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なんでも作れる「ウー・ウェン ワンズパン 蒸炒鍋」
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なんでも作れる「ウー・ウェン ワンズパン 蒸炒鍋」

2023-03-06 19:00
    こちらは「かいサポ(お買いものサポーターチーム)」が編集・執筆した記事です。 

    季節や気分に合わせた特集テーマごとに、モノ選びを楽しむキュレーターを招き、モノやつくり手への愛情をもって、彼らが厳選するプロダクトにまつわる“GOOD SHOPPING”体験を語っていただく「GOOD SHOPPING特集」。


    今回の案内人は、台湾朝ごはんを都内カフェで週一で出店する国際薬膳師の有田千幸氏(以下、千幸さん)。

    千幸さんのキッチンは、彼女が気持ちよく料理をできるアイテムで埋めつくされている。そんな中から、料理シーンをゆっくり楽しめるアイテムを3つご紹介いただいた。

    「シンプルなのに、いろいろできる万能アイテムばかり。料理中のなにげない作業もしやすくて、毎日の台所仕事にしっくりなじむんです」

    キッチン時間が、すてきになる。それって、毎日を楽しくするのに、結構大きな要素になる。

    今回はそのうちの一つ、「ワンズパン」をご紹介いただいた。

    煮る・蒸す・茹でる・揚げる・炒める・焼く

    1台で何役もこなす、オールインワンツール

    なんでも作れる
    「ウー・ウェン ワンズパン 蒸炒鍋」

    見た目は、とことんミニマル。スマートな表情をしているこのフライパンは、とにかくいろいろできる。まず、見た目がかわいい。コロンとした形に、愛しさすら湧いてくる。そして持ってみると、あれ、軽っ。使う前から合格をあげたくなっちゃうこちらの「ワンズパン」は、使うともう、手放せなくなる逸品だ。だってこれ一台で、煮る・蒸す・茹でる・揚げる・炒める・焼く……なんでも、できちゃうんだから。

    ウチでは「蒸し」で大活躍!


    ワンズパン

    「ワンズパン」は、「ワンズナイフ」同様、中国出身の料理家であるウー・ウェンさんがプロデュースする「Wu Wen’s ONE」シリーズの万能フライパン。この「ワンズ」には、「お椀ひとつぶん」という意味が込められている。料理をちょこっと作るのって、余計な手間もかかったりしてついおっくうになりがちだけれど、やっぱりちゃんと作りたい。そんなニーズに応えた、少ない分量でもささっと扱いやすいシリーズだ。

    「できるだけモノは少なく持っていたいんです。だから、ひとつでいろいろできるものって、どんなジャンルのものでも、すごく魅力に感じます。この『ワンズパン』に惹かれたのも、いろいろできるから。我が家は引越しのタイミングで電子レンジを手放したので、あたためるときは蒸すことで代替してきたのですが、せいろではむずかしいこともあって。そんなときに、これを見つけました。これがあれば、今まで限界を感じていたこともサクっとこなせそう、とウィッシュリストに」

    構造は三段階。直径20cmという小ぶりのフライパンは、手首にストレスのかからない重さ。深さは70mmあるので、いろいろな調理に対応。ガスもIHも、ともにOK。蒸しに活躍するスチームトレーは、表面が耐食性に優れたアルマイト加工を施しているため、メンテナンスも簡単。調理面が広く、蓋は高さがあるドーム状なので、ある程度かさのある食材も効率的に蒸すことができる。


    「蒸すときは野菜から出てくる蒸し汁にも栄養がたっぷり入っているし、何よりおいしいので、うちではお皿をそのままスチールトレーの上に置いて蒸すことも多いんですよ。洗うときもさっと流すだけでいいし、らくちん。スチームトレーにそのまま野菜を置いた場合は、下のフライパンに野菜の蒸し汁が滴り落ちてくるので、それをスープに使ったり。蒸し野菜と野菜のスープ。一気に2つの料理ができちゃう。蓋を開けた瞬間に湯気がふわっとなるのも、最高にテンションが上がる瞬間なんですよね」


    「せいろのヒノキの香りやせいろの存在感を楽しみたい場合は、せいろをフライパンの上に直接せいろを置いて調理もできそうです。『蒸す』ひとつでも、いろんな使い方ができるんですよね。素材の旨味や栄養分がたっぷり詰まったほくほく温野菜が、こんなに簡単にできちゃうなんて」

    ささっとできるサイズ感。メンテは洗剤不要なのもいい

    もちろん「蒸す」以外も優秀。中華鍋仕様でありつつ一般的な鉄製フライパンとは違い、調理面の内部には、窒素を浸透させた錆びにくい窒化鉄を使用。繊維状の凹凸をつけたファイバーライン加工で食材と接する面を少なくすることで、こびり付きにくいのも特徴だ。油返しをしてからだと、さらに使いやすくなる。

    「ちゃちゃっと、炒める。小回りがきくこのフライパンには、ほんとそんな言葉がぴったり。キッチンツールのサイズ感って、とても重要。今の我が家の暮らしに、すごくフィットしてるんです。熱伝導が高いから、野菜のシャキシャキ食感が楽しめるのもいい。深さがあるから、スープや揚げ物もしやすくって。小ぶりだから、少ない油で上手に揚がるのもうれしいんですよね。お肉はジューシーに焼けるし、パンを焼いたら外はカリッ、中はフワッ。食材や調理法のポテンシャルを、最大限に引き出してくれるんですよ」


    普段のお手入れは、お湯だけで大丈夫というメンテナンスのしやすさもうれしいところ。洗剤を使いすぎなくてもいいというのは、気持ちのいいものだ。

    「モノ選びのときは、エシカルであるか?とう視点は、必ず気にします。素材だったり、生産背景だったり。洗剤を不必要に使わなくていいというのも、すごくいいと思って。気持ちよく楽しく料理ができて、後片付けも気持ちよくできるなんて、最高ですよね」

    ウー・ウェンさんが作るものだったら、という信頼

    「台湾料理をベースとするようになって、ほかの中華系の料理ってどういうふうに日本で紹介されているのかな、といろいろと見ていたときに感銘を受けたのがウー・ウェンさんがつくる料理でした。彼女の料理はシンプルな素材が多いので、ちゃんと全てに意味がある。例えば『何故こしょうを先に入れるのか』とか、そういう料理のなにげない部分までを本のなかなどでちゃんと紐解いて教えてくれていて、ふむふむ、と納得することばかり」

    同じ材料で同じレシピで作ったって、完成が同じにはならない。料理には、それを作る人のちょっとした細かい知恵みたいなものが生きてくる瞬間が、たくさんある。それはときには表現するのがなかなか難しい、というか、表現するにいたらないことだったりもする。そういったシーンで使うツールは、ちょっとした工夫でぐんと使い勝手がよくなったりする。例えば蓋が自立することもそう。さっとそばに置けるのが、心地いい。


    「細かいちょっとしたところが、料理の質をよくすることや、料理することの楽しさにつながるんじゃないかな、と思うんです。ウー・ウェンさんがプロデュースするキッチンツールは、やっぱりそういう、なにげないことがわかってるからこその、便利さみたいなものが詰め込まれている。だから、愛してしまうんですよね」


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    Photo:中里虎鉄
    Text:松崎愛香

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