週刊文春デジタル
その碩学が兵庫県民にとってどんな存在だったかは、県民でなければ理解できないだろう。阪神・淡路大震災で教え子を喪った経験などから震災復興に力を尽くし、有識者として歴代首相からも厚い信頼を得ていた政治学者・五百籏頭(いおきべ)眞氏(享年80)を「偲ぶ会」が神戸市内で開かれたのは七月二十七日のことだった。