現在も販売しているかは不明なのですが、僕が数年前にパリに住んでいた時には売っていました。
はちみつのことを聞いてすぐに買ってみようと思ったのですが、人気商品のため売り切れ。結局食べることができませんでした。
でも、なぜそこまで心惹かれたのかを考えてみると、そこには「ストーリー」があったからです。
オペラハウスの小道具係の人が、養蜂講座に参加したのをきっかけにはちみつ作りを始めようと思ったけど、家の庭には十分なスペースがなかった。だから、オペラハウスの屋上で作り始めたそう。
このストーリーからは作り手の顔が浮かんでくるし、なにか温かみを感じます。僕はそこに惹かれたのでしょう。
それからある時ネットで見つけた、自分だけのストーリーが込められたはちみつを作れる「Flow Hive」という商品が目に入りました。
Flow Hiveは、置くだけで簡単にはちみつを作ることができる巣箱。
使い方は簡単で、巣箱を設置すると蜂の巣になっている中のフレームに蜂が集まってきて、そこに蜂蜜を貯めていきます。フレームが満タンになれば、あとはチューブを取り付ければ、そこから蜂蜜が出てくる仕組み。
蜂の量や季節にもよるようですが、通常1ヶ月程で巣箱内が蜂蜜で満たされるようです。1フレームあたり、2.5~3kgの蜂蜜が取れるとのこと。
蜂蜜を取り出すときには蜂から身を守る保護服を着ることを推奨しているようなのですが、チューブから簡単に蜂蜜を取り出すことができるらしく、通常の方法より蜂を刺激せず安全に作業ができるとのこと。
値段は$699 (約77,500円)からで、クラウドファンディングサイト「INDIEGOGO」で買えます(記事執筆時)。
自宅の庭やバルコニーはもちろん、都会の高層ビルの屋上で作ってみるのも楽しそう。自分だけのストーリーが込められたはちみつを作ってみたくなりました。
Flow Hive[INDIEGOGO]
一部image:shutterstock