先々月の記事で告知したディスコードコミュニティ【にょろんgames】にて
12月21日(土)に開催される4on4ガチマッチ vsオワタP連合軍
の練習を着々と進めています。
参加者の方々が前回シーズンよりも積極的にいろいろと話を投げてくれるので
とても充実した日々を過ごせています。
スプラトゥーンは2015年の発売から9年間
4日以上空けたことはないほどにはずっと定期的にプレイしていますが、
今回の「オワタP連合軍に勝つ」や「最終順位10000位以上に入る」というような
具体的かつ高い目標を立ててプレイする時に、
必ずと言っていいほど私の頭の中をよぎるモノがあります。
結局スプラトゥーンとは人間と人間の騙し合いであり、
他人を騙すことが上手な人間が勝つ世界である
これが真理なのか…? ということです。
「敵の裏をかいて敵陣に侵入しなさい」
「敵が見ていない角度から体を入れて撃ちなさい」
熟練者が初心者にアドバイスする際、こういった言葉がごくごく当たり前に交わされます。
そして方法論としては至極真っ当なものであるはずです。
でもこの言葉の意味するところを解剖すると、
【敵が考えていることを的確に読み取る】
→【逆に敵が考えていなそうなことを認識する】
→【それは本当に敵が考えていないことかを確認する】
→【実行に移す】
という4ステップがあり、その中で肝となっているのは
他者を騙す、他者を欺くということです。
体を使ったリアルスポーツ、例えばサッカーならば
「もっと脚の筋力をつけて強い球を蹴ればシュートが入るようになる」
「もっと背を伸ばせばヘディングの競り合いに強くなる」
ということができますが、
スプラトゥーンのイカちゃんは自分がどれだけ鍛錬を積んでも
人よりブキの射程が長くなることもなく、体力が上がることもなく、
移動速度が上がることもありません。
いや、キャラの操作(素早い地面の塗り方、横方向にいる敵の撃ち方など)
は上達するだろうと思われるところですが、
私の経験上、それは最初の1年でほぼ身につきます。
2年目以降で「自分はまだ下手だから…」というのは自分自身に対する都合の良い言い訳です。
なので、操作練度も含めたいわゆるフィジカル的な部分というのは
人によってそう極端に差のつくポイントではないだろうと考えています。
だからこそスプラトゥーンという土俵では
他者をいかに騙せるか、いかに欺けるかという部分に
ものすごく大きなウェイトが置かれているように思います。
「誠実さこそが正義」
「人に迷惑をかけるような人間にはなるな」
そう言い聞かされて育ってきた人間には、なかなかツライところですね。
少し話はズレますが、
ここ最近は試合に勝っても負けてもあまり一喜一憂しなくなったような気がします。
本気でスプラトゥーンに取り組んで、
自分に成せる限りのベストの練習と思考を繰り返して、
それでも自分は上手くいっているはずなのに勝てない試合がある…
自分はちゃんと日々真剣に積み上げているはずなのに
どうしてこんな低いレート帯で負けを突き付けられなきゃいけないんだ?
それでとある日にいよいよ、
ちょっと人間生活的にまずくなってしまったことがありました。
ちょっとと言いましたが、だいぶです。
正直だいぶまずかった。
これは本当によろしくないと猛反省して、
自分の中で対策を打とうと考えました。
幸いにも9月末から4on4の選手メンバーと頻りに会話させてもらっていて、
そういった部分での方法論的なものも聞くことができました。
自分が決定的にできていないマクロな動きを1つテーマに掲げて
試合中にそれができたかどうかだけを評価ポイントとして試合に臨んでみましょう、と。
味方には期待しない、自分自身にも期待しない。
勝ったって負けたって関係ない。
それでどうでしょう? と。
なるほどそれは考えたことがなく、すぐに実践してみました。
するとどうでしょう。
負けて大暴れすることもなくなりましたが、勝って大喜びすることもなくなりました。
別にすべてを天に委ねているから私の知るところではない的な
諦めの境地にいってしまったわけではありません。
動きを洗練させようという努力は怠っていないつもりですし、
スプラトゥーンがつまらなくなってしまったわけでもありません。
でも、勝って喜ぶことがあまりなくなったのは事実です。
4on4本番でXP3000に勝つというエベレスト踏破級の高峻な目標を掲げている身としては、
レベルの低い場所で一喜一憂して成長を止めないようにすることは
丁度よい塩梅なのかもしれませんが。
自分の心の反応が人生初のものになっていて、とても不思議な感覚です。大丈夫か。
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