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  • 畠山理仁【特別寄稿】東京電力・福島第一原子力発電所に行ってまいりましたルポ

    2014-07-31 23:30
    330pt

    石のスープ
    定期号[2014年7月31日号/通巻No.117]

    今号の執筆担当:渡部真

     
     今号は、フリーランスライターの畠山理仁から、特別寄稿をいただきましたので、それを配信いたします。
     なお、本稿は畠山さんの発行するメルマガと同じ内容です。
     
    *   *   *   *   *
     

    ■行けるか行けないかはくじ運次第

     運がいいのか悪いのか。

     2014年7月2日。東京電力福島第一原子力発電所の「現場公開」に参加するためのくじ引きが行われた。

     今回、事前に取材参加申込を済ませたフリーランスの記者は、村上和巳さん、渡部真さん、木野龍逸さん、そして筆者の4名だ。フリーランス記者に割り当てられた取材枠は2名だから、くじ引きで誰が行くかを決めなければならない。この日は木野龍逸さんが出張で不在のため、筆者が木野さんのくじを代理で引くことになっていた。

     まず最初にくじを引いた村上和巳さんは残念ながらハズレてしまった。続く渡部真さんがアタリを引いた。残る確率は2分の1だ。筆者は先に「木野さんの代理で引く分です」と宣言してからくじを引いてアタリを引き当てた。しかし、残念ながら自分の分はハズレてしまった。残念。

     余談だが、これまで筆者は「誰かの代理」でくじを引いた際、必ずアタリを引き当てている(渡部真さんの分、上出義樹さんの分、木野龍逸さんの分)。その意味ではくじ運は強いのかもしれない。しかし、代理でアタリを引くと、必ず自分はハズレてしまうようだ。

     本来なら、これで終わるはずだった。しかし、くじを引いた直後、渡部真さんから「実は自分はその日、福島に行けない。よかったら代わりに行かないか」と提案があり、それをありがたく受け入れることにした。

     渡部さんからは交換条件が提示された。それは渡部真さんたちフリーランスのライターやジャーナリストが共同発行しているメールマガジン『石のスープ』にも原発取材の記事を書くということだ。

     そういうわけで、今、自分のメルマガ『そこそこ週刊・畠山理仁』と『石のスープ』用にこの原稿を書いている。

     なお、この時の現場公開に関する記事は、福島までの交通費を出してもらった『週刊通販生活』のウェブサイトに寄稿した。今回の記事はダイジェスト的なものなので、より詳しい状況については下記サイトを合わせてお読みいただきたい。こちらはどなたでも無料で読むことができる。

    [参考]
    フリーランスライター畠山理仁の東京電力福島第一原子力発電所構内ルポ
    http://www.cataloghouse.co.jp/yomimono/140729/?sid=top_main
    ※Facebookユーザーの方は、気が向いたら「いいね!」ボタンを押してみてください。もちろん気が向かなければ押さなくて結構です。


    ■ようやくムービーカメラが許可された

     原発構内取材当日のことを書く前に、まずは東京電力福島第一原子力発電所の現場視察について書いておきたい。

     筆者のようなフリーランスの記者も参加できる現場公開は今回で7回目だ。在京の報道陣への公開は9回目。筆者が現場公開に参加するのは2012年5月27日、2013年6月11日に続いて3回目となる。いずれももう一人の参加者は木野龍逸さんだった。

     これまでフリーランス記者のカメラは「持ち込み不可」「スチールの代表カメラ1台のみ持ち込み可」となっていたが、今回からはようやく「ムービーカメラの持ち込み可」となった。

     これは「フリーランス連絡会」が東京電力に対して要望したものが一部認められた結果だ。しかし、相変わらず「カメラマンは一人」という制限が外れることはなかった。

     そこで筆者のムービーカメラを木野龍逸さんに託して撮影してもらった。木野さんはムービー、スチールの両方を撮影したため、現場での説明はほとんど耳に入らなかったという。そんな状況で撮影された貴重な動画なので公開したいと思う。

    【東京電力福島第一原子力発電所・構内取材動画(2014年7月8日撮影)】

    【取材班の装備】
    http://youtu.be/iN38FzyFuwc

    【東京電力福島第一原子力発電所・新事務棟内部】
    http://youtu.be/hrxnRa7XRfg

    【東京電力福島第一原子力発電所・建設中の大型休憩所】
    http://youtu.be/8gb7ZOyqi_w

    【東京電力福島第一原子力発電所・小野明所長のぶら下がり会見】
    http://youtu.be/EdvVIBDwQCo

    【凍土遮水壁の工事現場】
    http://youtu.be/PXZJUbT0zpk

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  • 6月号の配信についてお詫び

    2014-06-30 23:40
    330pt

    石のスープ
    定期号[2014年6月30日号/通巻No.116]

    今号の執筆担当:渡部真


     
  • 渡部真【勝手気ままに】Vol.35「子供への支援に「ヒモ付き」はいらない」

    2014-05-31 22:30
    330pt

    石のスープ
    定期号[2014年5月31日号/通巻No.115]

    今号の執筆担当:渡部真

     
     『石のスープ』編集部の渡部です。
     毎月の事で恐縮ですが、今月も月末にバタバタと発行することになってしまいました。ごめんなさい。

     昨日(5月30日)、毎日メディアカフェで「被災地の子ども達のいま」というトークイベントに出演しました。
     フォトジャーナリストの安田菜津紀さん、『毎日小学生新聞』の中嶋真希記者と3人で、それぞれの取材レポートを通して、東北各地の学校が抱える課題などについてクロストークするイベントでしたが、手前味噌ながらとても良い報告会になったと思います。

     安田さんの当事者ならではの気持ちのこもった報告と素敵な写真。中嶋さんは、『震災以降』で書いてくれた宮城県石巻市の小学校について、より詳しく学校の3年間をレポート。僕は、いくつかの学校の様子を伝えつつ、この3年間に進んできた学校統廃合について報告しました。
     安田さんも中嶋さんも、それぞれの取材スタンスがよく分かるレポートで、僕も大変刺激を受けるのでした。
     実は安田さんには『震災以降』に執筆を打診していたのですが、タイミングが合わずに今回は参加を見合わされましたが、再度続編を作る際には、ぜひ安田さんにも報告して欲しいと改めて実感しました。
     この時のレポートについては、改めて機会を設けて報告したいと思います。

     また、昨日のイベントでは、時間に余裕があれば、被災地の子ども達に現状で必要な支援についても考えられればと思っていましたが、そこまで話が進みませんでした。
     今でも被災地の子ども達には必要な支援はたくさんあります。そうした点も、今後、記事にしてお届けしたいと思っています。
     
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    震災から3年経ち、ようやくまともな施設として整備され
    た岩手県釜石市立釜石東中学校の野球グラウド。奥に見え
    る2階建てのプレハブは、今年、スポートメーカー「NI
    KE」の支援で建てられた。1階が倉庫と個室、2階がピ
    ッチャーの練習マウンドになっている。        



     さて、今回は、必要な支援がある一方で、学校側から迷惑とされる「支援」についての記事をお送りします。
     この記事は、今年の3月にある媒体から依頼されて執筆したのですが、諸事情で没になったものです。せっかくですので、こうした迷惑な支援がある事も、読者の皆さんに知っていただければと思います。


    ■「交流支援」という名の押しつけ

    「皆さんのために合唱しました。感想を聞かせてください」

     震災から1年以上経っていた2012年冬頃、岩手県の中学校に「ビデオレター」が届きました。ビデオには、関東のとある中学校の生徒達が合唱する姿が映っています。ビデオを送って来た関東の教師から、ビデオレターの交換をしたいというメッセージも入っていました。
     それを見た岩手の中学生は「こんなビデオで元気を出せって、今でも俺たちって、そんなに可哀想に思われてるのかな?」と感じたそうです。「こっちの心配はいらないから、自分の生徒の心配してください」って送り返してあげればいい、と主張する生徒もいたとも言います。
     この学校の教師は、関東の教師にお礼の返事を送りましたが、「こういう対応に時間をとられるのも、支援された学校の務めなんですよね」と、雑務に追われる苦労を口にしました。

      子供達を支援したいと考えるのは人情というもの。岩手県、宮城県、福島県の学校に支援を申し出る人は、震災から3年目でも続いています。もちろん、震災直 後に比べて少なくなってはいますが、それでも“メジャー被災校”では、毎月のように支援や交流を求める連絡が来るそうです。
     ところが、支援する側は善意のつもりでも、相手の迷惑になっているケースも少なくありません。口では「交流」と言いながら、一方的な押しつけもあるのです。