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妄想・間取り物語~ロックンローラー編~「風呂無しアパートから豪邸、そして…」
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妄想・間取り物語~ロックンローラー編~「風呂無しアパートから豪邸、そして…」

2012-08-18 18:30
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    via HOMES

    間取り大好きライターmakkiです。今回はちょっと趣向を変えて、採取した面白い間取りからストーリーを妄想。架空のロックンローラーが暮らした間取りを通して、彼の生きざまを描いてみました。

    …上の家は、ガキの頃に住んでた俺ん家。実はオヤジが会社をやってて、結構金持ちでさ。車庫には外車がズラッと並んでて、離れにはメードを住まわせて、みたいな。

    ところがオヤジが悪い奴の保証人になったばっかりに、急に何千万もの借金を背負い、小学生の時に一家離散。オヤジはマグロ漁船に乗り、おふくろ、俺と3人の弟で、おふくろの地元にアパート借りて住むことになった。せまい家で大人数だろ。学校の奴にはバカにされて悔しい思いをした。おふくろは「トイレがボットンで、風呂釜が異常に小さいから、水道&ガス代の節約になるわ」なんて負け惜しみを言ってたけどさ。



    via アパマンショップ


    アパートの隣に住んでいたケンジ兄に教わった、ローリングストーンズを聞くことだけが俺の楽しみになっていった。それでギターを始めて、俺もロックスターになりたくなり、上京することにしたんだ。で、最初に住んだのが中央線沿いのこのアパート。



    via HOMES


    笑えるくらい、なにもない部屋さ。風呂やトイレは共同だしね。古着屋のバイトで、のちにバンド仲間となるチャッピー、ビッグママ、ター坊と知り合いになった。

    ちなみにチャッピーが住んでたのはこの部屋。



    via HOMES


    「玄関入ってすぐカップラーメンがつくれる」ってお気に入りだったみたいだよ。でもチャッピー、背が低いのに収納が高い位置にしかなくて、辛そうだったなあ。

    これがビッグママの部屋。



    via HOMES


    「料理しながらトイレ臭がするのは微妙~」なんて言いながらも、奴も楽しく暮らしてたよ。

    ター坊んちはシンクが異様にでかかったから、みんなここで頭洗わせてもらったりしてたな。



    via HOMES

    やがて、俺たちのバンドが下北界隈のライブハウスで結構評判になってさ。ライブハウスの近くのマンションを借りた。洗濯機がじゃまで玄関から入りにくいのはウザかったけど、ライブが終わったら玄関開けてすぐ、汗をかいたTシャツが洗えるのはうれしかった。



    via HOMES

    CDが売れるようになり、あちこちのフェスにも呼ばれるようになった頃。芸能人の多い街の、広めのワンルームに引っ越した。とにかくやたらと観音開きの扉が多い家でさ。CDランキングが上がったり、ライブの動員数が増えるたびに、家中の扉をバンバン開けまくりながら、サクセスをかみしめてた。



    via HOMES

    モデルの彼女ができて、同棲を始めたのがこのデザイナーズマンション。ファッション好きな彼女のためにクロゼットつきの部屋を選んだのはいいけど、肝心のクロゼットに扉がなくて、使えなかったのは失敗だった。武道館ライブを成功させたのがこのころ。



    via


     

    ギターや衣装も増えてきて手狭になったんで、引っ越したのが都心のここ。収納も多くて便利だったけど、洗濯機置き場に入ることができないのが失敗だった。ドームツアーを成功させたのがこの頃。




    via HOMES

    それから数えきれないほどのオンナとつきあったけど、やっぱり最初につきあったモデルの彼女が忘れられず、結婚。子どももできたんで、郊外に家を持つことにした。田舎のおふくろも呼び寄せて和室に住まわせた。ミュージシャン仲間や芸能人がよく泊まりに来るので、ゲストルームやシャワーも完備。達成感はあったけど、世間ウケする音楽をつくり続けなければという強迫観念みたいなのに、時々うなされることもあった。



    via SUUMO


    俺の派手なオンナ遊びや、おふくろと女房の折り合いが悪いことなどが原因で、離婚。子どもを連れて妻が出て行った。おふくろが再婚相手を見つけて家を出ることになり、ひとり広い家で自分を見つめ直していたら、中学生の頃のスピリットを思い出した。俺は世間ウケする音楽をつくりたいわけじゃない。ただ心の底からの思いを歌にしたいだけなんだ。俺は自らのハングリー精神を思い出すべく、貧乏暮らしをしていた地元へ帰ることにした。そこで借りたのが、この庭付き一軒家。



    via HOMES


     庭で土いじりをしながら、半時給自足の生活。土間にはとりたての野菜をころがしたり、漬物の瓶なんかおいてさ。ただこの部屋、玄関から入れないのが難点なんだけど…。

    まぁ、そんなこんなでストイックに暮らすうちに、世間体を気にせずマイペースに音楽をつくっていきたいって思うようになった。地元の女性と結婚し、子どももできた。

    いろんな家に住んできたけど、どんな家でも住めば都。これからもどんな家に住むことになるか、考えるとワクワクするよね。

    以上。内容はもちろん、全てフィクションです……が、この間取り、いくらくらいの家賃・価格なのかは、参照元からご覧ください。最後まで読んでくださりありがとうございました!

    (makki)

    RSSブログ情報:http://www.roomie.jp/2012/08/16020/
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