わたしは「達郎」一択。1983年生まれ。1989年生まれの編集部員に聞いてみると「え、ふつうに達郎っす」とのこと。ふつうに、ってなんだ。そんな感じで「ヤマタツ84年以降説」の信ぴょう性についてはよくわからない。だけど、ファウンド・オブジェではないけれど、過去の輝きが、華やかなブームが、別の世代によって「再び見出され」ることってしばしばある。
ここ数年「シティ・ポップ」「シティ・ボーイ」という言葉がふわふわとなにか新しいもののように浮上したように、山下達郎、いやヤマタツは、ある世代によって「再び見出され」た山下達郎なのだろうとわたしは理解した。
そんななか、いま一番「再び見出され」ているイラストレーターといえば、永井博だ。某メガネブランドの店舗に大きく踊る永井氏のイラストと「A LONG SUNGALSSES V・A・C・A・T・I・O・N」というコピーに「ロンバケやんけ」と思った人も少なくないはず。
サニーデイ・サービスの新しいアルバムジャケットのアートワークも記憶に新しい。もちろん現役で活躍されているけれど、この普遍的なアーバンネスがいまの世の気分なのだろう。
永井博×「DELFONICS」のアーバンネス
そして今回の、ステショナリーブランド「DELFONICS」とのコラボだ。永井氏のトロピカルでクリアな代表作の数々を落とし込んだ、特別な文房具がお目見えする。
こちらは永井氏の代表的な作品を、同じくDELFONICSの代表的アイテム「ロルバーン ポケット付メモ」の表紙にしたもの。「A LONG VACATION」に代表されるプールサイドや、モダンな建物とプール、パームツリーと都会の黄昏時。「Rollbahn」の文字をレイアウトした事により、ポスターのようにグラフィカルな表情に。
ロルバーン ポケット付メモ HIROSHI NAGAI×DELFONICS (M) 580円+税、(L) 730円+税
もう1つの限定コラボレーションアイテムは、ロルバーン同様にオリジナル商品の中でも人気のファイルシリーズ「5パーツホルダー」。A4サイズのファイルという形へ落とし込むことにより、永井氏による名作が、オンのシーンに活躍するツールとしてより身近な存在に。
5パーツホルダー HIROSHI NAGAI×DELFONICS (A4) 450円+税
これらのノートやファイルがあれば、無機質なオフィスでも「うすく切った オレンジを アイスティーに 浮かべて 海に向いた テラスで ペンだけ すべら」せているような気分になれることうけあいだ。
貴重な私物が手に入るオンラインフリマもお見逃しなく
この度公開された特設サイトでは、永井氏とDELFONICS代表・佐藤達郎氏、両者による対談のほか、コレクターとして知られる永井氏の貴重な私物によるオンラインフリーマーケットなどの特別企画が。誰よりもアーバンな気分を手に入れたいなら、ぜひともチェックしたいところだ。
HIROSHI NAGAI×DELFONICS[DELFONICS]