地元クリエーターたちがリノベーション。感性が混ざり合う鎌倉のホステル
鎌倉を拠点に建築・不動産・まちづくりプロデュースを行うエンジョイワークスがプロデュース・運営を行う「Hostel YUIGAHAMA＋SOBA BAR」。
地元クリエイターたちが集まり、元々人力車の倉庫だった古い蔵のような建物をリノベーションしたという空間には、自宅インテリアのヒントにもなりそうな魅力にあふれていた。
夢を食べるラクダからはじまるストーリー
「Hostel YUIGAHAMA」のWebサイトには、ちょっと長めのSTORYが綴られている。「ラクダのお話である。」と静かな語り口ではじまるその物語は、ホステルのアートディレクションも担当する田中健太郎さんによるもの。
「MIXTURE」をコンセプトにしたホステルでの体験をあわく予感させてくれる。旅に出たくなる、知らない誰かと会ってみたくなる、不思議な魅力の物語だ。
ラクダのお話である。
そのラクダは面白いことを探し、歩き続けているという。
面白い夢を食べて旅をしているという。
体は夜のように暗く、ある月夜の晩にだけ、人の夢に現れるらしい。
続きはHostel YUIGAHAMAのCONCEPTページで。
地元クリエーターの感性がミックス
先述したように、Hostel YUIGAHAMAのコンセプトは「MIXTURE」。地元湘南を拠点とするクリエーターの面々が集まり、鎌倉駅から徒歩7分の由比ガ浜通りにある築30年以上の蔵のような建物をリノベーションし、ホステルとして再生させた。
古いもの、新しいもの、日本のもの、海外のもの、身近なもの、オリジナルなもの……さまざまな人々によって、さまざまな世界がミックスされた空間になっている。
古い建具や道具を扱う葉山の「桜花園」の古材をリメイクしたオリジナルテーブルなど、空間ディレクションは横須賀にアトリエを持つインテリアスタイリスト石井佳苗さん。
終わらない旅の始まりを想像させる「ひとこぶラクダとお月さま」のホステルロゴもデザイン。アートディレクションは逗子在住の画家田中健太郎さん。
木材を1本1本積み重ねて造作した帳場など、施工デザインは葉山を拠点に活躍する建築リノベの匠CALLAC。
鎌倉石を積み重ねた石垣ベンチやグリーンデザインは、鎌倉を中心に店舗や住宅の植栽を手がけるガーデナーhondaGREEN。
ラゲージタグをイメージしたショップカードの制作は、逗子生まれのデザイナー福井直信さん。
いい夢見られそうな部屋
宿泊用の部屋は、二段ベッドが置かれたドミトリー8床（1泊3,500円/人）と5つの個室(ダブル1泊13,000円～/室、ツイン1泊14,000円～/室）。ベッドボードを飾る小物や切符、絵本などをコラージュしたアートなど世界各国のテイストをミックスしたインテリアは大人のための子供部屋のようだ。
SOBA BARも併設
Hostel YUIGAHAMAの正式名称は、「Hostel YUIGAHAMA＋SOBA BAR」。1階には山形そばと日本酒のバーふくやが併設する。宿泊客以外も利用できるので鎌倉散策の際に訪れてみたい。
宿泊の翌朝には「ふくやの朝定食（950円）」をぜひ。山形から直送されるお米と手作り味噌のお味噌汁に、旬のお惣菜の小鉢が付く。
普段は日帰りで楽しむ鎌倉だが、こんなに素敵なホステルならあえて宿泊してみたい。さまざまな場所からここに集ってくる人々との出会いは、いつもの鎌倉とは違ったワクワクをくれるだろう。
Hostel YUIGAHAMA + SOBA BAR〒248-0014 鎌倉市由比ガ浜2-5-16
info@hostelyuigahama.com
TEL：宿泊について 0467-81-4242 / ＋ SOBA BAR ふくや 0467-25-2227
Hostel YUIGAHAMA
8:00 – 21:00 レセプション
15:00 – 20:00 チェックイン
7:00 – 11:00 チェックアウト
＋ SOBA BAR ふくや 営業時間
7:30 – 10:00 朝食 / Breakfast
11:30 – 15:00 昼食 / Lunch
18:00 – 22:00 酒場 / Bar
※15:00 – 18:00の時間帯は、そばの提供はありません。