フランスの首都パリからTGV(超高速列車)に乗って南東へ約2時間、フランス第2の都市リヨン(Lyon)に到着。

新鮮な野菜やお肉、そしてジビエなどが揃う「美食の街」として有名です。大きな河が街の真ん中に流れ、緑も多く、旧市街には石造りの古い建物。お散歩するのにも満足できる街なんですね。

観光都市なのでホテルもたくさんありますが、お金をかけずに旅行したい人にとって重宝するのは、ユースホステル。1つの部屋に2段ベッドなどがあり、シャワーやトイレも共同で使用するシステムの宿泊所です。

一般的なホテルに比べて価格も半分以下ほどに抑えられるので、筆者も学生のころに利用したことがあります。けれど、部屋が汚そうとか、サービスが良くなさそうとか、あまり良い印象をもたない人もいるのでは?

リヨンの中心街にあるユースホステル「SLO living hostel」は、「安いから泊まりたい」ではなく、「ここに泊まってみたい」と思わせてくれる素敵なユースホステル。



白い壁、北欧調やヴィンテージの家具たちが宿泊客をお出迎え。ホテルに差し込む太陽の光が、部屋を明るくしてくれます。

このユースホステルは内装、建築、オーナーなど全てリヨン出身者でつくったんだそうです。名前の「SLO」は英語「SLOW」が由来していて、「リヨンに実際に住んでいるような気分になれる場所」を目指してオープン。


一番お安い部屋は1人25ユーロから。

他の人と共有して使う部屋(ドミトリー型)以外にも、高い料金設定の部屋があるそう。

ワインやリキュールが並んだ備え付けの収納棚がかっこいいキッチン。

一息いれたいときに、ここでお酒やコーヒーを飲んでもいいし、レセプションの人にリヨンの街についての情報を教えてもらえば、充実した時間が過ごせそう。地元の人しか知らない場所や情報ってどの土地にもありますものね。

ホテルの人が制服を着ていないだけで親近感が湧いてきます。

朝食は5ユーロで食べることができて、地元のパン職人が焼いたクロワッサンやバゲット、そしてフランスの朝食「タルティーヌ」に欠かせないジャム、バター、はちみつももちろん用意されています。他にもシリアルや、コーヒー、紅茶、ジュースなどがあって、伝統的なフランスの朝食を味わえるそう。(朝食についてはこちら

ホテルには素敵な中庭も!

リヨンのお友達のお家に泊めてもらっているような感覚で宿泊できるのは、ホテル側の人たちの「ウエルカム」な雰囲気ももちろん、誰にでもキッチンが見えたり、家具や雑貨が日常の暮らしの中で使われているものが選ばれているから。

ただ寝るだけの場所としてのビジネスホテルや、リュクス感を重視する高級ホテルにみられる「ホテル」らしさが無く、「そこに行かないと体験できない、リヨンの人たちが作り出した、リヨンの生活感」が感じられます。

旅人にとって宿泊する場所は、とっても重要。

旅で訪れた土地の食べ物を食べたり、その土地の人と話しをすることで、街のことを知ることができ、より素敵な体験につながっていきます。何年か経って急に旅で経験したことを思い出したり、時にはアイデアのインスピレーションとして頭に浮かんだり、五感で感じたことは身体から消えず、自分の一部になっていくと思います。

空間のデザイン、価格、立地、居心地の良さが揃ったユースホステル、今すぐ予約したくなります!

[SLO Living Hostel]
住所:5 rue bonnefoi 69003 Lyon
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HÔTELS LYON : SLO LIVING HOSTEL[Blog Esprit Design]

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