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空気を選ぶ未来はすぐそこ! 家電メーカーが考える、おうちの空気をキレイにするためにできること
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空気を選ぶ未来はすぐそこ! 家電メーカーが考える、おうちの空気をキレイにするためにできること

2021-01-21 21:00
    1年前は、正直そこまで気にしていなかった“空気のキレイさ”。

    それが2020年3月以降、私たちは今まで以上に空気に対して意識を払わなければならない状況になりました。

    それを裏付けるように、2020年4月以降は各社の空気清浄機をはじめとする、空気を清浄するプロダクトの売れ行きが昇り調子。

    もはや自宅やオフィスでの換気は当たり前になり、ROOMIEでも空気清浄に関する記事は多くの人に読まれることになりました。

    でも実際、空気って目には見えないから、キレイか汚いかは正直あまりよくわかりません。

    そこで今回は、空気をキレイにする家電メーカー3社にお集まりいただき、昨今の空気(清浄)市場の動向と最新の空気清浄家電について、ROOMIE編集長の尾田があれこれ聞いてみました。

    お集まりいただいたのは三者三様の3メーカー

    空気をキレイにする家電は数あれど、メーカーや商品によってその思想や機能は大きく変わってきます。今回お声がけしたのは、三者三様の3メーカー。順番にご紹介していきましょう。


    Panasonic
    パナソニック エコシステムズ株式会社 野中俊彦さん

    パナソニックグループの中で、空気にまつわる商品開発を行っているのがパナソニック エコシステムズ株式会社。100年以上も前に扇風機の開発から始まった事業体で、野中さんは空気清浄機の開発をご担当。今回、最新の加湿空気清浄機「F-VXT90」をお持ちいただきました。


    Blueair
    セールス・オンデマンド株式会社 荒井加奈子さん

    空気清浄機の専業メーカーとして知られる、スウェーデンのBlueair。セールス・オンデマンドはブルーエア日本総代理店として、日本国内のマーケティングと販売を担う会社で、荒井さんはマーケティングをご担当。タワー型の最新モデル「Blueair Protect 7770i」を持ち込んで頂きました。


    DOSHISHA
    株式会社ドウシシャ 五十嵐 司さん

    ニッチ市場をターゲットにした生活家電を数多く排出しているファブレスメーカー。五十嵐さんは主に空気清浄機や加湿器の企画・ディレクションをご担当。空間に浮遊するウイルス・菌を除去する(*)クレベリンとコラボした「ハイブリッド式加湿器」をご持参いただきました。
    ※大幸薬品試験では、閉鎖空間で二酸化塩素により特定の「浮遊ウイルス・浮遊菌」の除去を確認

    気になる最新商品をご紹介いただく前に、まずは各社の現状についてお伺いしました。

    売上は絶好調! 「お客さまの空気を見る目が変わりました」

    image via shutterstock

    ROOMIE編集長・尾田(以下、尾田):世の中的に、空気に対する意識が高まってきていると肌で感じるのですが、市場の反応はいかがでしょうか?

    荒井さん/Blueair:
    「そうですね。コロナが始まった昨年の2〜3月は花粉の時期も重なって、2020年は販売金額ベースで前年対比180%と、普段以上に需要がすごく伸びました。
    セールス・オンデマンドはディストリビューターなので買い付けをして、それを日本で販売するという業態ですが、昨年の夏は在庫がすぐに切れるという状態が続きました。普段は夏に在庫が切れるっていうことはほとんどないんですどね」。

    五十嵐さん/DOSHISHA:
    「世の中が空気に対して敏感になっているというのは、メーカーとして非常に感じていますね。2020年は昨対比で2倍以上、いや2倍どころではなくそれ以上の数値で関連商品は売れています。

    本日は空気をキレイにする加湿器を持ってきましたが、加湿器って冬に売れる商品にもかかわらず、今年は夏頃から売れ始めていました。世の中が期待しているジャンルであるのかなと思います」。

    野中さん/Panasonic:
    「やはりコロナというところもあるので、特にお客さまが空気を見る目が変わったという風に感じています。

    空気清浄機自体の市場も活性化していますし、除菌に対して関心が高まる中で、商品自体の売上実績は上がっていますね」。

    尾田:やはり、2020年は特別だったんですね。

    逆に、20年前とかって空気に対する意識はそこまでなかったと思うんですが、いつぐらいから世の中が“空気をキレイに”ということに興味を持ち始めたのでしょうか?

    野中さん/Panasonic:
    「直近ですと、2009年~10年にかけて大流行した新型インフルエンザですかね。で、そのあと2013年にPM2.5が中国大陸からたくさん飛んでくるとなったときに、市場でも空気清浄機が脚光を浴びました」。

    荒井さん/Blueair:
    「そうですね。2013年に空気清浄機市場は急激に加熱し、その後市場はしばらく横ばいを続けていましたが、2020年の成長度合いは目覚ましいものがありました。

    日本って世界的にみると空気清浄機の保有率が40%以上と高いんです。アメリカや中国は意外と低くて10~20%っていう数字なんですよ。そう考えると、日本ってすごく清潔好きな国民で、目に見えないものに対してもすごく敏感に対処するんですよね」。

    野中さん/Panasonic:
    「空気って、目に見えるものじゃないからお客さまが使ってみて『ああ、空気がすごくよくなった』とか『喘息が辛くなくなった』とか、そういう声が横に広がっていくなかで、市場規模が大きくなっていったんじゃないかなと個人的には感じています」。

    尾田:確かに、空気のキレイさって目に見えないから分かりづらいですよね。指標があるわけでもないから、マーケティングも難しそう。
    ドウシシャさんはどういう背景で空気清浄のジャンルに取り掛かったのでしょうか?

    五十嵐さん/DOSHISHA:
    「空気清浄機って結構高額の商品ですので、私たちは『高くて買えないよ』『目に見えないものに対して最初から何万円も払えないよ』というニーズを顕在化して、エントリー向けの商品を開発したという背景があります。

    ですので、空気清浄機っていうところは大手さんに市場は切り拓いていただいて、私たちはその中でもいろんなニーズがあると思いますので、それに合ったような商品を作るというような取り組み方をさせてもらってます」。

    25年ぶりにアップデート! Blueairの新フラッグシップ「Protect」シリーズ

    尾田:では、そろそろ各社のおすすめモデルを紹介していただきましょう。まずは、Blueairの新作。なんか、すごくシュッとして、だいぶデザインが変わりましたね。

    荒井さん/Blueair:
    「そうなんですよ、だいぶ変わりました。

    いままでは“Classic”という25年前に創業者がつくったモデルをフラッグシップとして長きに渡り販売し続けていて、それの派生でフィルター違いのモデルやデザイン性の高いモデル、エントリーモデルなどに展開していたのですが、25年目にして、フラッグシップがアップデートしました。こちらはハイエンドの“Protect 7770i”になります」。

    荒井さん/Blueair:
    「実はこれ、3年もの年月をかけて商品開発やってるんです。Blueairは世界60か国にお客さまがいらっしゃるので、主要な国々でインタビューを行い、どこが不満かを全部お聞きしたうえで商品開発に活かしています。

    いままでの“Classic”って奥行きも幅も高さもそれなりにあって、Blueairって性能高いのは知ってるけど、大きくてちょっと……っていう方も結構いらっしゃったと思いますが、こちらは、この筐体で設置面積がA4サイズ程度なんですよ。で、すごくスリムでトールになった。これで70畳カバーできます」。

    一同:すごい!!

    荒井さん/Blueair:
    「テクノロジーも進化していて、0.03マイクロメートルまでのウイルスレベルのナノ粒子まで、99%以上除去してくれますし、内部の雑菌やカビの繁殖を抑えるためにイオンバリアとを通風を通じて抑える仕組みを取り入れています。

    フィルターは今まで半年に1度の交換が必要でしたが、今回のモデルから使用状況に応じて最大1年持つように仕様を変更しました。

    あとユニークなのが供給口。従来の空気清浄機って、狭い供給口から鋭く空気が出てきて、近くにいると風が直接あたってちょっと不快なこともありましたが、“Protect”は本体全体に供給口をまとっているので、すごく柔らかい風が出てきて心地いいんです」。

    尾田::サーキュレーターのようですね。

    荒井さん/Blueair:
    「そうなんです。サーキュレーターのような形で遠くまでキレイな空気を飛ばす効果があるので、こういったデザインに仕上がっています」。

    野中さん/Panasonic:
    「フィルターの交換が1年に一度に変更されてますが、なにかお客さまからの反応があったのでしょうか?」

    荒井さん/Blueair:
    「性能に興味を持ってくれるお客さまは多くいらっしゃるんですが、半年に一回フィルターを購入しなきゃいけないっていうところが、どうしてもネックになるっていうご意見も多くて……。

    ですので、フィルターのライフサイクルをいかに長くするかっていうところにポイントを置いて、このモデルにはプレフィルターを付けました。

    簡単なお手入れが必要になってしまうんですけども、それをやることによって1年間長く使っていただけるってことはすごく改良されたポイントだなと思います」。

    五十嵐さん/DOSHISHA:
    「先ほどから話に出ている、空気のキレイさを見える化する工夫は何かあるのでしょうか?

    荒井さん/Blueair:
    「本体の天板部分に数字や色で表示することで、可視化しています。あとは、スマートフォンのアプリ経由で状況を確認することができます。

    PM2.5の状況やガスの濃度などが5段階で表示されるので、リアルタイムでの部屋の空気の状況が把握できます」。

    尾田:なるほど、ありがとうございました。

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    日本人のライフスタイルを追求したPanasonicの加湿空気清浄機

    尾田:続いてPanasonicさん、お願いします。こちらは加湿器と空気清浄機、両方の機能を備えた複合機ですね。

    野中さん/Panasonic:
    「はい、弊社は今回5年ぶりにフルモデルチェンジしました。

    一昨年までのモデルは本体外観が曲線形状だったのですが、最近のお客さまの住環境は直線形のインテリアが多いという点を鑑みています。

    サイズは大きめですが、フォルムをキュービック体にして、部屋に溶け込みやすい形にすることで、レイアウトしやすいデザインにしています。

    弊社の製品は前側の吸い込みが強いのが特徴ですので、壁側が1cmくらいのところに置けるというところも売りですね。

    尾田:なるほど、確かに家具っぽいデザインですね。インテリアを選ばずに置きやすそうです。

    野中さん/Panasonic:
    「そうですね。あとは気流の制御部分ですが、ルーバーにフィンと呼ばれるものが付いていて、これで気流を3方向に出せる形になりました。この3方向で空気全体を捉えつつ、正面の吸い込みを力強くすることで、前年のモデルよりも花粉の吸い込み量を増やすことができました。

    もうひとつ、WiFiでスマホアプリにつなげることで、お客さまには部屋の空気の状態をスマホでいつでも確認でき、外出先からもオン・オフの操作ができます」。

    また、アプリで花粉やニオイ、運転音など、気になるポイントを設定することで、ユーザーに合わせてカスタマイズした運転をしてくれます。

    また、弊社のエアコンとの連携もはじめたので、暖房時の乾燥が防げるように、エアコンの暖房を作動させると加湿空気清浄機の電源が自動で同時にONできるようになった点も、ちょっとしたストレスを解消すると思います」。

    尾田:PanasonicさんらしいIOTですね。ちなみに、対応畳数はどのくらいですか?

    野中さん/Panasonic:
    「空気清浄運転時だと40畳で、加湿空気清浄運転時は35畳ですね。加湿の適用床面積はプレハブ洋室で24畳です」。

    尾田:加湿機能もいろんなスタイルがあって、どれがいいか議論になったりしますが、気化式を採用した理由を教えてください。

    野中さん/Panasonic:
    「いちばんは電気代の負担を軽減すべく、省エネ性を考慮しました。加えて衛生面では、気化式のほうがお手入れしやすいので、こちらを採用しました」。

    荒井さん/Blueair:
    「日本国内だと加湿器と空気清浄機の複合機がシェア80%と圧倒的ですが、やはりお客さまからの要望は複合機が多いのでしょうか?」

    野中さん/Panasonic:
    「通年ご使用いただく商品なので、冬場は加湿の機能があった方がいいですし、3月くらいの花粉のシーズンは空気清浄機を使っていただいた方がいいです。

    それが1台で完結できるっていうのが、お客さまにとっては複数台揃えなくていいというメリットに感じてもらえると思っていますね」。

    尾田:なるほど。1台でまかなえるのは魅力ですよね。ありがとうございました。

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    クレベリンとコラボ! DOSHISHAの除菌する加湿器

    尾田:続いて、DOSHISHAさんお願いします。こちらは他とは一線を画した、DOSHISHAさんらしい商品ですね。

    五十嵐さん/DOSHISHA:
    「はい、私達は工場を持たないファブレスメーカーのため、他社さんとコラボレートして商品開発を行うこともありますが、今回は大幸薬品さんと二酸化塩素を発生するクレベリンLEDを搭載した加湿器を開発しました。

    クレベリンってオフィスやエントランスなどにも常設してあるので見たことある人も多いと思いますが、小さな容器に入った置き型のものが主流です。二酸化塩素を出して、空気中のウイルスなどを除去してくれるものですが、その効果効能を加湿器にプラスしたのがこちらの商品です」。

    五十嵐さん/DOSHISHA:
    「置き型のクレベリンは基本的には置いておくだけなので一回開けてしまったらずっと出続けていきます。一方で、『ハイブリッド式加湿器』は本当に必要な時、空気をきれいにしたいときだけ、クレベリンボタンをON/OFFすることができるため、余分な消耗を押さえられます」。

    尾田:非常に興味深いですね。実際にひとつのカートリッジでどれくらい持つのですか?

    五十嵐さん/DOSHISHA:
    「毎日8時間の使用で約3ヶ月程度持続します。

    また、置き型のクレベリンは設置した周囲何mっていう決まったところしか届きませんが、この商品は成分をファンで上空に飛ばします。そうやって吹き上げることによって、より効率的に主成分の二酸化塩素を拡散するんです。

    加湿器とクレベリンのボタンや吹出口は分離していますので、それぞれ単体での使用もできます」。

    野中さん/Panasonic:
    「デザインも照明っぽくてお洒落ですね」。

    五十嵐さん/DOSHISHA:
    「ありがとうございます。

    加湿器の効果を最大限にするために、狙いとして排出口を高い位置しました。ですが、クレベリンは目に見えないものですので、加湿に使う水はあえて見えるようにしようと。そのため、いちばん目立つ位置にボトルをレイアウトしています。

    この部分、塗装ではなく膜を貼っているんですが、実はこの部分がすごく苦労しました。高級感を出すのが大変でしたが、褒めていただけると、とてもうれしいですね。

    ちなみに運転時、ボトル部分にはLED照明が点灯して、水がなくなると赤く光ってお知らせするようになっています」。

    尾田:Panasonicさんの製品は気化式でしたが、加湿方式はハイブリッド式ですね?

    五十嵐さん/DOSHISHA:
    「はい、送風の気化式とヒーターで加湿をアシストする温風気化式を組み合わせた方式です。

    中にヒーターが入ってまして、一度タンクにある水を温めてから吹き出す構造ですので、よりキレイな蒸気が出るというコンセプトでやっています」。

    尾田:なるほど、ありがとうございました。

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    空気をキレイにするためには“置き場所”が命

    尾田:ユーザーが知りたい部分ということで、空気をキレイにするための正しい家電の使い方があれば、教えてもらえますでしょうか。

    野中さん/Panasonic:
    「空気清浄機の場合は、やはり設置する場所が重要ですね。

    部屋の中にはエアコンや窓がありますが、どこからどのように風が通っているかを確認したうえで、空気清浄機はそれらの風を吸い込みやすい場所に置くことが大切です。そうすれば、最大限に機能を働かせることができます」。

    荒井さん/Blueair:
    「そうですね。汚れた空気を吸い込んで、キレイな空気を出すので、エアコンの対面のほうがいいですね。あと、ドアや窓など外気の入り口に近いと気流が乱されて効果を発揮できないので、外気の入り口からは遠い場所に置いていただくのが空気の対流をうまく作れるので効果的です。

    もうひとつ、加湿器を併用される場合は、空気清浄機とは離した位置で使ってもらいたいです。湿気が多い時期ですと雑菌などが本体内部やフィルターに湧きやすいということもあるようですので、できるだけ離したほうが、トータルで見ると空気はキレイになると、私たちは考えています」。

    五十嵐さん/DOSHISHA:
    「私たちはクレベリンなので空気清浄機とはまた違いますが、加湿とクレベリンLED機能は同時に使っていただきたいです。加湿で部屋の湿度を整えながら、クレベリンで、よりキレイな空気環境を整えることができます」。

    尾田:なるほど。逆に、よくある間違った使い方はいかがでしょう?

    野中さん/Panasonic:
    「そうですね、同じ話になってしまいますが、エアコンと併用する場合は、エアコンの風と空気清浄機の風向きがぶつかり合わない場所においていただきたいです。

    空気清浄機も空気の流れが非常に重要になるため、空気が部屋の中を循環するような場所に設置いただければと思います。

    リビングに空気清浄機を設置する際、壁などがある廊下入り口付近に設置すると、清浄された空気が部屋全体に拡散しにくくなりますので、“置き場所”は本当に重要だと思います」。

    五十嵐さん/DOSHISHA:
    「同感です。加湿もクレベリンも空気の中に溶け込んでいくものなので、空気の流れが欲しがっている方向と反対側に行ってしまったら、効果も半減してしまいます。そこを間違えずに使っていただきたいっていうところはありますね」。

    荒井さん/Blueair:
    「あとは換気ですね。空気清浄機があるからといって、不要なわけではないので、定期的に換気はやってもらいたいです。

    窓やドアが一箇所しかない場合は、サーキュレーターを活用して部屋の中に向かって風を起こして、その風を空気清浄機が吸い込むようにしてもらえるとベスト。部屋の中でも一部の空気が濁っていることもありますので、空気の流れを意識していただいたほうが、キレイな空気環境を作ることができます」。

    20年後、“キレイな空気”はプロダクト化される!?

    尾田:最後に、空気をキレイにするというのは壮大なテーマだと思うんですけど、この先どんなニーズが出てくると思いますか?

    野中さん/Panasonic:
    「まず、加湿空気清浄機の本質として、さまざまな有害物質の除去や湿度制御などの役割を果たす中で、除菌・脱臭も含めてよりよい空気を提供し、お客様の健康を守ることが使命だと思っています。

    さらに、それが部屋に限らず、車やバス、電車といったモビリティに対してもそうですし、いろんなスペースに対して提供できるような商品。かつ先読みできる商品、つまりお客さまが先に吸わないように先に動けるっていうところを求められると思いますね。

    もう一歩先を言いますと、『こういう空気だったら今日はいいかな』みたいな、空気を選べる時代に、もしかしたらなるかもしれないと個人的には考えてます。

    たとえば今日は少しリラックスしたいとか、睡眠を深めにしたいとか、空気の質までを選んだりできる時代(笑)。

    尾田:まさに空気をプロダクト化しているというか。お金払ってもキレイな空気が欲しい、っていう時代が来るのかもしれませんね(笑)。

    荒井さん/Blueair:
    「私も同じことを言おうと思っていました(笑)。

    日本だったら、水も空気も本来タダでも手に入る。でも、世界中を見渡すと空気がキレイじゃない部分や国もありますし、水も汚くて飲めないっていう場所もあります。

    将来的に消費者のマインドが上がってきて、より高性能なもの、よりよい空気を求めるような時代にもなるんじゃないかと」。

    五十嵐さん/DOSHISHA:
    「よく、緑が多い場所など自然な環境に行くと『おいしい空気だな』と感じると思うんですけれど、そういうのを自分の家でも感じられるようになったらすごい幸せになるんじゃないかなって思いますね」。

    尾田:●●の家の空気、よかったぜ!みたいな(笑)

    五十嵐さん/DOSHISHA:
    「そうですね。

    なので、『今日はこういう空気が吸いたいな』という商品が今後出てくるようでしたら、空気っていうところにプライオリティが上がってお金を出してくれる人が出てくると思います。

    富士山の空気とか売っているわけですから、時代の流れを読みつつ、私たちも商品開発をしていきたいですね。

    尾田:ありがとうございます。なんか、最後すごくいい空気感になりました(笑)。

    一同:ありがとうございました(笑)。

    Photographed by Megumi Uchiyama

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