スマスロの登場でスロットが色んな意味ってのもありますが大きな注目を集めるようになってますな。
 パチンコのほうはと言うと、スマパチでは今のところ革命的なスペック面の変化などは聞こえてきません。そりゃそうです、今のままでも十分すぎるほどの爆発力とスピードがありますから。
 
 ただ、演出面においては変化がありそうです。
 開発関係者の方からのお話を聞くかぎり、現状の流行……リゼロのような通常時の捉え方、右打ち中の遊び方から少しずつ変わっていく空気を感じています。
 
 リゼロが生み出した流行というのを改めておさらいすると、通常時は赤バレ待ち、スマホ見ててください推奨のゲーム性。
 そして右打ちはスピード感重視で、予告などはなく、図柄が揃うだけの気持ち良さを重視。
 
 一時はこれに感化された各メーカーが同じような作り方をして、現在……いや、これからしばらくは、
「通常時は退屈すぎるほどSPリーチがかからない」
「赤バレのような入賞フラッシュ待ち」
「右打ちも演出の作り込みはほとんどナシ」
 ……といった台が増えていくでしょう。
 
 これってホントにメーカーの悪いところで、「あの台が売れたからあの台を真似しよう!」という浅はかすぎる考えをするんですな。
 でも、ただ真似するだけじゃパクリ台になっちゃうから、赤バレとはちょっと変えて役物を動かそうとか、右打ちはちょっと演出も入れてみよう、とかそういう考えになっていく。
 
 そうじゃないんですよね、リゼロはあのタイミングで他の台ではやらないであろう思い切った通常時の演出振り分けで登場し、メジャーではなかった3000発のインパクトも相まってヒットしたんですよ。
 多少変えたところで、後から同じことをやってヒットすると思うのが不思議なんですが。
 
 ……これにようやく気付き始めたメーカーが、「目指すべきはリゼロではなくエヴァではないか?」というところに帰結し始めている印象があります。
 
 次郎もこれが正解だと思うんですよね。
 リゼロがヒットしたのはこのパチンコ界ではあくまで特殊、イレギュラーな事態だと思うんすよ。北斗無双がスペック変更の狭間でヒットしたのと似てる。面白いから打ってるというわけではなく、もはや慣れ親しんでしまったリゼロだから打ってるっていうだけ。
 “パチンコの面白さ”というのは圧倒的にエヴァが勝っていて、それこそパチンコが目指すべきところだと思う。
 
 北斗無双と言えば、北斗無双4はロングSTに戻って、方向性としてはエヴァ寄りの「王道」を目指したパチンコになっているようです。
 この北斗無双が稼働するかどうかはわかりませんけども、とくに各メーカーのメインコンテンツはこういった方向に舵が切られていく可能性が高いのかなと思います。
 っていうのは、メインコンテンツにはそれだけ予算がかけられるから。右打ちを作り込まないイコール、右打ちにはお金をかけなくていいってことだから、サブ的なコンテンツやお金のないあのメーカーとかあのメーカーにはありがたいとこだったんですが……まあいいや。
 
 そんなわけで、各メーカー「打倒エヴァ」に切り替えていくのはパチンコ界にとっては良いことなのかなと思っとります。ただ、もはや海シリーズのごとく固定の常連さんを吸収しているエヴァを倒すのは相当難しいことだとは思いますが、それを成し遂げてこそでしょう。
 
 スマスロにお客さんが傾き、4号機時代のスロとパチの関係性にならないためにも、スマパチでの大きな盛り上がりには期待したいと思います。
 
■次郎の色んな意味で注目の一台
・SANKYO「炎炎ノ消防隊」
 
 人気漫画・アニメとのタイアップですが、SANKYOから登場しそうです。ダンベル持てますかもそうですが、SANKYOが新たなアニメ版権を続々と登場させてきそうですな。
 
 では、今週はこの辺で。
 また来週お会いしましょう。