料理家の松本日奈さんが、キッチンにまつわるあれこれをつづる連載「キッチンにひと工夫」。

今回は、「大根」が主役の1品をご紹介します。

大根ならではのボリュームを生かして

スーパーの店先に春の食材も並びはじめましたが、まだまだ楽しみたいのが冬野菜。

冬野菜の代表といえば「大根」ですよね。丸々としてみずみずしくて、いろんな調理法でいただけるのも助かります。

今回ご紹介するのは、ステーキで楽しむ方法。大根ならではのボリュームを生かし、厚めに切ってつくってみてください。

1本がなかなか使いきれないという人でも、「もう1本買ってくればよかった」と思えるような、あとを引く美味しさです!

大根のステーキ

調理法がとてもシンプルなぶん、にんにくの香りのアクセントに。

フライパンで焼き目をつけるときは、あまり触ったり動かしたりせずにじっと待つのがポイント。カリッとしたきつね色に焼いてくださいね。

<材料>

・大根…1/2本
・コンソメ…小さじ1
・にんにく…1片
・バター…10g
・塩…小さじ1/3
・水…200cc
・こしょう…適宜

<つくり方>

1. 大根は厚めの輪切りにする。ピーラーを使って面取りをし、塩を振る。

2. 大根を耐熱ボウルに入れ、コンソメと水を加えてラップをして600wの電子レンジで12〜13分ほど加熱する。大根が半透明になり火が通ればOK (煮汁は手順4で使うので残しておく)。

3. フライパンにオリーブオイルを引き、皮をむいて半分にしたにんにくを入れる。火にかけてオイルににんにくの香りが移るまで加熱したら、焦げないようににんにくを一旦取り出す。

4. 中火で大根の両面に焼き色をつける。1のボウルに残ったコンソメの溶けたスープを100ccほど加えて、蓋をして3分ほど蒸し焼きにする。

5. 蓋を外してバターを入れ、全体にツヤが出るようにからめたらできあがり。器にのせてこしょうをぱらりと振る。

<ポイント>

大根の面取りをすると、仕上がりがきれいになりますのでぜひやってみてください。ピーラーを使って大根の角をくるっと落とせば簡単です。

手順2で大根を電子レンジにかけたあとは熱くなっていますので、ラップを外すときはやけどに気をつけてくださいね。

使いきれない大根は、カリカリもちもちの「大根もち」に。大根と家にある調味料だけでできるよ

どこからどう見ても、まるっと「カリフラワー」。蒸しただけで、とんでもなく美味しいよ

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