そんな市の中心にある那須塩原駅から車で15分ほどの場所にあるのが、今回ご紹介する藤巻さん一家のおうちです。
お名前:藤巻 豊さん、奥さん、娘さんご職業:印刷会社勤務(豊さん)
場所:栃木県 那須塩原市
面積:3LDK+S(2階建て) 111㎡
リノベーション費用:980万円
築年数:築28年
住宅の形態:戸建て
ご主人の地元である横浜から那須塩原へ転勤し、ここを永住の土地として選ばれたご夫妻。
周囲の環境や気候もまったく異なるこの場所で、どんなお部屋を作りあげたのか、お話を伺ってきました。
この部屋に決めた理由
思わず即決してしまったほどの物件の安さ新築同様にきれいな藤巻さんのお宅ですが、実は中古物件をリノベーションしたおうち。
費用を抑えながら、理想の住まいを実現されたようです。
「はじめは新築を考えていて、土地探しをしていたのですが条件にあう場所が見つからず……
そんなときに偶然、この住まいを超格安で見つけました。
部屋の広さも丁度よくて、いつもは即決できないタイプなのですが、ここは即決で購入してしまいました」(豊さん)
「新築を検討していた分の費用はリノベーションに充てようと考え、水回りを始め、二重窓やサンルームなどを改修しました。
土地代を抑えられた分、家の性能を上げるリノベーションにお金をかけることができましたね」(豊さん)
以前から和室のある部屋に住むことが多かったようで、ふすまで仕切られたこの物件にも自然と惹かれたんだそう。
「ふすまの場合、空間を区切りながらも音を完全に遮断しないので、いいなと思います。
子どもがお昼寝しているときも、自分たちはリビングで過ごしながらふすまを閉めておけばいいので、とても楽ですね」(豊さん)
お気に入りの場所
奥さんの希望を叶えた、こたつのあるリビングリビングのリノベーションを考える際に検討必須だったのが、このこたつスペース。
「昔からこたつが好きで、冬はこたつがないと生きていけないんです……。
冬場はこたつで寝てしまうことも多いですね」(奥さん)
「こたつは必須だったんですが、何でもいいから置けばいいというわけではなかったので、気にいるものを必死に探しました。
以前住んでいた住まいでは、冬になると妻がなかなかこたつのある部屋からリビングに出てきてくれなくて……(笑)
リビングとの仕切りをなくすことで、移動してもらいやすさを意識しましたね」(豊さん)
ご主人のこだわりが詰まった納戸には、趣味のアイテムがずらり。
「最初は物置までリフォームなどするつもりはなかったのですが……
こだわりはじめると止まらなくなってしまって、リビングと引き換えにこの部屋だけは自分の好きなようにさせてもらいました」(豊さん)
「那須塩原は雨の多い土地だったので、洗濯物を干すスペースとしてサンルームが欲しいと思っていました。
天気のいい日はここでお酒も楽しむこともできるので、作ってよかったと思えるスペースですね」(豊さん)
残念なこと、気になること
見た目では気づけなかった扉の立て付けの悪さ「扉のデザインがよかったのでリノベ時にも手を加えずにそのまま残したのですが、震災の影響か、扉の建てつけが全体的に悪くなっていたようで……。
実際に生活してみると、押し込まないと扉が閉まらないことがわかり、ちょっと不便に感じています」(奥さん)
水回りのリノベーションを担当した奥さんが特に力を入れたのが、洗面所だったそう。
元々狭いスペースだったので、有効活用すべく工夫を凝らしたんだとか。
「娘が大きくなった時のことを考えて、お化粧ができるスペースにしたいと立て付けを考えました。
本当はホテルライクな大きな洗面台にしたかったんですが、スペース的に厳しくて……。
狭いのはどうしようもないので、収納については引き続き工夫が必要ですね」(奥さん)
お気に入りのアイテム
こたつに興味がないご主人が一目惚れしたこたつ机奥さんにとっての必需品ですが、ご主人も一緒になってこだわって探したというこたつ。
そして見つけたのが、冬以外でもインテリアとして映える、このこたつ板だったそう。
「たまたま入った地元の家具屋・たぐちやさんで見つけたこのこたつ板のデザインに、すごく惹かれたんです。
木材は熱で変形しないように加工もされています。
その分いいお値段だったので、店長さんにはすごく交渉しました(笑)」(豊さん)
「poradaの『SURF1 MIRROR』は私が唯一選んだ家具です。
普段、家具は主人に任せっきりなのですが、この鏡だけは私が欲しいと言って購入しました。
娘の成長を考えて、もともと姿見は欲しいと思っていたのですが、アクタスの店舗で見たときにデザインでこれだ!と思ったんですよね」(奥さん)
新婚旅行で探し歩いたゴゾガラス新婚旅行でマルタへ行ったという藤巻さんご夫婦。
お土産に何を買おうか探していたときに見つけたのが、ゴゾガラスだったといいます。
「なかなか納得できるデザインのものがなく、妻にひたすら付き合ってもらいながら探して見つけたものです」(豊さん)
子どもの頃からの趣味道具である釣り具たち釣りが趣味だという豊さん。
川が多い栃木県では、渓流釣りや自然の湖を使った管理釣り場も多く、釣った魚はご自身でさばいて食べることもよくあるといいます。
「小学生のときから釣りが好きで、そのころから釣り具をコレクションしているんです。
とはいえその中からかなり厳選していて、釣りをしている人からするとミニマリストに近い状態だと思うのですが、どれもこだわって選んでいます。
いつか子どもが大きくなったら、一緒に釣りに付き合ってくれるとうれしいですね」(豊さん)
暮らしのアイデア
持ち物は愛着を持って長く付き合う釣り具をはじめ、持ち物にはこだわりを持って選んでいる藤巻さんご夫婦。
長く使えるよう、家具も服も趣味道具も、手入れを欠かさないといいます。
「物持ちがいい方だと思っているのですが、洋服なんかも高校生時代に購入したものをいまだに使っていたりします。
ものを多く持つというよりは、こだわりのあるものを長く使っていきたいですね」(豊さん)
「ここに住むまで、地元である横浜から転勤でいろいろな地域に住んでいたのですが、住んでみると必ずその土地のいいものが見つかるんですよね。
例えばコースターには、栃木の黒羽の伝統工芸品である藍染を使っています。
そんなふうに、住んでいる土地に愛着を持って生活していけたらいいですね」(豊さん)
これからの暮らし
家族構成の変化と子どもの成長に合わせた暮らしリノベーションをするにあたって庭スペースを一部活用し、サンルームを作られた藤巻さん。
室内の環境も整ってきたということで、次に目指すはまだ着手できていない残りの屋外スペースだそう。
「子どもの成長を考えて、子どもが遊べるような庭は整えたいと思っています。
今はまだ基礎を整えている段階ですが、はじめての庭DIYということで、焦らず、じっくりと作っていきたいですね」(豊さん)
自然豊かな那須高原の環境を楽しみながら暮らす藤巻さん一家のお住まいが、ご家族の成長とともにどう変わって行くのか、これから楽しみです。
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