今日は先日の安倍総理による施政方針演説についてお話をしたいと思います。特に農業ですね、規制改革の重要な分野だとみんなの党も位置づけています。
では農業についてお話ししたいと思います。農水大臣がですね予算委員会の方でも質問が出て、どうやって日本の農家を強くするんだ、と質問に対して、日本の食文化を世界中に広めます、みたいなことを言っていたんですけども、既にお寿司や日本食、相当広まっています、にもかかわらず農業の輸出は全然伸びていない。日本の食文化を広めることで日本の輸出を伸ばしていこうという、そんなことができているのであれば今でもできていなければいけないのであって、非常におかしな話だと思います。
そしてさらに安倍総理は方針演説の中で変なことを言っていました。何を言っていたかというと、強い農業のために山間部の棚田を守るんだ、とこういう話なんですが。
棚田というのは農地の中でも最も生産性が低くてですね、最もコストが高くつく、そういう農地なんですね。これを守るというのは、それは観光資源として守るのはいいかもしれませんが、ここを以て農業の生産性を上げて産業として強くしていこうというのは、全くとんちんかん、本末転倒な政策ではないかと考えています。


首相官邸-施政方針演説全文
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement2/20130228siseuhousin.html