朝イチ、スロットに行くかパチンコに行くか悩みながら、抽選を引いたら安定のク●番。それならとパチのシマに行く。
 こういう人も増えてきたんじゃないでしょうかね。
 
 4、5号機時代の朝イチなんて、若者の9割くらいはスロットに向かっていたと思うんですが、6号機が出ないからなのか、はたまたパチンコの爆発力が上がったからなのか、パチに足を運ぶ若者も多く見かけるようになりましたな。
 
 ただ、次郎は言いたい。パチンコが甘くなったなんてことは決してないとね。
 パチンコが変わったのは、出玉スピードが速くなったってだけ。そして、逆に吸い込むスピードも速くなった。
 
 次郎が自分のスマホでYoutubeを開くと、次郎が普段パチンコ・パチスロ系の動画ばかり観てるせいか、オススメ動画がパチだらけ。
 で、見てみると、恐ろしいことに5万6万なんて投資は当たり前。10万以上負けてる動画なんてのも全然珍しくない。
 むしろ、ユニコーンが流行し、リゼロ・エヴァと人気台が増える中、とんでもない爆発よりも背筋が凍るような爆負け動画のほうが圧倒的に増えたんじゃないでしょうか。
 
 出るときは速いけど、出てる時間なんて1時間……いや、30分程度。それ以外は淡々と玉を呑み込んでいくのが今のパチンコ。1個賞球が当たり前のようになり、通常時はスーパーリーチの発展確率を抑えたシンプルな構成で呑み込むスピードも相当上がってます。
 
 テレビでよく観るアハ体験みたいなもんで、爆発力・出玉スピードを大々的に押し出してるその裏で、ジワリジワリとこういったキツい部分が露呈されてきている気がしてならない。
 
 先日はダイイチから「覇権スペック」として「P真・一騎当千」が登場するというニュースが流れました。
 突入率73%・継続率80%・出玉は3500~7500発と、謳い文句だけ見れば圧倒的に覇権スペックのように見えます。
 が、規則で決められている以上の出玉性能は当然出せないので、これはいいとこだけ拾った数字。その分削られているところは削られていることを考えれば、また大やけどをするような台が出てくるのか……って印象です。
 
 次郎のコラムを読んでくださっている聡明な読者の方は、こういった射幸性の高い台との付き合い方というのはご存知かと思います。
 
 突っ込んだらどこまでも吸い込む。
 
 とくにどこが良くないかっていうと、通常時何も起こらない設計の台が流行りだしてるというところ。
 何か起きるまで……何か起きたら、次は当たるかも……この台なら当たればすぐに取り返せる……
 そうやって気付けば諭吉たちが殲滅されていくのが今のパチンコの真に怖いところなんすよね。
 一見10万勝つのもあっという間に見えるんですが、10万勝つよりも10万負けるほうが簡単になってるんじゃないでしょうか。
 
 リゼロのヒットから、シンプルと3000発というワードを主軸に開発を進めているメーカーも増えたようです。
 それが吉と出るか凶と出るかは、我々の打ち方次第。冷静な思考能力でもってパチンコと付き合っていかねばならないですな。
 
 
 
■次郎の色んな意味で注目の一台
・平和「P戦国乙女」
 
 前作で人気を復活させた乙女シリーズの最新作が登場するようです。乙女の良さは当たるときのバランスの良さだと思う。流行に流されない乙女であって欲しいですな。
 
 では、今週はこの辺で。
 また来週お会いしましょう。