スタバでマックを開くノマドワーカーが奇異の目で見られた時代も、今は昔。働き方の多様性が広がる昨今、リモートワークを推進する企業が増えつつある。スキルや経験を活かし、個人でスタートアップに踏み切る20、30代も珍しくない。


2015年にグッドデザイン賞を受賞し、建築家・隈研吾氏の事務所で修行経験がある37歳の建築家・松島潤平氏がリノベーションを手がけた「CLASS」は、腕一本で自己実現を目指す若手ビジネスパーソンの心をくすぐる、超機能的なワンルームSOHOだ。

正方形の空間をシンメトリーに区切り、オフィスとリラックススペースに分けた端正な間取り。一見すると、よくあるスタイリッシュなワンルームマンションのようだが、細部にいろいろな仕掛けがほどこされている。


リラックススペース側の壁に備え付けられたキャビネットを引き出すと、シンプルなソファベッドが2台現れ、ちょっとした仮眠や、泊まりでの作業が可能に。ベンチ、テーブル、ソファベッドがすべてハッチ開閉式なので、多目的な使い方ができる。

オフィス側の壁はホワイトボードとして使うことができ、ブレインストーミングや、とっさのひらめきをメモするのに最適。

オフィススペースとリラックススペースで質感を変えたフロアタイルにも、遊び心が光る。ツヤあり・マットと表面処理を変えただけで、空間のメリハリが際立つから不思議だ。

近未来的なオフィススペースと、シャビーシックな雰囲気のリラックススペースは、同一の空間にありながらまったく別の世界のよう。

フロアの境界を行き来することで、自然と頭のオンオフが切り替わり、クリエイティブなアイディアが浮かびそうな「CLASS」。常駐しすぎて、パートナーや友人に恨まれないよう要注意……なんて事態を招くかも?

CLASS [Homify]

写真:長谷川健太

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