代表するイメージはやっぱりセックス・ピストルズのシド・ビシャスやジョン・ライドン、別名ジョニー・ロットンですよね。
「パンクをクチュールの世界に」というのが今回の展示のテーマ。セックス・ピストルズのぼろぼろのガーゼシャツ、ビニール袋で作られた服、そして安全ピンでとまったシャツやジャケット。そんなパンクミュージシャンたちの衣装にインスパイアされたクチュールがテーマごとに並んでいます。
キュレーターは、過去最大級の動員数を誇る「2011年のアレクサンダー・マクイーン展」と同じ、Andrew Bolton氏です。
入っていきなり衝撃を受けたのが、「CBGB」のトイレの再現。
「CBGB」とはニューヨークにある老舗ライブハウス。過去にそうそうたるパンクミュージシャンたちが演奏をした箱なのです。
パンク世代やパンクが好きな人は、さらにこのショーでインスパイアされそうです。
メトロポリタン美術館という由緒ある場所で、これだけ破壊的なパンクが取り上げられたこと。ファッションとアートがさらに深く融合したように見えました。
「Chaos to Couture」は8月14日まで。最終週は混雑のため、もしかしたら美術館への入場も難しくなるかもしれません。
実はこの展示のオープニングとして、「Met Gala」というパーティーがメトロポリタン美術館のデンドゥール神殿で行われ、多くのセレブが集いました。
前日にたまたまメトロポリタン美術館にいたところ、パーティーの準備中であろう会場の中からギターの音が鳴り響いていました。思わず興奮してしまうほど、それはまるでライブのような音響でした。当日もきっと大いに盛り上がったことと思います。パーティーの様子がHuffington Postで取り上げられているので、こちらもぜひご覧ください。
Chaos to Couture, Met Gala [Metropolitan Museum of Art]Met Gala 2013 Red Carpet [Huffington Post]