裸眼で生きていける人(うらやましい)、コンタクトレンズの人(わたし)……。
今回、めがねを選ぶことが“その人のアイコン”や“こだわり”になることを、改めて強く感じるプロジェクトに出会いました。
めがねブランド・JINSは、“メガネの定義を問い直す”ために、
デザイナーや建築家とコラボする「JINS Design Project(ジンズ デザインプロジェクト)」に取り組んでいます。
2017年の第1弾ではプロダクトデザイナーのジャスパー・モリソンさん、2018年の第2弾では工業デザイナーのコンスタンティン・グルチッチさん、
そして今回発表になった第3弾は、イタリアを代表する建築家のミケーレ・デ・ルッキさんを起用します。
私たちは、みんな自分自身のデザイナーである
発売記念に行われた、ライゾマティクスの齋藤精一さん、ミケーレさん、Takramの渡邉康太郎さんによるトークイベント
建築や家具デザイン、イタリアの建築雑誌『Domus(ドムス)』の編集長まで手がけるミケーレさん。
発売記念のトークイベントでは“人は常に自分自身をデザインしている”と話してくれました。
僕にはそっくりの双子の兄弟がいて、20代前半のときに兄弟と違う外見にしたくて、ヒゲを生やしはじめたんです。
これが、自分の最初の、そして現在進行形の建築プロジェクト(ミケーレさん)
何を着て、食べて、誰と付き合うか……人は常に自分自身をデザインしていますね。
人が人たる最大の特徴は、唯一“自分を外から見られる”、そして“新しい状況に合わせて新しいものをつくる”動物であること。
みんなクリエイターだ。
そこで、今回「We are all designers of ourselves(私たちは、みんな自分自身のデザイナーである)」というスローガンを打ち出したんです(ミケーレさん)
これからのめがねってどんなもの?
建築模型のように、木でモックアップをつくるところからスタート
ライゾマティクスの齋藤さんが「建築家は普遍を扱うもの。古いものへも新しいものへもリスペクトが必要」と語るとおり、
ミケーレさんは今回、初めてめがねのデザインをするにあたり、
めがねの歴史を徹底リサーチし、ウエリントンやボストンといっためがねの種類が、どのようにデザインされ、時代とともに変化してきたかを追うことからスタートしました。
「ミケーレ」 めがね名は、それぞれ本人と事務所スタッフから
「モニカ」
分析したデザイン要素を再構築し、事務所のスタッフの顔をモデルにしつつ、
最終的には「ラウンド」「多角形」「ボストン」「キャットアイ」の4種類のデザインに。
「フェデリカ」
「デイビッド」
ウッド調やクリア、マットなどの素材や色の表現で、
これまで生まれてきた、さまざまなめがねの要素を詰めこみました。
「めがねと建築は似ている」
人はいつも劇場のように、『見せたい自分』を演じています。
だからコミュニケーションの必要性が生まれるんです。
そう考えると、JINSのように値段を抑えて、場面に合わせて“自分を着替えられる”のを可能にしているって、とてもありがたい哲学(ミケーレさん)
めがねも建築も、オブジェとして見るときと、実際に人が使うときでは、まったく見え方が異なる。
どこから入場し、太陽の光はどこから入るのか……などの文脈が、建物のフォルムを決めるように、
肌の色、鼻の形などのコンテキストをふまえることが重要なのが、めがねと建築の共通点だ、というのです。
ミケーレさんデザインのめがねは、11月22日(木)から全国のJINS店舗&JINSオンラインショップで発売スタートです。
価格は、それぞれ度付きレンズ込みで12,000円(税別)。
めがねとは、みんなの“こういう人になりたい”スイッチを押し、アイデンティティを気軽に着せ替えられるツールなんですね。
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