タイマーと言っても、ルパンのタイマーじゃありませんよ。
 ちょっと前にスロットのほうで話題になった、出玉のタイマーについてです。

 よくミリオンゴッド系は新装ではゴッドが揃いやすいとか、SANKYOのISという機種は逆タイマー、出ないタイマーが仕込まれてるとか言われたりしてますが、業界内外の話を聞く限り、これは事実と言えます。

 これは、スロットに限ってよく言われることです。
 保通協で解析されるのはボーナスやリール制御に関わるメイン基板のことだけで、ARTなんかはサブ基板で抽選されているものなので、メーカー側が“仕込んでも”バレないってカラクリです。

 実際、これに関していくつかのメーカーが注意を受けていたりします。
 とくにISなんかは、保通協に通すために出玉率が一定を超えないようにしていた基板で全国流通してしまったために起きた事象らしく、相当なお叱りを受けた、なんて話を聞きました。

 では、パチンコのほうではどうでしょうか?

 パチンコの大当たりは、すべてメイン基板で抽選されています。図柄もメイン基板での抽選だったりします。

 サブで抽選されているのは、演出ですね。
 つまり、解析されてしまうメイン基板に何かを“仕込む”ことは難しく、スロットよりもタイマーのようなイタズラができないとされているため、あまり話題には上がらなかったりするんですね。
 サブで抽選されている激アツ演出をいっぱい出す、なんてことは出来るでしょうが、あまり意味はありません。

 と、ここまでが常識ですな。

 でも、常識で起こり得ないこともありませんかね?

 たとえば先日、「CRF.タイガーマスク3」で一撃1000連チャンオーバー、7万発なんて報告が上がっていました。
 もうね、コレとんでもない確率ですよ。
 そもそも確変65%規制のはずなのに、98.8%継続ってどういうこと? なんて疑問もあるわけですが。

 また、元三洋の開発の方とお話する機会があったのですが、社員同士でもウワサになっていたみたいです。
 あれだけ売れる海シリーズに、スペック以上の味付けがないわけがない、と。
 保通協も、海シリーズという安心感で、甘く査定しているはずだ、と。

 実際、元三洋の方は、海シリーズばかり打ち、収支がプラスになっているとおっしゃっていました。

 ここでメイン・サブ基板の話に戻しますと、例えば内部確変のようなものがあったとして、もちろん確変・通常の抽選はメインで行われますが、それを告知する演出はサブで行われます。
 つまり、一見通常、時短のように見せかけた確変というのは、サブ側の管理になるんですね。もちろん、それを搭載した海シリーズもありましたが、数字以上に内部確変を搭載していても、バレにくいのが海シリーズというわけです。

 だって、時短100回転での引き戻し、海シリーズだけ異様に多いと感じませんかね……?

 信じるか信じないかはあなた次第……ってことで。
 解明されない謎が多い業界です、本当に。

 というわけで、今週はこの辺で!
 また来週お会いしましょう。