週刊文春デジタル
インスタグラムは最初から今のように流行っていた訳ではない。私がインスタに初めて投稿したのは2011年3月。それから2年間くらい、わりと頻繁に投稿していた。当時は、うちの会社でも、インスタに負けまいと写真投稿アプリを複数立ち上げていたので、私が使っていたのは競合サービスの偵察がてら、という意味合いでもあった。
似たようなサービスが乱立していた時期だったこともあるのだろう。インスタも思ったほどは流行らなかった。私も次第に更新頻度が落ちていき、アカウントを放置して、そのまま忘れていた。
ところが、2017~18年くらいからだろうか。著名人も一般の人もみんながインスタという言葉を使い始め、普及率が一気に跳ね上がってきた。それで、久しぶりにアプリを開き、どのように盛り上がっているのか、何故また急に流行り始めたのか、それを知るためにあちこち見て回った。その数日後、アプリ画面の下部に位置する検索タブを開くと、そこは一面、美女の写真とエロで埋め尽くされていた。“なるほどね”、私はすぐに状況をこう理解した。やっぱりエロで伸びていたんだな。まぁそういうものだよな、と。
違う。しばらく経って気がついた。