アジアの金融・商業の中心地として知られる香港では、地元の最先端トレンドを発信する拠点として、「PMQ(元創方)」が、注目を集めています。
PMQとは、「Police Married Quarters(既婚警察官専用宿舎)」の略。19世紀後半には孫文の学び舎でもあったという「中央書院(Central School)」の跡地に建設された集合住宅で、その名のとおり、1951年から2000年までの間、警察宿舎として利用されていました。
閉鎖後、しばらく放置されていましたが、香港特別行政区政府が、2010年11月、この建物を文化的資産として保護し、香港のクリエイティブ産業のために活用することを決定。
同心教育文化慈善基金会(Musketeers Education and Culture Charitable Foundation Ltd)、香港設計中心、香港理工大学らの協力のもと、香港の歴史と最先端トレンドが交差するユニークなデザイン複合施設として、見事に蘇りました。
ハリウッド通り(Hollywood Road)に面したハリウッド棟(Hollywood)と、ストーントン通り(Staunton Street)沿いのストーントン棟(Staunton)からなる、総床面積18,000平方メートルの施設には、ファッション・雑貨・ギフトなどのショップから、アートギャラリー、デザインスタジオ、カフェ、レストランまで、100以上が入居。(マップはこちらをご覧ください)
海外初出店となる「Found MUJI」や、グッドデザイン賞を受賞した日本製プロダクトを扱う「GOOD DESIGN STORE」といった日本発のショップも出店しています。
とりわけ、ハリウッド棟地階に入居する香港貿易発展局(HKTDC)Designgalleryは、香港のクリエイターやアーティストのブランドが集まる、ショーケースのような空間。
各階には、ポップアップストアや作品展示のためのオープンスペースが設けられ、店舗と店舗との移動中も、香港のクリエイティブシーンに触れることができます。
買い物の合間には、ウッド調のカフェでゆっくり休憩。
ハリウッド棟とストーントン棟をつなぐ4階の空中庭園は、高層ビル街の狭間にぽっかりと現れたオアシスのようです。
PMQの広いフロアには、個性あふれる、香港のおしゃれなもの、かわいいものでいっぱい。おしゃれピープルや雑貨フリークにはもちろん、ユニークな香港のお土産探しにも、おすすめなスポットです。