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レトロな港街と山のあいだ。1日中たのしめる、防音室つきの家(福岡県北九州市)|みんなの部屋
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レトロな港街と山のあいだ。1日中たのしめる、防音室つきの家(福岡県北九州市)|みんなの部屋

2018-09-19 21:01
    人気連載「みんなの部屋」vol.120。部屋づくりのアイディア、お気に入りの家具やアイテムなどの紹介を通して、リアルでさまざまな「暮らしの在り方」にフォーカスします。

    港街。昼間は子どもたちの声、夜はナイター観戦と、家にいながら1日中たのしめる家なんて……あこがれます。

    九州への玄関口であり、終着駅でもある北九州・門司港。港からの風がほどよく届く、海と山のちょうど間に、中村さんの部屋があります。

    障がい者の医療・教育にまつわる福祉用具や遊具を研究・開発しているリハビリ工学技士の中村さん。

    3年前に他界された旦那さんと暮らしていた部屋から、ひとりで十分なサイズの部屋への引っ越しを考えていたときに、友人から紹介されたのがこの家です。

    仕事終わりや休日に、ひとりでもゲストを招いてもたのしめる。お気に入りをギュッと集めた部屋でした。

    名前:中村詩子さん
    職業:リハビリ工学技士
    場所:福岡県北九州市(門司港)
    面積:54㎡ 2LDK 防音室つき
    家賃:非公開
    築年数:築26年

    お気に入りの場所

    ゲストをたくさん招けるダイニングテーブルまわり

    キッチンと並行して置いてある無印良品のダイニングテーブルは、友人を家に招いて食事ができるように、長めのものを購入。

    私自身も何度かお呼ばれして食卓を囲んでいるけれど、この長さなら人も料理もゆったりとスペースがあって、居心地がいいんです。

    「テーブルが細長くて広いので、作業がしやすいです。

    食事後の読書や縫いものなど、趣味の道具をなんでも広げられるところが気に入っています」

    ナイター観戦もできちゃう、見はらしのいいベランダ

    見はらしのいいベランダからは、門司港レトロと呼ばれる港の街並みや公園、野球場が一望できます。

    「昼間ベランダに出ると子どもたちの遊び声が聞こえるし、夕方からは草野球のナイターを観戦しながら、お酒を飲んだりできるんですよ」

    この日ナイターはなかったのですが、夏のベランダでビールが飲みたくなり、急遽ミニバーベキューをごちそうに。

    あぁ、港の風が心地いい……。

    この部屋に決めた理由

    「転居先を探していた理由のひとつに、気持ちを落ち着かせたかったということがあります。

    だからこのお部屋は、機能的だけど個性がないところが、ストレスなくフラットな気持ちになれそうだと、気に入りました。

    もともと同じ門司港内に住んでいたので、慣れ親しんだ街や友人と離れず、環境がかわらないのもよかったです」

    残念なところ

    キッチンがIHヒーターなこと

    「火力を活かした料理をするのに、IHだとどうしても物たりなく感じますね……」

    お気に入りのアイテム

    趣味の器を納める、カスタマイズしたショーケース

    小道具屋で購入したショーケースは、部屋のトーンと合わせる、フレームをヤスリがけしてマットブラックで塗装。

    陶器収集が趣味の中村さん、ショーケースの中には厳選した陶器が入っています。

    門司港レトロの特徴的な建築物をモチーフにしたオブジェも並んでいます。

    厳選した書籍を集めた本棚

    ピアノがある防音室の一角にある本棚には、前の家から引っ越すときに厳選したという本が収納されています。

    暮らしのアイデア

    枝ものの切り花で、部屋に季節感を

    「枝ものの切り花をできるだけ飾り、無機質なマンションの部屋に季節感を取り入れた空間づくりを意識しています。

    近所にお花屋さんがあるおかげで、継続しやすいですね」

    買ってきた家具を、自分流にカスタマイズ


    全国各地で集めた食器や調味料をまとめた食器棚は、イケアで購入したショーケース「ヴィットショーシェルフユニット」のガラス天板を取りはずし、同じ形に切ってオイルステイン塗装したベニア板に入れ替えています。

    お気に入りのアイテムとして挙げてもらったショーケース同様、インテリアの色合いを考えて、自分流にカスタマイズを。

    これからの暮らし

    「直近では、防音室の音響設備を整えて、スタジオルームにしてたのしみたいですね。

    後々、部屋と家財をそのまま貸し出すのもいいかもと思っています。

    自分自身はどこか遠くに移住したりして!」

    「住みやすくて、ちょうどいい部屋だと思っているから、ぜひこのまま使ってほしい」と話す中村さん。

    将来的に新たな家主を招き入れる(かもしれない)この部屋には、中村さんともまたぜんぜん違うストーリーが生まれるんだろうなぁ……。

    Photographed by Tsubottlee

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