小さい頃、学校の授業の一環で工場見学に行ったことがある。本やテレビからの情報では感じることができないリアルなニオイや音、ものづくりの空気が新鮮だった。そこで働く人の姿を見て発見することも多かったし、なかなかない体験だったと思う。

今もう一度“おとなの社会科見学”ができそうなのが、新潟県燕三条地域とその周辺地域で2017年10月5日(木)〜8日(日)の4日間開催される「燕三条 工場の祭典」。燕三条の工場見学やワークショップに参加できる、かなり貴重なイベントだ。燕三条地域の工場を一斉に開放し、ものづくりを体験できる祭典で、今回が5回目の開催。

週末は、燕三条でものづくりの現場を見る

©「燕三条 工場の祭典」 実行委員会
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日本を代表するものづくりの地・新潟県燕三条。多種多様な製品を生み出すKOUBA(工場)や、農業に取り組むKOUBA(耕場)では、普段は見られない職人たちの手仕事を間近で見ることができる。

職人たちと対話したりワークショップに参加するだけでなく、KOUBA(購場)ではこの地でつくられた産品を持ち帰ることも可能だ。

©「燕三条 工場の祭典」 実行委員会
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新たな取り組みの「産地の祭典」では、メイン会場の「三条ものづくり学校」に、産地で活躍するヒト・コト・モノが集まり限定ショップの出店を開く。そのほか、体験ワークショップや、産地のキーパーソンが語り合うスクールトークも実施されるというから盛りだくさん。

旅のオフィシャルバスツアーは、秋の味覚堪能ツアーや燕三条ものづくり王道コースなど全12種類のコースから選べる。子どもも参加できるので、親子でものづくりの魅力に出会う旅もよさそう。

©「燕三条 工場の祭典」 実行委員会
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前身のイベントだった「鍛治まつり」のリニューアルがきっかけで、職人の高齢化や工場の後継者不足など地域が抱えている問題を打破するために始まった「工場の祭典」。“燕三条は、工場で、人を繋げる”という当初の想いを大切にしながら、5年間進化してきた。

ものづくりとの出会いは新しい発見との出会いであり、ものづくりの未来に自分が向き合う出会いにもなるだろう。

燕三条 工場の祭典

Top image : ©「燕三条 工場の祭典」 実行委員会

RSS情報:https://www.roomie.jp/2017/10/400025/