週刊 石のスープ
定期号[2012年6月16日号/通巻No.39]

今号の執筆担当:渡部真
※この記事は、2012年6月に「まぐまぐ」で配信されたものを、「ニコニコ・チャンネル」用に2012年7月分として再配信したものです。



 僕は無神論者で無宗教だ。

 まぁ実際には、生きているといろいろと宗教や神事に関わる事が多く、例えば僕は学生時代に少林寺拳法を修行していたのだが、少林寺拳法をやるとほぼ自動的に禅宗の宗教法人に加盟する事になるし、僕の地元である下谷神社や浅草関係の祭事では、まちがいなく神事に関わっている。
 ただ、まぁそういう「おつきあい」は除いて、僕は一切、神も仏も信じていない。

 なので、人が亡くなっても冥福を祈るようなことがない。
 正直言うと、冥福を祈る意味が分からない。
 死んでしまった人に、何と声かけていいのか、僕はいつも分からない。
 子どもの頃から今に至るまで、分からないままでいる。

 先月