ドイツは学費がかからないことから、多くの留学生が世界各国から集まる、いわば学生大国。長く学生をしているドイツ人も多いです。
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このグラフでは2013年の冬学期には、ドイツに250万人の学生がいるようです。私はドイツで美術大学に所属していますが、学費はほぼ無料。留学生も多いです。
ドイツに来て3年の間に3回引越を経験していますが、どれもルームシェアをしています。
ドイツに住むほとんどの学生は、WG(ヴェーゲー)(Wohnungsgemeinschaft:ヴォーヌングスゲマインシャフト) と呼ばれる、ルームシェアをしています。
このWGは ドイツではとても一般的で、多くの場合はインターネットで空き部屋を見つけたり、大学の掲示板などで広告を見つけて個人的に住人と連絡を取ります。
今回はこのWGのシステムをご紹介します。
・WGとは?
WGとは、4LDKなどの部屋に単純に4人で住む、生活共同体のことを差します。一人一人部屋で、バスルームとキッチンを共同で使うシステムです。ドイツではとても一般的なため、WGのための光熱費システムなどもあり、月々全ての生活費が定額になっているものが多いです。
・部屋探しの手順は?契約は?
多くの場合、大家さんとのやり取りは入居後に、サインを交わす程度で、基本的にはすべて、同居人とのやりとりを行います。
引越の際は、部屋を出る人が、WGの広告を出せるサイトに広告を出したり、大学の掲示板に張り出したり、新しい住人を探してから家を出るのが決まり事。応募者は電話やメールで、直接本人に連絡をして、部屋の下見に来ます。
これは同居人からの審査も兼ねており、これから長く一緒に暮らす仲間になるので、多くの応募者から気の合いそうなメンバーを探します。
・家賃は?
ルームシェアの最大の利点は何と言っても家賃の安さ! 留学生にはとても重要ですよね。特に洗濯機やキッチン用品など、すでに住んでいる同居人のもの(またはずっと前からの住人が置いていったものなど)が家にありますので、大きな買い物をせずに済み、身一つで入居できるのが便利なところ。
家賃は、住む街や部屋の大きさや立地で左右されますが、大体2~3万円が相場です。(インターネット、電気水道光熱費込み)
・ルームシェアって怖くないの?
日本ではあまり馴染みのないルームシェアですが、なにも不安はいりません。一人一部屋きちんとあるので、プライベートの時間もしっかり取れます。
私は今3人のドイツ人と同居していますが、時間がある時はみんなで夕飯を食べたり、一緒に映画を見たりなど、家族の様な関係が築けます。 掃除や食事の分担…など、困ったときは助け合う、がドイツ人の信条。優しくて真面目なドイツ人との生活は、日本人にとても合うと思います。
短期で海外留学に行くから、家具や荷物そのまま1年間、私の部屋に代わりに住んで!なんていう広告も多くあります。1週間という広告もあるので、ちょっとドイツでの生活を短期で味わいたい方は、ホテルではなく、WGに住みながらのドイツ旅行なんていかがですか?
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