週刊文春デジタル
クーラーを強めにしないと夜でも汗ばむ猛暑だけれど、水曜日の夜だけはしばし暑さを忘れている。
一〇時からの『新宿野戦病院』はファンキーでシリアス、なのに腹かかえて笑える快作だし、その直後の『À Table!(ア・ターブル)~ノスタルジックな休日~』は映像も会話もクールで静謐。なので体感温度が五度は下がる。
『ア・ターブル』を放映するのはBS松竹東急。映画に重きを置いたマニアックな編成で、私も存在を知ったのは昨年の暮れだ。エドワード・ヤン監督『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』という約四時間の、九〇年代を代表する傑作を小晦日(こつごもり)に放映するって豪気だと気に入った。
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