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未来、ここに在り。ジェームズダイソンアワード2016で見た「社会を変えるプロダクト」たち
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未来、ここに在り。ジェームズダイソンアワード2016で見た「社会を変えるプロダクト」たち

2016-12-30 21:30
    兄弟メディアのギズモード・ジャパンより転載:

    ここから、進化は加速する。

    “空気の魔術師”といわれるダイソンですが、実は“問題解決をデザイン”するダイソンとしても活動しています。ジェームズダイソンアワードは工業デザイン、プロダクトデザイン、エンジニアリングを専攻している学生もしくは若きエンジニア/デザイナーが応募できるプロダクトコンテスト。国の経済を牽引し、社会を刷新するチカラをもったアイディアと試作機が集まるイベントともなっています。

    現在目の前にある事象に立ち向かった作品が多いために、「それあったら田舎のじーちゃんばーちゃんたち、すごく楽になりそう!」といった気づきに満ちた作品ばかり。今期の「ジェームズダイソンアワード2016」は国内審査が行われ5つの作品が通過。さらに国際優秀賞が選ばれ、日本発の作品もベスト20に入るという健闘を見せましたよ。

    では本邦初公開。日本の未来を作り出す若きエンジニア/デザイナーが考えた問題解決プロダクト。見ていきましょうか。


    国内最優秀賞作品 Communication Stick

    作・プロダクトデザイナー 三枝友仁さん

    外出がおっくうになってしまいがちなお年寄りと介護する人とを結ぶスマート杖。「音声からテキストメッセージを送信」「受信したテキストメッセージの音声読み上げ」「転倒時の位置情報通知」といった機能を持ち、迷子と転倒のトラブルに対応するプロダクトです。

    技術的には“枯れた”ものとのことですが、それだけに実用化のイメージがつきやすく、また社会からも強く要望されそうな作品です。「ジェームズダイソンアワード2016」国際TOP20にも入りました。おめでとうございます!

    Raspberry Piを用いた試作機。位置情報も伝えられるということはGPSなども組み込まれているのでしょうね。常時位置情報を発信するのではなく、加速度センサーが転倒したと判断したときのみ送信するのであれば、バッテリーライフの問題も解決しそう。現在オープンソースハードウェアとして開発中で、2018年の製品化を目指しているそうです。


    国内準優秀賞作品 TasKi

    作・中央大学理工学部精密機械工学科 助教 山田泰之さん

    腕専用の外骨格ユニット。このエクステリアにきゅんきゅんきますね! 問題解決ポイントは、農家のサポートですって。特に腕を上げ続けて収穫する果実農家にフォーカスを当て、必要最低限のアシストを行います。

    これを見て思ったのは、「…え? バッテリーないの? モーターもないの!?」ということ。そうなんです。TasKiはバネやヒンジを組み合わせることで、アナログな技術で一定の動きのアシストを実現するのです。ゆえに軽量かつ低コスト。工場や倉庫といった現場でも活躍しそうですね!


    国内審査3位受賞作品 OTON GLASS

    作・株式会社OTON GLASS 代表取締役社長 島影圭佑さん

    一緒に取材をした松葉編集長と声を合わせて「欲しい!」となったのがコチラ。視線の先にある文面をメガネフレームに組み込まれたカメラで撮影。OCRで文字を認識して読み上げるというスマートメガネです。失読症の父親と生活する中で開発を始めたそうで、文字を読むことが困難なディスレクシアの方や弱視の方をケアするという目的で開発が進められています。

    最終的には製品化を考えているそうですが……コチラ、本当に欲しい。翻訳機能をつけたら、外国語の勉強にも使えるし、言葉が通じない国で旅行している際にも活躍しそう。同じような機能はスマートフォンのカメラで撮影、からのアプリで翻訳・読み上げで可能でしょうが、視線の先にあるセンテンスをスマートに読みこなすというという目的であれば、メガネというウェアラブルは活きるでしょうね。活きまくりでしょうね。


    国内審査4位受賞作品 Design for sound~Sound Microscope

    作・東京造形大学 造形学部デザイン学科卒業 川島直己さん

    人間の耳は20kHzまでしか聞き取れないといわれます。そこで可聴域をも超えた音をどう知覚するか、という目的で、音の顕微鏡を考案しているそうです。ビデオプロトタイピングではありますが、これも面白いですね。ハイレゾ領域の音が人にどのような影響を与えるのか、その試験や実験ができそう!


    国内審査5位受賞作品 color2vibs

    作・情報科学芸術大学院大学 メディア表現研究科 篠田幸雄さん

    視覚障害者、色覚異常者に色の存在を知ってもらうためのツールで、センサーが捉えた色を、計3つのRGBバイブレーターが振動して何色かを指先に伝えます。特別支援学校の先生にも自作可能なものというのがテーマにあり、簡潔にまとめてあるというのもポイントなのでしょうね。

    なおジェームズダイソンアワード2016・国際最優秀賞受賞作品は、リサイクル可能な折りたたみ式ヘルメット「EcoHelmet」。レンタル自転車が世界中で普及しつつありますが、ゆえにヘルメットをせずに自転車に乗る人も増えてきているという実情を解決するために、耐水コーティングしたハニカム構造の紙を用いているそうです。従来のポリスチレンヘルメットと同様の効果があるとのこと。あ、これは即座に普及しそうですね。なるほど!

    ジェームズダイソンアワード
    text by 武者良太
    RSSブログ情報:https://www.roomie.jp/2016/12/365942/
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