様子見ムードが広がりました。


     欧州では、長期金利が急反発していますが、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和を推進しているとはいえ、ドイツの長期国債が9年物までマイナス金利となるなど、行き過ぎた「債券バブル」の調整といえましょう。

     イエレン議長の発言を聞いて直感したのは、「利上げのための地ならし」が始まったということです。米国景気の先行きに不透明感が高まった、などと唱える向きもありますが、本当にそうであるなら、イエレン議長は、あのような発言は控えるはずです。

     本日の雇用統計の発表に注目しましょう。

    (水島寒月)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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