ただ、たとえ環境が変わっても「これだけはずっと持っていたい」というモノが、ひとつはあるもの……。
なぜ、「10年後も持っている」と考えるのか―――。大切に持ち続けるモノについて語る姿から、その人の暮らしが徐々に見えてきます。
タレント りゅうちぇる
1995年生まれ。ファッション関係の仕事に就くために上京。
その後、テレビ出演をきっかけに、数多くのバラエティ番組に登場。
2018年には、「RYUCHELL」名義でアーティスト活動を開始している。
一児のパパとして、育児にも日々奮闘中。
10年後も手放さないモノ
「自由な自分でありたい」を体現するメイク道具まずは、大好きなメイク道具ですね。10年後、30代になったときでも、こういう色を使っていたくて。
「今日、水色の気分だから水色にしちゃお!」とか、そういう自由な30代になりたいんです。
「普通はこんなことしないよ」と親にも言われた中学時代
中学2年生のときからメイクをしてるんですけど、やっぱり周りにそういう子はいなかったので、親も心配していた時期があって。
「周りの男の子はそんなことしてないよ」とか「普通はこんなことしないよ」とかって。
でも、その頃から、“普通”って言葉にすごく違和感があって。
僕の普通はこれだし、誰と比べてるんだろう。そもそも、なんでその人が正解なんだろう、って。
20歳の誕生日にぺこりんからもらったメイクセット。メイク動画をつくる際や、イベントや雑誌の撮影など、とっておきの機会に使っているとのだとか。
でも、自分が続けてきたことが実って、いまのお仕事ができて、みんなが認めてくれて。
お母さんもイチから見てくれていたから、僕の好きなものを分かってくれるようになったんです。
例えば、これは半年くらい前に、お母さんからカリフォルニアのお土産としてもらったものです。
当たり前の風潮に流されたくない
メイクを始めて、よく考えたらもう10年くらい経つんですよね。
そのなかで、「こういうメイクもするようになった」とか、「反対にしなくなった」とかもある。
テレビに出たばかりの頃は、オレンジのチークをバーっと塗ってたりとか、いまより派手だったんですけど、それもいつの間にかしなくなって。
そんな感じで、別に「派手になりたい」とか「個性的になりたい」と思ってやってるわけじゃなくて、ただ好きなものがみんなと違うだけ。
だから、派手なものを意識して集めてるっていう感覚もなくて。自分の好きなメイク道具として、普段から使っているだけなんです。
年齢に応じて「こういう風にあるべき」とかっていう当たり前の風潮に流されたくはないですね。
とにかく10年後も、自分の好きな自分でいたいなって思います!
後編(「ケータイとSNS」)は明日9/28(金) 10:30に公開されます。お楽しみに。
「10年後も手放さないモノ」
芸人ヒロシさんが「10年後も手放さないモノ」 - ROOMIE(ルーミー)
BEAMSバイヤー鈴木修司さんが「10年後も手放さないモノ」 - ROOMIE(ルーミー)
落語家立川吉笑さんが「10年後も手放さないモノ」 - ROOMIE(ルーミー)
グラフィックデザイナー金田遼平さんが「10年後も手放さないモノ」 - ROOMIE(ルーミー)
Edited by Kakeru Noda
Photographed by Yutaro Yamaguchi