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奇妙礼太郎さんとミニクーパーの、シンプルで贅沢な関係。コンパクトな車体が叶える豊かな暮らしとは?
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奇妙礼太郎さんとミニクーパーの、シンプルで贅沢な関係。コンパクトな車体が叶える豊かな暮らしとは?

2021-11-06 14:00
    「ミニマリズム」の本質とは、無駄がなく、それでいて豊かなこと。それはまた、自分にとっての豊かさが何なのか明確であること。

    そんなことを考えたのは、ミュージシャン・奇妙礼太郎さんとその愛車、ミニクーパーとの関係性を見たから。

    名前(職業):奇妙礼太郎さん(ミュージシャン)
    プロフィール:大阪府出身。バンドを経てソロアーティストとして活動。今年3年ぶりのオリジナル作品「ハミングバード」、デジタルカバーアルバム「song book #1」をリリース。多数のCM歌唱も担当している。
    愛車:ROVER/ミニクーパー(91年製)
    購入価格:約250万円
    愛用歴:今年から

    気持ちいい秋晴れのこの日、ミニクーパーのコンパクトな車内にちょうどよく体を収めて登場した奇妙さん。

    後部座席はだいたいギターの定位置になっているため、奇妙さんのミニに乗車するのは1〜2人が上限。と同時に、2人までの移動であれば、このサイズ感がいちばんしっくりきます。

    生活の足であり、それ以上に暮らしを豊かにしてくれる相棒でもあるミニクーパー。その出会いや魅力、普段の過ごし方について、お話を伺いました。

    「秋のドライブ」プレイリスト Selected by 奇妙礼太郎

    KITTO / WANG GUNG BAND
    Nobody But You / Sounder , Jorja Smith
    Love, Love,Love / Donny Hathaway

    念願だった「古い車」に乗ること

    ミニに乗るのは、「スタジオやライブ会場、打ち合わせ。なんでもどこへでも」。仕事の日は、ほぼミニを運転していくそうで、都内はもちろん、遠方へ行くときもなるべく愛車に乗って移動するそう。

    ミニクーパーを選んだのは、古い自動車が好きだからというシンプルな理由。一度乗ってみたいとかねてから思っていて、昨年末、その念願を叶えました。

    「仕事で使うんで、突然の故障とか考えるとなかなか手が出なかったんですけど、もういいかな、好きな車に乗ってしまおう、と。古い車の中でも特にミニは部品もあり、頼りになる専門店があるのも大きいです」(奇妙さん)

    専門店をいくつか見た中で最終的に選んだのは、「Kings Road」の名古屋店

    納車したその日に、名古屋から大阪まで、翌日には京都-東京間を運転するという長旅を経験。運転中は「ブルルル」という大きなエンジン音とともに、車内もかなり揺れるそうで……

    「長時間乗ると、腕とかしびれる。正座したあとみたいになりますし、振動、今の自動車と比較すると笑ってしまうくらい。なんですけど、自分が機械を動かしてるのを直に感じられて、とても気に入ってます」(奇妙さん)

    その日以来、長距離移動は「東京-静岡間くらいまで」と決めているそう。

    洗車は隙間時間でミニマルに

    「自分が所有するしないに関わらず、街で好きな自動車を見かけると心躍ります。車は私にとってのアイドル」(奇妙さん)

    取材前のアンケートにそう答えてくれた奇妙さんの車愛がひしひしと伝わってきたのは、取材がはじまる前のふとしたできごと。

    車の荷台から取り出してきたのは、水が入ったペットボトルとコーティング剤、青いウェス。どうやらこれで車体を磨き上げるよう。

    水は、ステージドリンクなどで余ったペットボトルを荷台にストック。ペットボトルの水でやさしくすすげば周囲にも飛び散らず、わずかなスペースを使って洗車できるのでスマートです。

    たまにこうして車を磨いているそうで、マネージャーさん曰く、「ラジオの収録とかライブ前の、入りまで時間があるときに洗車してることがあります」とのこと。

    使っているのは「POLY-LACK(ポリラック)」というコーティング剤。300mlの小さなサイズ感が、ミニクーパーのコンパクトな荷台に常備しておいても邪魔にならず、さっと手にとれてちょうどいいのだとか。

    これを車に塗り、ウェスに水を含ませて拭きあげれば洗車完了です。

    10分ほどでピカピカになったミニクーパー。愛情たっぷりに磨かれて、表情がずっと柔らかくなった気がしました。

    シンプルかつ贅沢なつくり

    ミニの魅力は、なんといってもその愛らしい見た目。走行時の振動といったデメリットを加味しても、やっぱり惹きつけられる魅力があります。

    「鉄でできてる、鉄板って感じで。コストダウンする技術が今ほどないからかな。この車は、一部の裕福な人ではなく、大多数の庶民の為につくられたものだけれど、贅沢にできていて。それは人々の生活をよりよく変えるんだ、という思想、想いが、自動車という形になっているというか。

    今の自動車は先端技術の集大成というか、素人には想像もつかない技術がたくさん使われてると思うんですけど、自分の車は、基本的に最初のガソリンエンジンの自動車なんで、どうなってるのかイメージできるというか直接感じる部分がたくさんあって」(奇妙さん)

    シンプルでわかりやすく、それでいて贅沢。それってレコードプレイヤーで音楽を聴くときの、あの感覚に近いのかも。

    ステアリングは、ウッドの径が大きいものにカスタム。特徴的な赤いシートはおそらく前のオーナーさんのときからのもの。

    背面の右下には、神社で買ったという交通安全のステッカーが。そういえば、以前奇妙さんの自転車を取材したときにもついていました。とても気に入っているそうで、神社に行くと必ず買っているのだとか。

    ミニと過ごす休日

    ドライブ中はアプリで今週のおすすめプレイリストを流したり、ラジオを聞いたり。

    「今朝は、ネットフリックスの「THE GUILTY(ギルティ)」ってドラマを聞いてました。それは警察の電話オペレーターの話で。ほぼ椅子に座ってる場面の映像しかないし、日本語吹き替えなので耳で聞くだけで楽しめてよかったです」(奇妙さん)

    オフの日には、荷台にちょっとしたキャンプ用品を積んで、チェアリングすることも。

    「折りたたみのチェアとかを、誰もいないところへ行って出してみたり。なかなか楽しいです」(奇妙さん)

    ハイテクな装備や便利な機能はついていないけれど、ある意味ではとても贅沢で、乗る人の心を満たしてくれるミニクーパー。

    狭い道や駐車場もスイスイ移動して進むミニは、運転手である奇妙さんの心と繋がっているようにも見えました。

    Photographed by Motoki Adachi

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    カメラと手袋を持って公園まで。ミュージシャン・奇妙礼太郎さんの自転車のある日常|みんなの自転車 - ROOMIE(ルーミー)

    RSSブログ情報:https://www.roomie.jp/2021/11/762859/
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