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レトロ一軒家を好きにリノベする、建築男子のシェアハウス(三軒茶屋)|みんなの部屋
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レトロ一軒家を好きにリノベする、建築男子のシェアハウス(三軒茶屋)|みんなの部屋

2017-03-09 06:00
    人気連載「みんなの部屋」vol.59。部屋づくりのアイデア、お気に入りの家具やアイテムなどの紹介を通して、リアルでさまざまな「暮らしの在り方」にフォーカスする。

    東急田園都市線で渋谷から数分の三軒茶屋駅は、多くの飲み屋やパン屋がひしめき、少し歩けば大きな公園があり、劇場があり、路面電車も走る人気のエリアだ。そんな三軒茶屋駅から徒歩2分の好立地に「三茶ハウス」なるシェアハウスがあるらしい。建築男子たちがリノベーションしながら暮らす一軒家なんて、聞くだにくすぐられてしまうものがある。ROOMIE編集部員はわくわくしながら訪れてみた。

    名前:奈良岳さん 上野黄さん 宮地健太郎さん 荻野高弘さん(インタビュー時不在)
    職業:建築系企画事務所勤務(奈良さん) 建設設計業(上野さん) 建設系の広告代理店勤務(宮地さん) 大学院生(荻野さん)
    場所:世田谷区三軒茶屋
    面積:60㎡
    家賃:200,000円(1人50,000円)
    築年数:築40〜50年

    お気に入りの場所

    みんなが集まるリビング

    4人の男子がルームシェアする「三茶ハウス」。1階はリビングとキッチン、水回り、2階に各々の居室がある。居心地のいいソファがあり、プロジェクターでの映画鑑賞もできる1階リビングはみんなが集まる場所で、眠る以外はここにいるという。それぞれが持って来たものや、もらいもの、粗大ゴミで出ていたのを交渉で譲り受けた味のある家具たちは、使い込まれた感じが落ち着く。

    それぞれの部屋

    押入れ風ベッドで眠るドラえもんスタイル


    シェア部屋。ベッドもDIYしたもの


    フリースペースに建てた壁の中に部屋が

    個室に一人、広めの個室をシェアして二人、元々はベランダに続くフリースペースだった空間に壁を建てた部屋に一人が住んでいる。OSB合板の味がそのままの壁や、断熱材がむき出しの天井は手作り感があってカッコイイ。

    1階共用部は2年かけてセルフリノベーションを行ったが、各自の部屋がある2階はまだまだ手付かずなので、これからさらによい空間にしていきたい、とのこと。

    この部屋(家)に決めた理由

    ことの起こりは千葉大学建築学部に在学中、9人の男子たちで一軒家をセルフリノベーションすることを前提に家探しを始めた。三軒茶屋と目白に最適な物件を見つけ、二手に別れて暮らし始めてから約2年。シェアメンバーが入れ替わったりしながら徐々に家を整え、楽しく暮らしている。

    詳しいリノベーションの過程については「リノベーションストーリー」にて。

    残念なところ


    気になるのは、トイレや風呂場などの水回り。一部壁は塗装しているが、まだほとんど元のままだという。ただ、近くに銭湯が5つもあるので、銭湯ライフははかどるようだ。

    また、床にも壁にも断熱材を入れているにも関わらず「とにかく寒い!」のも気になるところ。

    お気に入りのアイテム

    自分で漬けたニンニク醤油漬け(奈良さん)

    「この間頑張ってつくったニンニク醤油漬けですね。料理に使うとおいしいんです。ただ、蓋を開けるとニオイがスゴイんですけど……(笑)」

    ORTLIEBの通勤用リュックと、メガネコレクション(上野さん)


    「通勤バッグにしていたORTLIEB(オルトリーブ)のリュックですね。A3サイズまで入って、図面や書類も入るので重宝しています。それと、メガネコレクション。入れものはどこかで拾ったものですね(笑)」

    世界旅行中に収集したマップやステッカー(宮地さん)


    「大学生のとき、いろいろな都市や建築が見たくて、1年間休学して世界旅行に行きました。その時に集めた、それぞれの街のマップやステッカーは、デザイン性も高くて、なによりいい思い出ですね。貧乏旅行でしたけど、ホステルで日本語を教えている大学の先生に会ったりとか、いろいろな出会いがあって……本当に貴重な体験でした」

    暮らしのアイディア

    インテリアの工夫の仕方


    「改めて聞かれると難しいけど、テーマカラーを決めて、部屋のインテリアを統一することですかね。三茶ハウスは、木の素材と白色を基調としてます。みんな建築を学んできたので、自然と身についていますね。

    それと、照明は明るくしすぎず、昼白色にすると雰囲気が出ます。インテリアショップの照明でなく、ホームセンターで売ってる工事現場用の無骨な照明も、雰囲気があって意外といい感じですよ」

    「それと、あえて天井まである棚は、存在感があって部屋のアイコンになっています。中に飾るものでも印象が変わるし、空間が引き締まる気がしますね」(奈良さん)

    これからの暮らし

    リビングではプロジェクターで映画鑑賞を楽しめる

    「この家はもともと5年で取り壊すかもしれないということで、好きに手を入れていい家なんです。3年契約だから、残り1年くらいですね。フレキシブルに使える場所なので、ホームパーティをしたりとか、人が集まる拠点になっていて、4人の住人がいる分友達も4倍になるのがおもしろいんです。

    それぞれの事情によって出て行くのは全然アリで、その場合は代わりの住人を連れてくる約束になっています。残りの期間、また手を加えながら楽しく暮らしていく予定です」(奈良さん)

    Photographed by Kenya Chiba

    「みんなの部屋」バックナンバー

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    RSSブログ情報:https://www.roomie.jp/2017/03/367812/
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