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  • 2025年 新春年賀状企画について

    2024-12-19 18:30会員無料
    巳年? ヘビ? 来年は余裕だな!

    苦心の末にタツの絵を描き終えた昨年12月の私は、
    そんなことを豪語して年賀状イラスト制作会場をあとにしていた。

    7年前の犬、描く5分前にちょうどいいモデルのトイプードルを見かけた! 
    6年前の猪、真っ黒な野生の猪を目の前で見た経験から攻撃力の塊を描けた!
    5年前の鼠、マウスでデフォルメしてすごくいいフォルム感を出せた! 
    4年前の牛、灰色を使うという新技術で威風堂々たる存在感を出せた! 
    3年前の虎、躍動感のある豪快な構図で生き生きとした絵を描けた!
    2年前の兎、新春と中秋を共存させる新たな発想で妙味を出せた!
    1年前の辰、威風堂々とした強者感の中に遊び心の集大成を混ぜ込めた!

    これだけやってきたんだ!
    今の自分にはヘビなんて簡単すぎるくらいだよ!


    そして今年の年賀状イラスト制作会場。
    やはりというか、筆がすいすいと進み、ものの5分程度で完成。

    「あれ、いつも1時間2時間かかってたけど今年はやっぱ余裕だったわ!」

    しかし隣で見ていた5月病マリオさんの表情は暗い。

    「んー、なんか普通なんだよね…
     今まであった存在感というか、心に来るものが無い。」

    はぁ… いったいどうしたものか。

    マリオさんに横で見てもらいながら年賀状の絵を描くという
    このイベントも今回で8回目
    8回目ともなると、要求レベルがいよいよ高まってきたということなのか。

    すごくかわいいと思うんだけどね、このヘビ。
    ヘビっていうと絶対このイメージだろ。
    それに存在感と言われても、
    今までの自分の過去絵にどんな存在感があったかもわからんし、
    本当にどうしたものか。



    「あっ、そういえば!」

    私は唐突に、今日マリオさんに是非見せて話したいと思っていた本を
    カバンの中から取り出した。

    深光富士男 著『面白いほどよくわかる 浮世絵入門』(河出書房新社)

    「いま講義動画の準備で浮世絵を勉強しててね、
     こういうのってイラストレーターとして触れてきてるもの?」

    「自分のデザインの幅を増やしたくて、
     いろんなジャンルの絵をパラパラ見ることあってその中で見ることはあるけど
     本格的に勉強したことはまだないなあ…」

    そう言うや否や、マリオさんは熱心にその本を読み始めた。

    私がウンウン唸っている傍らで5分くらい読み続けた後、
    「この絵のこの布の描き方とか良いよなあ」
    マリオさんが注目したのは月岡芳年の『月百姿 五条橋の月 牛若丸』だった。

    浮世絵と聞いて、北斎でも広重でも写楽でもなく、
    決してメジャーとは言えない月岡芳年の絵に真っ先に注目するとは、
    さすがに絵師(これも浮世絵に由来する言葉)の目の付け所はシャープである。

    そんな会話をしている最中にふと閃いた。

    「ん? 待てよ!?
     浮世絵、北斎・広重・写楽? これじゃないか!?」

    新たな白紙に思いつくままにヘビの顔を描いてみる。

    「それだ! それいいね!」

    マリオさんも俄かにテンションを上げて食いついてくる。

    そして決定的なアイディアは間もなく飛び出してきた。

    「写楽と歌麿。
     この2人が
    浮世絵のアタリマエを見直して

     江戸の世に与えたビッグインパクト!」

    「その秘訣は……」







    さて、そんなこんなで完成した
    これまでの年とはスケールの異なる規格外のヘビとともに

    チャンネル会員様向け年賀状企画を今年も開催します!



    昨年はほとんどの方に元日にお届けできたと思います。


    今年も少しでも多くの方に元日に届くように動きます!!!



    ちなみに昨年はこんなデザインでした。
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    ご応募については、このブロマガ記事の末尾にある
    会員様限定公開部分に記載されたリンクよりお手続をお願いいたします。

    ご応募に際して、下記の事項をご留意願います。


    ◆ご応募は12/20(金)の21:00開始です。
     それまではご応募できない設定となっています。
     (12/25(水)の23:59で締め切ります。)

    ◆受付は先着順です。
     多めに想定して数を設定しましたが、もし締め切りになってしまった場合はごめんなさい!

    ◆ご応募に際しては、Yahoo!PassMarketのご利用が必要となります。

    ◆【重要!】受付が完了した方は、お手数をお掛けして申し訳ございませんが、

     sepiamemory2009@yahoo.co.jp

     宛てに下記事項を改めてお送りください。
     メールアドレスを間違えないようにお気をつけください。

     【必須事項】
     ・チケットID(A-○○○)
     ・お名前
     ・郵便番号

     ・住所

     【任意事項】
     ・日頃の活動ネーム(ニックネーム)
     (書いてくださるとハガキ裏面のメッセージ書きがしやすくて嬉しいです!)

     ちなみに

     「名前は活動ネーム(ニックネーム)でも可能ですか?」
     というお問い合わせをいただいていますが、
     このメールの「必須事項:お名前」に記載された通りのお名前で年賀状をお返しします。

     ただし、昨年以前にいくつかニックネームのみで届かなかったケースがあり、
     その際の責任はこちらでは負えませんのでご注意ください





    □―――□―――□―――□―――□―――□

    学びは常に、世界に開けているもの。

    5月病マリオさんがあえて最初のテイクにダメ出ししたのは、
    そのことを改めて私に気づかせるためだったと感じています。

    この企画ももう10年目ですが、
    そのうち最近の8年間
    ありがたいことに毎年監修してくれているマリオさんが
    「まさか僕のほうも学ぶことがある日が来るとは!」
    と今回の年賀状絵に太鼓判を押してくれました!


    皆さんのご応募をお待ちしています!






    ↓↓年賀状応募サイトのリンクはこちらです↓↓

     
  • グレーって200色あんねん(感情的にならない方法)/12月度スプラトゥーン3対戦会用PW

    2024-12-02 20:50会員無料1

    先々々月の記事で告知したディスコードコミュニティ【にょろんgames】にて
    12月21日(土)に開催される4on4ガチマッチ vsオワタP連合軍
    の練習を着々と進めています。

    大会本番まで1か月を切り、いよいよという実感も湧きつつある中、
    お陰様でかなりたくさんの有意義な話を共有させていただいています。

    そして私個人として問題に挙がっているのが、
    試合の中で自分で描いていたシナリオが思わぬところで崩れた場合、
    どうすればそれにイラッとしないで平静を保つことができるか?
    さらに
    その気持ちのゴタゴタをどうやって次の試合以降に持ち越さないようにするか?
    ということです。

    あるんです、本当に。
    なんでこんなに声を荒げて叫んでいるんだろう、
    なんでこんなに当たり前の状況確認ができなくなっているんだろう、



    今日つい先ほど本屋に行ったときに珍しく衝動買いした本があります。
    精神科医・和田秀樹さんの
    『感情的にならない本 ~不機嫌な人は幼稚に見える~』
    です。

    和田さんの著作には大学受験時代にたいへんお世話になったこともあり、
    しかもこれまで歴史関係の本を両手で収まらないほど購入しているPHP研究所の本だったこともあって、
    衝動買いというものをめったにしない私が珍しくその場で買ってしまいました。

    はしがきに
     私でもつい怒ったりカッとなってしまったりすることがあります。
     精神科医として感情コントロールの本を書いていても所詮はそんなものです。
    と書いてあったことが大きかったです(逆説的なもの凄い説得力!)



    まずはスプラトゥーンの練習に活かせることを!
    と思ってそこに意識を絞ってすっすと読んでみましたが、
    この本では
    ①競技などにおける、チームの対人戦での意識
    ②日常生活における、対人関係での意識
    どちらにも明確な解を示していそうです。

    ①だけでも和田さんはいろいろと示してくれていますが、
    ここはこの本を読んで特に大きく感じたことを2つ。

    まずそもそも、
    あまりにきっちりしたシナリオは描かないほうがよいと説いています。

    感情的になる人は、自分の思い込みにこだわる人。
    その通りの結果が出なかった時にカチンと来てしまう。

    そしてこれは私が思いついた(?)言葉ですが、
    「グレーって200色あんねん」と思いましょうと。
    どういう局面でも「こうなるはずだ」「絶対に大丈夫」といった思い込みを持たないで、
    どのくらい実現するかパーセンテージで結果を想定する習慣をつくるようにしよう、と。

    白か黒か、100か0かで考えるのが癖になっていると、
    何かちょっと都合の悪いことが起きただけで
    「ああもうおしまいだ」という絶望型の思考に陥ってしまいます。

    逆にちょっと状況は悪いけどまだ傷は全然深くない、
    グレーだけどまだまだだいぶ白寄りのグレーだ、というふうに思えれば
    「これからだ」という希望型の思考に持ち込むことができます。



    んー、短時間で文章にすると
    本当はもっと得たものが多かったはずのになんだかなあ感が出ます(笑)。

    この本はスプラトゥーンの対策本としてだけでなく、
    日常生活における対人関係での意識にも大いに役立つ内容となっていそうで
    2周目を読むのが楽しみです。




    ◆―――◆―――◆―――◆―――◆

    スプラトゥーン対戦会のお知らせです。

    放送は基本的に21時頃から24時頃とします。
    ルールやレギュレーションはその日によって異なりますので、
    放送説明文の記載内容を都度ご確認ください。



    (ご注意事項)
    私のフレンドIDは放送内でお伝えします。

    対戦をご希望にもかかわらず
    以前のフレンドが解除されてしまっている方は、
    お手数をお掛けして申し訳ございませんが
    放送時間中に再度ご申請いただけますでしょうか。

    よろしくお願いいたします。



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  • 他者を騙すことに至高の価値を見出す者/11月度スプラトゥーン3対戦会用PW

    2024-11-04 20:10
    200pt

    先々月の記事で告知したディスコードコミュニティ【にょろんgames】にて
    12月21日(土)に開催される4on4ガチマッチ vsオワタP連合軍
    の練習を着々と進めています。

    参加者の方々が前回シーズンよりも積極的にいろいろと話を投げてくれるので
    とても充実した日々を過ごせています。



    スプラトゥーンは2015年の発売から9年間
    4日以上空けたことはないほどにはずっと定期的にプレイしていますが、
    今回の「オワタP連合軍に勝つ」や「最終順位10000位以上に入る」というような
    具体的かつ高い目標を立ててプレイする時に、
    必ずと言っていいほど私の頭の中をよぎるモノがあります。

    結局スプラトゥーンとは人間と人間の騙し合いであり、
    他人を騙すことが上手な人間が勝つ世界である
    これが真理なのか…? ということです。

    「敵の裏をかいて敵陣に侵入しなさい」
    「敵が見ていない角度から体を入れて撃ちなさい」
    熟練者が初心者にアドバイスする際、こういった言葉がごくごく当たり前に交わされます。
    そして方法論としては至極真っ当なものであるはずです。

    でもこの言葉の意味するところを解剖すると、
     【敵が考えていることを的確に読み取る】
    →【逆に敵が考えていなそうなことを認識する】
    →【それは本当に敵が考えていないことかを確認する】
    →【実行に移す】
    という4ステップがあり、その中で肝となっているのは
    他者を騙す、他者を欺くということです。

    体を使ったリアルスポーツ、例えばサッカーならば
    「もっと脚の筋力をつけて強い球を蹴ればシュートが入るようになる」
    「もっと背を伸ばせばヘディングの競り合いに強くなる」
    ということができますが、
    スプラトゥーンのイカちゃんは自分がどれだけ鍛錬を積んでも
    人よりブキの射程が長くなることもなく、体力が上がることもなく、
    移動速度が上がることもありません

    いや、キャラの操作(素早い地面の塗り方、横方向にいる敵の撃ち方など)
    は上達するだろうと思われるところですが、
    私の経験上、それは最初の1年でほぼ身につきます
    2年目以降で「自分はまだ下手だから…」というのは自分自身に対する都合の良い言い訳です。

    なので、操作練度も含めたいわゆるフィジカル的な部分というのは
    人によってそう極端に差のつくポイントではないだろうと考えています。

    だからこそスプラトゥーンという土俵では
    他者をいかに騙せるか、いかに欺けるかという部分に
    ものすごく大きなウェイトが置かれているように思います。

    「誠実さこそが正義」
    「人に迷惑をかけるような人間にはなるな」
    そう言い聞かされて育ってきた人間には、なかなかツライところですね。



    少し話はズレますが、
    ここ最近は試合に勝っても負けてもあまり一喜一憂しなくなったような気がします。

    本気でスプラトゥーンに取り組んで、
    自分に成せる限りのベストの練習と思考を繰り返して、
    それでも自分は上手くいっているはずなのに勝てない試合がある…
    自分はちゃんと日々真剣に積み上げているはずなのに
    どうしてこんな低いレート帯で負けを突き付けられなきゃいけないんだ?

    それでとある日にいよいよ、
    ちょっと人間生活的にまずくなってしまったことがありました。

    ちょっとと言いましたが、だいぶです。
    正直だいぶまずかった。

    これは本当によろしくないと猛反省して、
    自分の中で対策を打とうと考えました。

    幸いにも9月末から4on4の選手メンバーと頻りに会話させてもらっていて、
    そういった部分での方法論的なものも聞くことができました。

    自分が決定的にできていないマクロな動きを1つテーマに掲げて
    試合中にそれができたかどうかだけを評価ポイントとして試合に臨んでみましょうと。

    味方には期待しない、自分自身にも期待しない。
    勝ったって負けたって関係ない。
    それでどうでしょう? と。

    なるほどそれは考えたことがなく、すぐに実践してみました。

    するとどうでしょう。
    負けて大暴れすることもなくなりましたが、勝って大喜びすることもなくなりました。

    別にすべてを天に委ねているから私の知るところではない的な
    諦めの境地にいってしまったわけではありません。
    動きを洗練させようという努力は怠っていないつもりですし、
    スプラトゥーンがつまらなくなってしまったわけでもありません。

    でも、勝って喜ぶことがあまりなくなったのは事実です。

    4on4本番でXP3000に勝つというエベレスト踏破級の高峻な目標を掲げている身としては、
    レベルの低い場所で一喜一憂して成長を止めないようにすることは
    丁度よい塩梅なのかもしれませんが。

    自分の心の反応が人生初のものになっていて、とても不思議な感覚です。大丈夫か。



    ◆―――◆―――◆―――◆―――◆

    スプラトゥーン対戦会のお知らせです。

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