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今週に入って朝晩、冷えることが多いですが、
体調崩されていないでしょうか?
露木行政書士事務所・露木幸彦と申します。
さて、ここからが本題です。
前回は結婚前提の同棲中に、彼に家から追い出された女性の話をしてきました。
今回はその続きです。
このメールのバックナンバーは「ブログ」で読むことができます。
http://ameblo.jp/yukihiko55/
■ 不機嫌も個性の1つ?!
裕子さんの「彼評」はこうです。
「カレは言い訳を言っておけば、約束を破っても許される」
「内容はともかく、理由があれば、何をやってもいい」
彼はそう思っていた節があるそうです。
彼の得意な言い訳は、だいたい、いつも3つ。
『疲れているから』『忙しいから』『女の仕事だから』
「今思えば、明らかに独りよがりな言い訳でしたね。」
裕子さんは思わず、苦笑いをしました。
ただ裕子さんは当時、そこまで客観的に自分を見ることは
できませんでした。
「カレに理由があるなら、ある程度は仕方がないし、
自分が我慢するしかない」
そう思っていたそうです。
そうやって裕子さんは知らず知らずのうちに、
自分で自分の感情をおさえていたのです。
「少なくともカレに『情状酌量の余地』があるうちは、
それ以上は何も言うまい」と。
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なぜ、裕子さんは彼に対し、ガツンと
引導を渡すことができなかったのでしょうか?
彼の堕落した生活を何度も目の当たりにしていたのに。
それは彼が謝ってくるからです。
彼の日常生活は怠惰そのものであり、
また喧嘩の最中、彼は異常性格を露呈するのですが
最後の最後は彼が反省する態度を見せてくれるのです。
だから裕子さんは彼の「お調子者ぶり」にだまされ、
翻弄され続けたのです。
「カレはちょっと気まぐれなだけなんです。
プラスとマイナスを平均すればプラス」
それが裕子さんの見立てでした。
「それもカレの一部だし、個性なんです」
裕子さんはそう言って誤魔化すのですが
それは大きな勘違いでした。
彼の場合、「言っていること」と「やっていること」が
一致しなかったからです。
彼は反省の言葉を口にしても、結局、
それを行動に移すことはありませんでした。
「医者や病院は、わたしにとっては知らない世界です。
わたしには想像もつかないような、
気疲れやストレスがカレにはあるんでしょう。」
裕子さんはそんなふうに、自分で自分を、
なかば無理やり納得させていました。
だから裕子さんは『次こそは、次こそは』と
タイミングを逃し、最後の一線(別れること)を
超えることができなかったのです。
■ 彼の綺麗事にもうメロメロ
裕子さんが別れのタイミングを逸したのには、
もう1つ理由があります。
それは彼が何かにつけて、裕子さんの弱みに
つけこんでくるのです。
彼の性格を象徴するエピソードがありますので、
ご紹介しましょう。
2人が喧嘩になると、彼は裕子さんに対し、必ずといっていいほど、
この言葉を出してきました。
『愛があれば、なぜ僕を苦しめるのか』
彼にとってこのフレーズは口癖でしたが、裕子さんは
その「決まり文句」を言われると弱いのです。
「わたしはカレを愛しているのだから、
カレを苦しめてはいけない、許さないといけない。」
裕子さんはその言葉を聞くと、頭に上っていた
血の気がスッと引いていきました。
「恥ずかしいですが、当時は綺麗事を言うカレのことが、
カッコいいと思っていたんです。
今振り返れば、『キモい』の一言ですし、
まるで新興宗教に思えてきました。」
裕子さんは小刻みに身震いをしながら、そう言います。
(次回に続く)
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『実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」』ですが
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今回は『男は離婚で「妻子」以外に何を失うのか』です。
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