そりゃあこれだけ長いこと打ってきているわけですから、贔屓のプロ野球チームがあるように、次郎にもメーカーってのはあるわけですが、スポーツとはちょっと違うのがこの業界の面白いところ。
次郎はプロ野球好きで、ヤクルトスワローズのファンなんですが、昨年今年とチームの成績が低迷しておりまして、呪われたかのように多い怪我人、どうにかなんないんですかね……なんて嘆きながらも、最下位に居続けるチームを応援しております。
負けた試合でも、今日は若手が活躍した、後に繋がる一戦だった! と拍手を送ったり、チームの花、山田にホームランが出ればそれで満足だったりと、ずーっと応援し続けているわけです。
しかし、この業界はそうでもない。
京楽が良かった時代は京楽ファンだったりしますが、今はサミーが好き、最近は藤商事がいい!……などと、コロコロ好きなメーカーを変えてる人も多いはず。
まあ、次郎がそうなんですけど。
これって実は鋭いなと思うところがあって、まず開発者が変わってるパターンですね。
メーカー間の開発者の行き来が多い業界。大ヒットした平和のルパンを作った人が今はユニバにいたりとか、SANKYOの人がSANYOにいたりとか、そんなん多いわけですよ。
なので、たとえば「この台、ルパンっぽいなー。でもなんか違うんだよなー」なんて感想を持ってる人がいれば、それ実は正解だったりもします。別の開発チームが、あくまでルパンを参考に作ってるだけ、なんてこともありますからね。
面白い台には面白い企画を立てる人がいたり、演出のバランスも、弱めの演出でも当たるように調整する人もいれば、当たるときはトコトン賑やかがいいでしょう! と、バンバン演出を出す調整にする人もいる。
このように、開発者によって好きなメーカーが変わるパターンですね。
あとは、協力会社の力もあります。
台を1台、すべてメーカー内で作るなんてことは今の時代ほとんどないわけで、企画をあの会社、映像はあの会社、役物はあの会社……なんていうのをメーカーが発注するわけです。
当然とりまとめるのはメーカーの担当ですが、こういった協力会社の力の入れ方、開発への本気度によっても、台のクオリティというのは大きく変わってきます。
北斗や牙狼など、大きくヒットした台であれば、また同じチーム、同じ協力会社で次の台を……となるパターンが多いですが、行き詰ってしまったシリーズ機なんかはガラっと体制を変えることも多いんですよね。
なので、過去のシリーズ機は好きだったけど、今回のはイマイチ……なんて感想が出てくるのも至極当然なわけですな。
このような部分を見ているからこそ、好きなメーカーがコロコロ変わるってのは案外間違ってないんじゃないかと次郎は思うわけです。
というわけで次郎が今好きなメーカーですが、大都と藤商事ですね。
大都にはとにかくアイデアを盛り込もうという意志がハッキリと感じられます。パチの吉宗も、もっと稼働していいと思うんですよ。素晴らしい完成度だと思います。
藤商事は、ホラーはお得意ながら、萌えの部分も、平和を超えてきている気がしますね。大きな柱が2本立っているというのは、メーカーにとってかなりの強みかと。
皆さんが今好きなメーカーはどこなんでしょうかね?
ぜひお聞かせ願いたいです。
というわけで今週はこの辺で。
それではまた来週お会いしましょう。