理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.21
『歯科衛生士にふさわしい身だしなみ - ヘアーカラーについて -』

 歯科衛生士は、患者さんに口腔衛生指導や保健指導をしていく中で、様々な情報提供をしていきます。その情報が正しいことが前提ですが、伝えたい事が患者さんにちゃんと伝わっているのか、時々疑問に思う事があります。
 歯科衛生士のコミニュケーションスキルや説明力の低さも原因の1つですが、最も大きな要因は、患者さんが無意識に『この人で大丈夫なの?』と不安を与えさせるような身だしなみ,立ち振る舞いをしていることが多いです。

 今回は、歯や口腔の専門家としてふさわしい身だしなみをしているか、今一度振り返って頂きたく回にしたいと思います。

 私は歳を重ねる楽しさを体感したく、またそれを患者にも伝えたい思いから、去年の夏から秋にかけて髪のカラーリングを止めてグレーヘアーに移行していきました。今は3割が白髪となり、順調にグレーヘアーに移行してきています。これだけでも、患者さんが受け取る印象はガラリと変わりました。第一印象から、歳を誤魔化していない(下手な若作りをしてない)ことが伝わり誠実性や発言する内容への信憑性が伝わりやすくなったように感じます。もちろんアンケートをとったわけではないので、私の感覚だけですが。

 そもそも今までは、ヘアースタイルやヘアーカラーから『若く見られたい』『女優の◯◯のように見られたい』など憧れから、少しでも理想の自分を演じるためのヘアースタイルでした。この自分の理想の印象を第一優先としていた時は、実年齢より若く見られていました。時には10歳以上若く見られることもありました。若く見られることは嬉しいですが、地方への出張が続いて休日を作れなかった時に「若く見られるために、頑張って隙間時間をつくって美容院に通おうとしている」ような感覚になり、「自分の理想」を考え直しました。そして、『女優の◯◯のように見られたい』のというのは、『女優の◯◯さんのように自分も美しく歳を重ねて輝きたい』のだと気づいたのです。グレーヘアーにすることで、老けて見られるのではないかという不安もありましたが、実際は、実年齢か実年齢より少し若いくらいに見られるようになりました。

 皆さんは、どのような思いでヘアースタイルを行っていますか?

 芸能人への憧れや、ファッションを楽しみたいという気持ちも素敵ですが、自分の好き勝手なファッションは、患者さんからの印象を悪くしている可能性もあります。
 歯科衛生士は、白衣を着ているのでそれだけで清潔感を与えます。そこに、身なりを整え、背筋を伸ばし、明るい表情で接することで、患者さんが受け取る印象はさらに良くなり、こちらからの情報提供も受け入れやすくなります。

 まもなく新年度を迎えます。新卒の歯科衛生士さん、新しい職場での勤務が始まる方、気持ちを改めてモチベーションアップしたい方、ぜひ歯科衛生士にふさわしい身だしなみを意識してください。

 4月から、新人スタッフ向けのオンラインセミナーをスタートします。5月にメイクに関する内容を配信予定ですが、今から意識を高めたい方は、昨年9月に『美と健康』をテーマにした「美腔™️ケア」セミナーの連動企画で配信した美塾講師emicoさんインタビュー動画をご覧ください。

【特別配信】[歯科衛生士にふさわしいメイクとは?]美塾講師emicoさんへのインタビュー!③
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1565869325

~素敵な私たちでありますように~
長岐 祐子