ジャニーズ事務所副社長、藤島ジュリー景子氏。彼女が挙げた最大の“業績”こそTOKIOの育成だった。叔父と母が築き上げた「帝国」を継承する日が間近に迫ったタイミングで勃発した山口問題。しかし彼女は姿を現さない。今、ジャニーズに何が起きているのか?

 五月六日、ジャニーズ事務所の総帥・ジャニー喜多川社長(86)は横浜アリーナを訪れていた。この日、全国ツアーの千秋楽を迎えたSexy Zoneを激励。午後三時半過ぎに関係者口を出ると、スタッフに囲まれながらおぼつかない足取りで車に乗り込んだ。
 ジャニーズ事務所がTOKIO・山口達也(46)との契約解除を発表したのはそれから数時間後のことである。TOKIOのメンバーから退職届を託されたジャニー氏は「私が責任を持つ」「私が決める」と宣言し、リーダーの城島茂(47)と協議したうえで正式に受理したという。
 一連の山口問題を巡り、前面に立ったのはジャニー氏のように見える。だが、実際に報道発表のタイミングや、会見を開くか否かの判断をしたのは藤島ジュリー景子副社長(51)だった。かつて小誌のインタビューでメリー喜多川副社長(91)が“次期社長”と名指ししたメリー氏の愛娘である。マスコミ操縦の豪腕ぶりで鳴るメリー氏だが、彼女もまた今回、事態収拾にはほとんど関与していない。
 四月二十六日午後、山口の謝罪会見を生放送で見ていたメリー氏は、吐き捨てるようにこう言ったという。
「見苦しいわね」 
週刊文春デジタル