Claire Lower – Lifehacker US[原文]訳:春野ユリ
ライフハッカー・ジャパンより転載:
先日、ポッドキャストのプロデューサーと、ここポートランドにあるClyde’s Prime Ribという店で夕食をとりました。この素敵な店に行くたびに、私は何か書きたいことに遭遇します。
前回はホースラディッシュ・ブルーチーズ・ドレッシングのことでしたが、今回は残った牛脂についてです。
おいしくない冷めた脂身…でも捨てるのはもったいない
私は、ステーキやミディアムレアのプライムリブの脇についている大きな脂身も平気で食べられるタイプです。ただ、肉が熱いうちは喜んで食べますが、脂身は冷めてしまうと魅力が半減します。
私はClyde’s Prime Ribではめったに肉を残すことはありませんが、もし運良く牛肉の残りを持ち帰ることがあれば、たいてい再加熱はせず、薄くスライスしてオイルとビネガーで和え、固焼きパンに載せたりサラダに入れて食べます。
少しの脂身が霜降り状にあるのは構いませんが、白く固まった脂身の大きな塊はおいしくありません。それでも捨てずに、溶かして「レイジー・タロー」、日本語では「ヘット」と呼ばれるものをつくります。
「タロー」とは、牛の脂を煮詰めて濾したものです。冷やすと硬くなってワックス状になりますが、これを使ってフライドポテトを揚げると美味しくできあがります。牛脂で揚げたフライドポテトはおすすめですので、ぜひ試してみてください。
牛脂で揚げるとジャガイモだろうが別の食材だろうが、深味のある香りと肉の風味を加えることができます(小さな切れ端を揚げるのがめんどうなら、十分と思える量がたまるまで冷凍しておくと良いでしょう)。
「レイジー・タロー」のつくり方
Clyde’sのプライムリブPhoto: Claire Lower通常、ビーフ・タローを大量につくる場合、大きな深鍋で水分が蒸発するまで煮込み、ほぼ純粋な脂肪だけが残るようにします。次に、脂肪以外のものを濾して取り除き、清潔な広口瓶に入れて冷蔵庫で保存。
しかし、私のやり方はもっと簡単で、濾す必要もありません(すぐ使ってしまうからです)。
私はプライムリブの下3分の1を持ち帰りましたが、ご覧のとおり、脂肪の塊が付いていました。冷蔵庫で冷やすと、脂肪の部分は硬まって白っぽくなり、残りの牛肉と一緒にサラダに入れるには適しません。
そこで、この牛脂の部分は小さく切ってフライヤーで揚げました。脂身がこんがりと焼き上がり、カリカリになった頃には、フライヤーのバスケットの底にある小さなトレイの下に大さじ2杯ほどのタローが溜まっていました。
エアフライヤーがないなら、フライパンでも代用できます。
1. エアフライヤーで「レイジー・タロー」をつくる方法まず、エアフライヤーのバスケットとトレイが清潔で乾いていることが肝心です。余った冷たい脂肪を約1.2cmの角切りにし、エアフライヤーを約204℃まで加熱しましょう。
バスケットの中のトレイに角切りにした脂肪を置き、脂の量にもよりますが、5~15分ほど加熱すると、トレイの上に黄金色に揚がった粒々の牛脂が残り、下に液状の脂が溜まります。
トレイと粒々の牛脂を取り除き、下に溜まった液状の脂をラメキンに流し込みましょう。保存期間を延ばすために、ふるいで濾してもいいですが、私は普段は濾しません。
2. フライパンで「レイジー・タロー」をつくる方法脂身を約1.2cmほどの大きさに切り、適当な大きさのフライパンに入れます(量が多ければ大きなフライパンを、少なければ小さなフライパンにします)。
そしてフライパンに約1.2cm程度まで水を入れましょう。沸騰したら弱火にし、脂肪の角切りが茶色くなり、水分が蒸発し、液状の脂肪が残るまで煮込んでください。
液状の脂肪を濾して(省略可)清潔な容器に移し、冷蔵庫で保存します。(カリカリになった牛脂の方は、塩をかけて食べるとビーフクルトンのような味わいです)。
Source: Spotify, Prime Rib Portland
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