今週に入って朝晩、冷えることが多いですが、
体調崩されていないでしょうか?
露木行政書士事務所・露木幸彦と申します。


さて、ここからが本題です。

前回は結婚前提の同棲中に、彼に家から追い出された女性の話をしてきました。
今回はその続きです。

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■ 不機嫌も個性の1つ?!


裕子さんの「彼評」はこうです。

「カレは言い訳を言っておけば、約束を破っても許される」
「内容はともかく、理由があれば、何をやってもいい」

彼はそう思っていた節があるそうです。



彼の得意な言い訳は、だいたい、いつも3つ。
『疲れているから』『忙しいから』『女の仕事だから』

「今思えば、明らかに独りよがりな言い訳でしたね。」
裕子さんは思わず、苦笑いをしました。



ただ裕子さんは当時、そこまで客観的に自分を見ることは
できませんでした。


「カレに理由があるなら、ある程度は仕方がないし、
自分が我慢するしかない」


そう思っていたそうです。



そうやって裕子さんは知らず知らずのうちに、
自分で自分の感情をおさえていたのです。


「少なくともカレに『情状酌量の余地』があるうちは、
それ以上は何も言うまい」と。



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なぜ、裕子さんは彼に対し、ガツンと
引導を渡すことができなかったのでしょうか?

彼の堕落した生活を何度も目の当たりにしていたのに。



それは彼が謝ってくるからです。


彼の日常生活は怠惰そのものであり、
また喧嘩の最中、彼は異常性格を露呈するのですが
最後の最後は彼が反省する態度を見せてくれるのです。



だから裕子さんは彼の「お調子者ぶり」にだまされ、
翻弄され続けたのです。



「カレはちょっと気まぐれなだけなんです。

プラスとマイナスを平均すればプラス」
それが裕子さんの見立てでした。


「それもカレの一部だし、個性なんです」
裕子さんはそう言って誤魔化すのですが
それは大きな勘違いでした。


彼の場合、「言っていること」と「やっていること」が
一致しなかったからです。


彼は反省の言葉を口にしても、結局、
それを行動に移すことはありませんでした。




「医者や病院は、わたしにとっては知らない世界です。
わたしには想像もつかないような、
気疲れやストレスがカレにはあるんでしょう。」


裕子さんはそんなふうに、自分で自分を、
なかば無理やり納得させていました。



だから裕子さんは『次こそは、次こそは』と
タイミングを逃し、最後の一線(別れること)を
超えることができなかったのです。



■ 彼の綺麗事にもうメロメロ


裕子さんが別れのタイミングを逸したのには、
もう1つ理由があります。


それは彼が何かにつけて、裕子さんの弱みに
つけこんでくるのです。


彼の性格を象徴するエピソードがありますので、
ご紹介しましょう。



2人が喧嘩になると、彼は裕子さんに対し、必ずといっていいほど、
この言葉を出してきました。


『愛があれば、なぜ僕を苦しめるのか』


彼にとってこのフレーズは口癖でしたが、裕子さんは
その「決まり文句」を言われると弱いのです。




「わたしはカレを愛しているのだから、
カレを苦しめてはいけない、許さないといけない。」


裕子さんはその言葉を聞くと、頭に上っていた
血の気がスッと引いていきました。



「恥ずかしいですが、当時は綺麗事を言うカレのことが、
カッコいいと思っていたんです。


今振り返れば、『キモい』の一言ですし、
まるで新興宗教に思えてきました。」



裕子さんは小刻みに身震いをしながら、そう言います。



(次回に続く)



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『実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」』ですが
おかげ様で23回目が公開されました。

今回は『男は離婚で「妻子」以外に何を失うのか』です。

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役立つ内容です。立場を逆にすれば、きっと応用できるはず?!

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