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The VOCALOID Times 座談会 2021年10月号-Part2-
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The VOCALOID Times 座談会 2021年10月号-Part2-

2021-12-21 12:00

    座談会 2021年10月号 Part2 2021年10月31日発行  発行者 エージェントNo.118

    【1】座談会メンバー紹介
    • エディター(記載時:無名太文字表記
    • 猫月さん
    • スーさん
    • ふわっふうさん
    • NGさん
    • ベンゾーさん
    • 4696さん

    ※こちらの記事はPart2となります。Part1(自己紹介・新着枠)での内容は別途Part1記事にて掲載されておりますので、そちらをご確認下さい。こちらは、Part1の続きとなります。

    【2】座談会その3 発掘より推し曲決定

     続いて発掘枠へ移って行きます。先ほど同様に選んだ楽曲のご紹介をして頂きます。そして、なぜその楽曲を選んだのか理由をお聞きします。皆さんにお聞きした後、最終的にどの楽曲をイチオシ楽曲にすべきか、決定していきたいと思います。では、まず初めにふわっふうさん、お願いします。

    ふわっふう:はい、僕からセレクトとさせて頂いたのは、ひろ坊さんの【アルセーヌ】という曲になります。

    ふわっふう:実はここだけの話なんですけども、僕趣味でニコニコの仕事をするということをやってまして、その中で趣味でやってる週刊ニコニコインフォという番組があるんですけど、その中でたまたまランキング回で自分が解説をするということがありまして。その時にピックアップをした曲になります。順番としては座談会のお話とかリストを頂くよりも前に、ランキングのピックアップで聞いていて、改めて「やっぱりこの曲だな」っていう順番で選びました。やっぱり僕こういう曲が性癖というか、もう大好きすぎるんですよね。

    ジャズだったり、ビッグバンド風だったりで畳み掛ける感じのメロディ、疾走感のあるメロディ、また途中途中に入ってくるスラップベースとか、そういう曲が本当に僕大好きで、【脳漿炸裂ガール】とかも僕好きなんですが、そんな中でこちらの曲。怪盗というテーマで曲を作っています。週ニコでも作者さんから直接頂いたコメントで、「間奏に力を入れているところ」をポイントにしてらっしゃって、その間奏が聞き惚れるタイプの間奏なんですよね。ため息が出るような素晴らしい重厚感に聞き惚れてしまい、これは絶対推したいなっていう感じで、今回の選ばせていただきました。是非是非、選んでいただければなという気持ちです。以上です。

    はい、ありがとうございます。では続きましてNGさん、お願いします。

    NG:私が今回発掘で推せていただく曲は、ササフネさんの【サマージャンプ】です。

    NG:こちら、歌ってくれているのは可不ちゃんですね。サマージャンプという曲のタイトルの通りですね。ちょっとジャンプするようなと軽やかな曲調で、手拍子とかシンセとかなんか夏曲らしいような。本当に軽やかな曲調の曲です。そんな明るい曲調なんですが、逆に歌詞にはちょっと所々ネガティブに感じられるところもあるんですけど、単純なネガティブでもなく、そういうものを否定して行くわけでもなく、ネガティブな部分を糧に飛び越えて行こう!見たいな。ジャンプして越えて行こうというように捉えられる曲だなと感じました。

    また、言葉の比喩、例えが個人的にすごく面白くて。例えばサマージャンプの冒頭の歌詞なんですが、『悲しくなるのは僕の専門職です』っという始まり方で、”専門職”なるほどそういう風な使い方するのか!みたいな。扱い方が面白いなっと思う歌詞が至るところにありますので、ぜひ歌詞も気にして聴いていただきたいなと思う曲です。はい以上です。

    はい、ありがとうございます。では続きましてベンゾーさん、お願いします。

    ベンゾー:僕が発掘枠の中から推したいのは、Okayuさん投稿の【ナースコール(仮)】です。

    ベンゾー:ここれはアップテンポの曲と、それに合わせた早口の歌で怒涛のように歌詞が流れ込んでくるんですけども、その歌詞がどれもすごく可愛いんですよ。ちょっとひねくれたと言うか天邪鬼というか、恋愛に対するそういう部分が可愛いなと思います。それを激しめでちょっと不安定な雰囲気のあるメロディに乗せているところがすごく合っていて、可愛いだけじゃなくかっこいい曲になってるのかなと思います。

    この曲を可不に歌わせるっていうのがすごく合っていて、可不の気だるげな歌声と、曲の雰囲気がマッチしていて最高だと思います。個人的に高速ピアノがすごく好きで、この曲みたいにピアノが暴れてるような演奏っていうのが好みドンピシャなので、そういうのが好きな人には是非聴いてもらいたい曲です。はい以上です。

    はい、ありがとうございます。では続きまして4696さん、お願いします。

    4696:今回、私が選んだ曲はパーカーパンダさんの、【レーブエンヴィー】です。

    4696:私はこの作者さんの曲が好きですね。曲作りがすごく好きで、以前もパーカーパンダさん【トロッツアルター】を聞いて座談会で推させていただいたんですけども、今回もパーカーパンダさんの曲を推しまして、もうファンじゃんって言われたんですね。確かにそうかなって(笑) パーカーパンダさんの曲作りがすごく好きなところがあります。歌詞の作り方、見せ方もすごく好きです。自分、どうしても裏の音が好きで、ドラムやらベース・ギターなどの音の中で、特にドラムの音が好きなので、ドラムの音がすごく好きかなぁと言う曲です。以上です。

    はい、ありがとうございます。では続きまして、猫月さんお願いします。

    猫月:はい。と言うことで、今回は青栗鼠さん投稿【徒夜】、feat.歌愛ユキ。

    猫月:青栗鼠さんは予てよりタイムズでピックアップされていて、特に前回の春のボカコレでは僕がピックアップしてたりするんですけど、その青栗鼠さんの新作です。

    この曲はサビから始まるんですけど、その最後に『都会の藻屑』っていう歌詞があるんです。その『藻屑』の音が上がるんですよね。初めて聞いた時、その部分で「おー!なんかこれは!」ってなってしまった曲です。【仄日】なんかもそうですけど、青栗鼠さんだからこそ出せるおしゃれでかっこいい、それでいて何処か不安定な感じが本当にいいんですよ。安定してる所は安定してるんだけど、所々不安定な感じ。表情のブレみたいな。そこが本当にいいんですよ、めっちゃ。Aメロのギターリフ、Bメロの不安定感のあるテンポ刻み、そこから流れるようなサビの安定感。ノリに乗れるような安定した感じ。不安定からの安定みたいに、それぞれがそれぞれの特徴を持っていながらも綺麗にしっかり曲としてまとまってる。楽曲展開的にも本当に飽きなくてやばいですね。Cメロからの間奏部分なんか本当に語彙力ないんですけどやばいです。

    新着のフリートークで言えなかった事なんですけど、【MEITEI】の概要欄の小説だったり、【混迷オンストリート】の上のバーだったり、何か考えさせられるような、疑問に思ってちょっと立ち止まるような仕掛けの話。それって一つで二度おいしいみたいな。楽曲って聴けば聴くほど味が出ると思ってて、「ここのドラムすごいなー」とか、「ここのベースすげえなー」とか、聴くたびに色々な発見があって面白いんですよね。それとは別に、楽曲以外から情報が来て更に考えさせられるって言うのは本当にいいなって思います。こちらの【徒夜】は青栗鼠さんあるあるなんですけど、MV途中で一部、歌詞が文字化けするんですよ。歌詞以外にも間奏中に文字化けした”何か”がとんとんとんと出たりするんですけど、今回も文字化けがあるんです。誰か解読してください(笑) 青栗鼠さん以外にも、過去、MVにQRコードが隠されてたりしていました。MVで特殊な演出があると新たな発見につながったりするので、そう言うのいいなーって改めて思いました。以上です。

    はい、ありがとうございます。では最後にスーさんお願いします。

    スー:はい、今回私が発掘で選ばせて頂いたのは香柚季さんの【RUNTA!!】という曲です。

    スー:全体的に木琴の音とクラップの音を本当うまく使っていて、奏でてる音が可愛い曲でメロディが非常に残りやすいなと思いました。『RUNTA!! RUNTA!!』と言うメロディが本当にすごく残るんですよね。Bメロの『ころころ』とか『にゃんにゃん』と言う擬音語や擬態語を使っている部分や、その後に出てくるさりげないネガティブなワードとかもあったりして。曲と動画がマッチしていて非常に良いなと思っています。

    さっきも言ったんですけど、やっぱり『RUNTA!! RUNTA!!』が本当にノリやすい。ちょっとそこで元気が上がるんですよね。『RUNTA!! RUNTA!!』って上がるんですけど、ネガティブなワードが出てきたりして「ん?ん~?」ってちょっと例えようのない感じなところもあるんですけど、聞いてて「いいなー」って思いますね。ちょっと気だるい感じとか、あのゆるゆるしたところが注目のポイントになっています。はい以上です。

    はい、ありがとうございます。ではですね。皆さんのインプレッション、プレゼンが終わりましたので、先ほど同様にですね。他の皆さんの楽曲どうでしたか?という質問を、皆さんにさせていただきたいと思います。では今度は逆からスーさんいかがでしたか?

    スー:はい、まずは猫月さんの【徒夜】なんですけども、間奏の入りすごい好きですし、きまっててすごいかっこいいなーって思う曲調だって思いましたね。さっき、推した方の話も聞いててですね。その作者さんの想いっていうのを色々と聞かせて頂いて他の楽曲も聞いてみたいなぁ、とすごく感じました。

    はい、続いてベンゾーさんの選曲された【ナースコール(仮)】ですね。可愛いしかっこいいんですよね、全体的に。細かいところで、さりげなくこのクオリティを出してくる可不が本当にすごいなーっていうのを感じました。初投稿なんですけど、このクオリティを出してくるんですよね。可不で出してきてるのすごいなーっていうのを感じていて次回作も本当に気になりますし、テンポ感もいいし、ギターソロもさりげなく入ってくる。かっこいい部分もあって、とてもいいなと思いました。

    続いてが4696さんの【レーブエンヴィー】。パーカーパンダさんの可不の楽曲ですけど、最初聞いた時かっこいいなーっていうのをすごく感じたのと、しっかりと今時の楽曲をしっかり抑えていて、的をしっかり狙っている楽曲を作ってるなぁとすごく感じました。視聴者をぐっとつかんでくるので、本当にうまい楽曲の作りだと感じましたね。

    続いてNGさんのササフネさんの【サマージャンプ】ですね。NGさんからもあったんですけど、ちょっとふわっとしている楽曲で全体的に爽やかな楽曲だなーっていうのもありましたし、聴きながら羽伸ばしたいなーっていう感じになる曲だなと思いました。作者さんが楽しめなかった夏の想いを、歌詞に埋め込んでるじゃないかな?っていうのも聞いてて感じました。

    はい、最後にふわっふうさんのひろ坊さん【アルセーヌ】ですね。楽曲、イラスト、動画、全てが本当にマッチしていて素晴らしい楽曲だなと思いました。で、最後のサビの入り方が本当にかっこいいです。最後の部分に出てくるんですけど、曲がパッと止まるんですよね。ピタッと止まって、タラリラ!って入ってくる部分が、ものすごくぞわっとして、鳥肌が立ちました。なので是非、自分も推したいなっていう楽曲になっています。はい以上です。

    はい、ありがとうございます。では同じ質問を猫月さん、いかがでしたか。

    猫月:まずベンゾーさんセレクト、Okayuさん投稿【ナースコール(仮)】。こちらの楽曲、ベンゾーさんもスーさんも言ってたんですけど、サムネだったり歌詞だったりが本当に本当に可愛いしかっこいいんですよ。サムネとかイラストは可愛い感じなんですけど、楽曲がもんーのすごくかっこいいんです。動画の可愛さと楽曲のかっこよさが対比されていて、んー対比というか。一度で二度楽しめるところがあってすごいなーって思いました。

    はい、スーさんセレクトの香柚季さん投稿【RUNTA!!】。こちら弦楽器とか打楽器とかの低音と高めに位置する木琴がちょうど良いアクセントになってて、めっちゃいいなと思いました。スーさんも言ってたんですけど、あのBメロの『ころころ にゃんにゃん』っていう擬音語とその後に続く『何もしたくない!』とか、そう言ったネガティブワードっていえばネガティブワードなんですけど、ちょっとゆるい感じのネガティブワード。そしてミコトちゃんのちょっと気だるげ感のあるボイス。デフォに近いようなボイスなんですけど、このボイスと楽曲と、その歌詞が本当にマッチしてていいなって思いました。

    次、4696さんセレクトのパーカーパンダさん投稿【レーブエンヴィー】。この楽曲はBPMが結構速めのめっちゃかっこいい楽曲です。ABメロは可不の調整的な・・・音域的なあれなんかな、ちょっと低めなんですけど、サビに行くにつれて高くなるんですよね。高くなった結果、可不が叫んでる感じに聞こえるんですよね。調整でなのか、メロディテクでなのか分からないんですが、それが本当にいいなと思いました。

    NGさんセレクト、ササフネさん投稿の【サマージャンプ】。こちらNGさんが夏曲らしいと言ってたんですけど、本当に爽やかな可不歌です。「爽やか」と言っても色々あるんですけど、「爽やか」の中でも疾走感とかそういう感じではなくて・・・5月に、野原でちょこんと座ってる時に、いい感じの風が吹いてきた時、みたいな。そんな感じの落ち着く爽やかさみたいなのがあってとてもいいなと思いました。

    次はふわっふうさんセレクト、ひろ坊さん投稿の【アルセーヌ】。これやばいよね。これやーばいです!めっちゃかっこいいイントロから急に勢いをガクンって落して、おしゃれなピアノが入って、またちょっとずつビートを上げていく。落ち着きのあるかっこいいABメロから、クッソかっこよくて安定感がめっちゃありつつ疾走しまくってるサビ。楽曲展開というか、この中でしっかり緩急がつけられてて、これ投稿二曲目のPとは思えない凄さです。本当に緩急、楽曲展開がやばくて、イントロのかっこよさとか、Aメロのピアノが若干切なさを含んでる感じとか。その切なさを含めたおしゃれ感とサビの疾走感、ギターソロのジャズ感、かっこよさとか疾走感はしっかり備えたまんまで一つの楽曲の中に、あれこれ詰め込まれているのにしっかり一つの楽曲として、一つの作品として、芸術作品としてまとまっている。本当にすごいなーって思いました。以上です。はいありがとうございます。

    はい、ありがとうございます。では続きまして同じ質問を4696さん、いかがでしたか。

    4696:はい、まず猫月さんが選んだ【徒夜】。そうね、歌愛ユキが歌ってるのが結構珍しいよね。曲的にはすごくノリやすくてポップな感じが面白い。歌詞の作り方も、なかなかに面白い韻の踏み方で、「ここをこう持ってくるのね」って考えさせられるような歌詞の作り方をしてる。四作目かな?すごく聞きやすい曲って感じがして、四作目の新人でこれはやっぱりすげーなと思う。

    次にベンゾーさんが選んだ【ナースコール(仮)】。一瞬可愛いのかなと思ったら、なかなかに激しい曲じゃございませんかと。【恋色病棟】のように病院やナースを題材にした作品は多いけど、【ナースコール(仮)】って言うOkayuさんの曲になってる。ちゃんと韻の踏み方から曲の作り方、絵の描き方その流し方っていうのがすごく面白い曲かなと思いましたね。

    次にふわっふうさんが選んだ【アルセーヌ】。これやばいね。やばいしかない。プロセカNEXTに応募する子ってやっぱり曲の作り方が結構しっかりしてるなって思う。ピアノもあるんだけどもギターもなかなか。で、ベース音もしっかりとれてて、すごく聞きやすいのと耳が馴染みがいいっていうのが同時に来る。やっぱり聞いてて飽きない曲って言うのかな。やっぱりすごいなと思います。

    NGさんの【サマージャンプ】。可愛いよね。可愛いけど歌詞を見てると、結構「自己否定」と言うか、否定はしてるんだけどしてないっていう矛盾を感じる。それを上手いこと歌詞に落とし込んで、こう言うふうに曲と合わせてる事がすごく面白いかなと思いました。

    スーさんの【RUNTA!!】。【RUNTA!!】はね、聞いた時一瞬「和風曲かな?」と思ったんだけど、そこまで和風曲ってわけではない。鳴花ミコトを使っているのがまた珍しいんだけど、曲とボーカルとかすごく合ってる曲。聞いてて飽きないし、映像的に面白いし、そんでもって鳴花ミコトを使う人が少ない中で、鳴花ミコト使ってこの曲を作り上げたって言うのがすごくいいなと思いました。はい、以上です。

    はい、ありがとうございます。では続きましてベンゾーさん、いかがでしたか。

    ベンゾー:まずはふわっふうさんが推した【アルセーヌ】。この曲は本当にやばすぎますね。ギターとかベースとか各楽器の演奏がそれぞれ神演奏で、それぞれの楽器の自己主張が結構強めなのにそれが合わさっても全体が全く乱れてなくて、自己主張の強い者同士でお互いに高めあってるみたいな感じになってるんですよ。この疾走感というか勢いというか、それが本当にめちゃくちゃかっこよくて、何回聞いてもテンションが上がる曲だなと思いますね。ちょっとあのルパンぽいメロディのところとかがあって、怪盗っていうテーマがすごい伝わってきてそういう部分も大好きです。

    次にNGさんが推した【サマージャンプ】。これは如何にも夏っていう感じの爽やかな曲ですよね。でも爽やかなだけじゃなくて、どこか寂しい雰囲気も持ち合わせた曲調で、そこにエモい歌詞が乗っかっていて、すごくいいと思います。それがあの夏の終わりとか、終わった夏っていうのを僕はイメージさせられてきて、終わった時に何とも言えない余韻みたいなものを感じます。またその余韻がすごくいいので、何度もそれを味わいたくて何回も聞きたくなるような曲ですね。

    次に4696さんが推した【レーブエンヴィー】。こちらの曲は歌詞がめちゃくちゃかっこいいと思います。同じ内容でも言い方とか、言葉の使い方でこんなにかっこいい印象になるんやって思いました。それが可不の少し気だるげな歌い方とも絶妙にマッチしていて、すごくいい感じになってるなと思います。

    次に猫月さんが推した【徒夜】。こちらの曲はもうオシャレさをこれでもかと詰め込んだ、めちゃくちゃいい曲やなぁと思います。オケが本当にめちゃくちゃおしゃれやし、それだけじゃなくて歌詞もめちゃくちゃおしゃれなんですよね。僕がキュレーターをしたタイムズ54号に掲載された曲なんですけど、キュレーションをするためのボカロ曲巡りで初めて聞いた時に、もうこれは自分も含めて絶対誰かが座談会で推すやろなって、その時から思ってました。それくらい完成されてて僕も大好きな曲です。

    最後にスーさんが推した【RUNTA!!】。こちらの曲は木琴の軽い音と低音の重い音。このバランスがめちゃくちゃ好きです。ちょっと民族音楽っぽい雰囲気もあったりして聞いていてすごく楽しくなる曲やなと思います。サビとそれ以外のところの違いがはっきりしているので、サビの『RUNTA!! RUNTA!!』って言うところで最高に盛り上がるなと思ってます。ラスサビの一気に盛り上がるところとか転調のところはほんまに最高やなと思いますね。最後に木琴の音で静かにフェードアウトしていくところも個人的にはめちゃくちゃ好きです。はい以上です。

    はい、ありがとうございます。では続きましてNGさんいかがでしたか?

    NG:はい。ではまず、ふわっふうさんが推薦された【アルセーヌ】から。まず皆さん「この曲やばい、この曲やばい」って言ってるんですけども、何となく思うのはこちらの曲自体すごく作りが良い。その上、MVに使われている絵もいい。特にいいと思うのはMVの展開がよく考えられているところ。よくここまで曲と合わせてきたなって思うんですよね。だからすごいが三拍子揃っていて、”やばい”になっているんじゃないかなって、聞いてて思いました。なにしろね、やっぱり週ニコ紹介されただけあってかっこいいですね。

    次に4696さん推薦の【レーブエンヴィー】。この曲ね、しょっぱな格好良いんですよね。本当もう「ボカロ曲っぽい!」って感じ。あと可不の声をダブリングって言うのかな、声を重ねたりとか、楽器を一気に減らしたり、増やしてみたりっていう、そういうのがよく考えられてるなって感じました。

    次、ベンゾーさん推薦の【ナースコール(仮)】なんですけど、ナースコールって言うからどんなはポップな感じかなと思っていたら、勢いすごいですね(笑) めちゃくちゃかっこいい曲調がすごいんですけど可愛い。歌詞も面白いし可愛いですね。前にベンゾーさんが推薦していた時に「かっこよさもある」って言っていて、確かにそうだなって感じました。

    次、猫月さん推薦の【徒夜】。こちら猫月さんも言ってましたけども、ボカコレ春で【ロータスイーター】を投稿された作者さんの曲ですね。静かと言うか、テンションは低めの曲調なんだけれど、ポンポンポンとちょっと可愛らしい音が入ってきたりして、沈まない、あんまり気持ちが沈むような曲じゃない。少し騒がしい夜のような曲って言えばいいんですかね。そのように感じ取れました。歌詞も曲もMVの絵も全てマッチしてる曲だなって感じました。

    次はスーさんが推薦された【RUNTA!!】ですね。こちら木琴の音が可愛くていいですよね。『ぺらぺら』とか『わんわん』って言うオノマトペがね、すごく印象的です。そのオノマトペが続いた後に、ちょっとネガティブな歌詞が入るんですよね。でも最後まで聞けば分かると思うんですけども、辛くなった人にもっと楽にしていいんだよって、ちょっとぽわぽわ~と、ふわふわ~っと支えてあげるような、包んであげるような、そんなことを感じ取れる歌詞だなーって思いました。はい以上です。

    はい、ありがとうございます。では最後にふわっふうさん、お願いします。

    ふわっふう:皆さんのプロ並みの感想を述べている中で、僕は簡単に一曲一言ずつ、言ってこうかなと思います。

    まず【徒夜】なんですけど、何か聞いててすごく縦ノリするような感じの曲だなぁと思って。歌愛ユキってやっぱ「独特の低音があるんだよなー」と僕はずっと感じてて、だからそれとメロディとすごく合っていると感じた曲ですね。ふと今考えたんですけど、【独りんぼエンヴィー】みたいな中毒性があるなぁーと。ちょっと謎も残してる感みたいな。曲は確実に明るいんですけど謎が多いというか、ちょっと心地いいモヤモヤ感がずっとあるみたいな曲調だったなと聴いてて思いました。

    次が【RUNTA!!】ですね。さっきも言ってらっしゃいましたけども、オノマトペとか、言葉遊びとかがすごく随所に組み込まれてる。気だるさみたいのもあるけど言葉遊びで楽しいっていう、子供がすごく好きそうな曲なんじゃないかなって端々に思いましたね。なので僕は「みんなのうた」で流れそうな曲調だなと思いました。NHKで聞いてもおかしくないって感じですね(笑) 何よりミコトにこの類の可愛い曲っていうのは、僕が個人的にギャップを感じたのですごい好きな曲だなと思いました。

    次が【ナースコール(仮)】ですね。最近の流行りというか2~3年ぐらい前から、この速いテンポで、とにかく歌詞を詰め込んで、しかも一枚絵で勝負しているみたいな曲が流行ってるなーと思うんです。【ナースコール(仮)】のMVは多少動いてますが、やっぱり全部のメロディとかで飽きさせない。可愛さを詰めるとこもあるし、ダークっぽいところの曲調もある。それらで飽きさせない。2分強の中で飽きさせない工夫はすごくバリバリ感じるなって思いました。そして兎に角、何よりも「可愛いな!」と言うがもう一番の感想かなと思ってます。

    次が【レーブエンヴィー】ですね。僕は多少踊りの経験がある人間で、その経験があるからこそなのかもしれないんですけど、踊り手さんがすごくノリノリで踊っている感じが思い浮かびました。スポーティな格好で踊っている感じの「踊ってみた」動画を上げている映像っていうものが、脳みその中にふとイメージされたノリノリの曲だなぁと思いました。間奏だったり、あとはサビメロもそうなんですけど、見せ場が多いなーって感じがして、だからこそ踊りっていうのもポイントポイントですごい映える踊り、振り付けを作れる曲なんじゃないかなって感じましたね。

    最後。【サマージャンプ】はもう終始爽やかな曲だなぁと。さっき「ネガティブよりな歌詞も入ってる」みたいな感想もあったんですけど、これを聞くと「今日調子悪いかもしんないけど朝元気に学校行こう」とか、「でも頑張って仕事始めるか」っていう風にスイッチが入るような曲かなと思いました。はい、という感じで以上、僕からの感想になります。

    はい、ありがとうございます。まだちょっとお時間がございますので、先ほどと同様に「この曲もうちょっと語りたいんだよー」ですとか、「推しのコメントを言ったんだけど、物足りないから伝えたいんだ」と言うこと等々ありましたら、この時間に語っていただければと思います。

    4696:まぁ、いつも俺ここで言うんだけど、新人とは・・・。

    猫月:ほんと(笑)

    ふわっふう:いやぁ、もう本当に。週ニコとかでも、僕毎月ルーキーランキングって言うの見てるんですけど・・・「新人」って全然わからないクオリティが・・・。

    4696:処女作からやばいですよね?

    ふわっふう:そう。「処女作」とか、「1作目です」「2作目です」みたいに簡単に動画説明文に書いてあるんですけど、いやいやいやいやいや(笑)

    全員:(笑)

    ベンゾー:ここまで来ると、「新人なのに凄い曲」っていう聴き方は逆に失礼なんかなと思ってきてしまって。「新人の曲」じゃなくて「曲」として聴かんと失礼なのかなってすごく思ってしまう。

    4696:うんうんうんうん。やっぱり高校生とか大学生のPさんたちって、親世代が聴いてたからボカロが身近だったりするんですかね。ニコニコも15周年になりますし。そんなボカロが身近な世代が、いざ作ろうってなった時に作り方が何となくわかってたりするんじゃないかな。一番初めの2007年って0から1を作り出すから労力がいるけど、1から∞につくるのって0から作るのとはまた違う労力だから。触れてきた音楽性っていうのが新人然り新着然り凄いなって感じるし、どういう音楽に如何に触れて影響されて来たのかって、なんとなく曲作りでわかるよね。

    ふわっふう:あとは個人的になんですけど、コメントを見ている限りどうやらニコニコ発ではなくて、TikTokだったり別のサイトでやってたんだけど、「やっぱりボカロはニコニコだよね」って進出しに来たみたいな人が多いなって言う印象です。

    4696:確かにパーカーパンダさんもREMIXとかMIX系とか作曲もやっている方で、ボカロを使った曲をあげてはいるんだけど、バンドをやっている人なんじゃないかな。

    猫月:新着で挙げた『Mame Fox』さんも元々YouTubeでゲーム音楽的なものを制作されてて、ボカロ初投稿でニコニコにもやって来たみたいな方でしたね。

    スー:どこかで活動されていて、「ボカロと言えばニコニコだ」って来てる人なのかな。

    4696:まぁ、活動一切してないガチ新人というのもおるけどね。

    ふわっふう:出所がわからない人は、「どうやってうちに来たんですか!?」みたいな(笑)

    全員:(笑)

    ふわっふう:ニコニコにどうやって来たんですかみたいな気持ちになることはある。

    4696:でもやっぱり親とかじゃないかなーって俺は思う。

    ふわっふう:そうですね。親世代は強いんだろうなー。それこそ踊り手さんの話になっちゃいますけど、『ぽるし』さんとかは完全に親御さんが好きでニコニコを知ってって感じなので。

    4696:『りりり』ちゃんとかもそんな感じじゃない。

    ふわっふう:でも・・・でも培っているその技術力は一体どこで培っているんだって言うのが(笑) 少なくとも、僕を含めてここの皆さんが選んだ曲を聞いても毎回思いますね。【徒夜】とかちゃんと聞きましたけど「わっ・・・めちゃくちゃ好き・・・」って思いましたもん。

    スー:ベンゾーさんの挙げてた【ナースコール(仮)】も初投稿なんですよね。で、可不でこのクオリティなんですよ。自分も聞いた時に「本当に!?」って思っちゃったんですよね(笑)

    4696:わかる、わかるよ(笑)

    スー:「えっ!初投稿なの!?次回作どうなるんだ」みたいな。凄い惹きこまれるようなところをグッとつかんでくるので、本当に新人のボカロPさんなのかなって思っちゃいます(笑)

    4696:新人さんの曲ってミクが多いんだよね。使いやすいって言うのがあるのかな?それ以外だと結構幅広いんだよね。ウナちゃん(音街ウナ)だったり、可不だったり、今挙げているようにヒメミコ(鳴花ヒメ・鳴花ミコト)だったり。「そこ使う!?」って言うのがあったりするから、新人さんの可能性ってすごいなって思う。

    NG:うんうん。

    4696:どうしてもインターネット老人会の人たちは、ボカロ=初音ミクって思いがちで、VOICEROIDだったりCeVIOだったりをなかなか受け入れなかったりするじゃない。「それをボカロとは言わない」っていう人たち。でも新人さんってその概念がなくて、「この歌にこの声を当てたいから使っている」っていう意思だったり、「可不が流行ってるから使ってみて、こういうの作ってみよう」って言うのが顕著に表れているかなって。

    ふわっふう:それで言うと、VOICEROIDで歌わせている『GYARI』さん。トークソフトを無理やり歌わせるっていう文化があって、その音声合成ソフトの境界を破壊して行ったのがGYARIさんかなって。そこで、何を使っても楽しいんだって流れになったからこそ、今来てるんじゃないかなと言うのが1つ。あと、可不の話題もありましたけど、可不って人間らしいんですよね。新人さんならではの考えみたいなのもあるかもしれないんですけど、人間である自分と人間ではないけど近しい存在の可不に歌わせるって言うのが、直感的にやりやすいのかもしれないなって今思いましたね。

    NG:なるほど。

    このThe VOCALOID Timesって「ボカロ曲」を扱ってはいるんですけど、そこは広義的に、幅広く掲載しています。それこそVOICEROIDからCeVIO AIから。「これは曲です」って投稿されたもの全てが対象だと思って制作しています。その中で先人の楽曲へのリスペクトだったり、影響を感じる作品が「初投稿」の人に多く見られるかなというのは個人的にあります。

    ふわっふう:時系列で考えると、ボカロがいったん廃れるというかブームとして落ち着いてしまった。その後、再び盛り上がってきた。その盛り上がりを楽しめている世代が作り始めた、なのかなって。

    スー:うんうん。

    ふわっふう:だからこそ、技術力が蓄えられてさらに盛り上がった時代だからこそ耳が肥えてて、アウトプットもそれだけ凄いものがアウトプットされる、みたいなこともあるのかなって思いましたね。

    NG:なるほどねー。

    だからこそ、これから先の未来のクリエイターの誕生だとか、これからの楽曲が本当に未知数で・・・今後が楽しみな方たちが多く出てくるんじゃないかなって言うのをここ最近の投稿とかでも感じますね。皆さんも言ってますけど「初投稿とは」とか。

    4696:週ニコでも取り上げた原点回帰の曲みたいなものとか、初音ミク自身を歌った曲とかって言うのも面白かった。今はもう令和なのにそれを作るって言う勇気と新鮮さがあった。今は能力が高い人たちがバッと作るけど、原点回帰曲とか初音ミクを歌った曲っていうのも面白いかな。

    なるほど。あと1点、皆さんにお聞きしたかったのは、所謂「動画師」と呼ばれる方々について。楽曲の素晴しさは勿論なんですけど、その世界観を作っているMVを作成する方々がいらっしゃるんですね。今回挙げていただいた曲も含めて、そう言う方々の楽曲制作とか実際に見てみて如何ですか。

    4696:今回、動画として動いているのって【アルセーヌ】と【ナースコール(仮)】なのよね。この2つは映像美、映像の見せ方を凄くわかってる人が作ってるなって思う。これに何時間かかったのかわかりませんけど。

    ベンゾー:絵が動いてへん映像でも文字の出し方、歌詞の出し方の工夫がすごかったりするなーと思う。

    ふわっふう:動かすか、動かさないか・・・こう言う括りで良いのかわからないんですけど、最近で言うと『かいりきベア』さんがほぼ動かない絵で曲を作り出し大ヒットさせる作品を作って以降、止めても大丈夫なんだ、歌詞をバババッてカッコよく出すだけでも大丈夫なんだって言う流れが出来始めたのではないかと思います。今回選んだ中でも1枚絵でバシッと勝負する、曲だけで聴かせる、だからこそ実力勝負みたいなところもありますよね。だからクオリティをクオリティをって言っても、今一見すると戦場状態だけど、視聴している僕らからすると「楽しくてしかたないっ!」みたいな状態になるんですよね(笑)

    NG:うん。確かに。MVに関して思うのは、ボカロが盛り上がっていたって言われる時期に【モザイクロール】って楽曲があったじゃないですか。ああ言う、作者さんが世界観としてちゃんとMVを作ってくるみたいなのが一時期流行っていたんだけど、最近はふわっふうさんが言ったように1枚絵で歌詞を動かすMVが流行っているんですよね。動きだけで見ると、歌詞を動かしている方が動いているように見えるんだけど、絵は全く動いていない。個人的にはそっちの方が世界観を考えながら、作者さんの曲のイメージと言うか勢いを感じられるなって思っていて、更に1枚絵って派生もさせやすいとも思うんですね。

    4696:歌い手さんのオリジナルMVみたいな。

    NG:そうそうそうそう。MV作ってみたとかできるし、更に言えば踊ってみたにも派生しやすいですよね。原作者がムービーを作っている訳じゃないですから。歌詞だけ動かすって丁度いいところなんでしょうね。

    ふわっふう:それで言うとやはり『DECO*27』さんの【シンデレラ】ですよね

    NG:あぁ!確かに。【ヴァンパイア】とかもね

    ふわっふう:まさにそういう感じで、そこから歌い手さんだったら自身のイラストにして歌詞を同じように出すって言うのをやってたりしますよね。2次創作の広がりを促すって言う点ではやはり1枚絵ですよね。更にブーストをかけられる。ただ1枚絵があるっていうことが踊ってみたで言うと「衣装を合わせてみよう」とか、「この世界観ならこういう振り付けで挑むよ!」とか想像を膨らませて挑むことが出来るって言うのも特徴・・・というか創作において重要なポイントなのかなと思います。

    4696:うんうんうんうん。

    ふわっふう:以前、『百花繚乱』さんが週ニコで「ツッコミどころを作った方がいい」って話をしていたんですよね。正直ボカロ曲でツッコミどころってわけじゃないけど、解釈の余地・余白を与えてくれる曲は、創作が活発になるし人気を得ていく秘訣なのかなって、NGさんの話を聞いて感じたところですね。

    4696:MVに注目が集まると、これは古(いにしえ)の考えなんだけど『じん』さんのMVってすごく面白くて、動く曲と1枚絵しかない曲、画面の下の方だけ小さく動く曲と3種類あるんだよね。こう見るとそれぞれの曲によって使い分けてる。この曲には動きがあった方がいい、この曲は動きがない方がいいって言うじんさんの拘りがすごいって言うのが見て取れるかなって。

    スー:確かに。

    NG:MVで言うとね【フォニイ】なんかもね。基本的には手で耳を作る一枚絵が印象的で、他の絵も数枚あるけど、大きく歌詞を展開させたり、記号を用いたりするわけではないんですよね。そう考えると最近のMVの傾向はそんな感じなのかもしれませんね。

    4696:やはり【ヴァンパイア】とか【KING】・・・

    NG:あぁ、【KING】もそうだね。

    4696:MVの流行りも面白くて、そういう感じの曲がバッと流行ると同じようなジャンルのMVが増えていく。だから動きの多いMVの曲が流行ると、また動きの多いMVの曲が流行り始めると思う。今は1枚絵って言うのが多い時期なんだと思う。

    ありがとうございます。大変盛り上がってるところ私としても大変心苦しいですが、そろそろ決めなくてはいけないということでお時間になりましたので・・・行きたいと思います。先ほど同様に、まず皆さんの推した曲に入れていいですよ。皆さんのプレゼンを聞いて上で全部の中でイチオシ曲、どの曲にしますか?を最初に聞かせてください。自分の推した曲もいいですよ。でも皆さんのプレゼンを聞いた上でイチオシ曲、どの曲にしましょうか?では順番に聞いてきます。ふわっふうさん。

    ふわっふう:すげー悩むんだよなぁ。悩むけど、ここはあえて【徒夜】で。

    はい、ありがとうございます。NGさん。

    NG:はい、【サマージャンプ】で。

    はい、ベンゾーさん。

    ベンゾー:えー【徒夜】。

    はい、ありがとうございます。4696さん。

    4696:【レーブエンヴィー】。

    はい、猫月さん。

    猫月:【徒夜】で。

    はい、スーさん。

    スー:うーん・・・んーーー・・・。すいません、自分の推し曲【RUNTA!!】で!

    はい、ありがとうございます。なるほど。では次ですね、次です。もう一個お聞きしていきます。さっきは自分の曲を含めてお聞きしました。今度は自分の曲を除いてください。自分の曲を除いた上で改めてお聞きします。イチオシ曲どの曲がいいと思いますか?今度は逆にスーさん。

    スー:迷ってるんですよ。迷ってんですけど・・・。

    4696:後回しにする?

    スー:いや・・・【徒夜】で。

    はい、わかりました。猫月さん。

    猫月:【アルセーヌ】で。

    はい、4696さん。

    4696:【サマージャンプ】。

    はい、ベンゾーさん。

    ベンゾー:【徒夜】。

    はい、NGさん。

    NG:うーんと、【RUNTA!!】で。

    はい、【RUNTA!!】。はい、ふわっふうさん。

    ふわっふう:【徒夜】で。

    はい。これで分かりました。ありがとうございます。非常にほっとしております。と言うことで今月発掘のイチオシ曲は、【徒夜】に決まりました。皆さん長々とありがとうございました。


    <登場楽曲>

    1. 【初音ミク】アルセーヌ/ひろ坊
    2. 【初音ミク&GUMI】脳漿炸裂ガール【オリジナル】
    3. ササフネ「サマージャンプ」feat.可不
    4. ナースコール(仮) / feat.可不【オリジナル】
    5. レーブエンヴィー / パーカーパンダ feat.可不【オリジナル】
    6. トロッツアルター / パーカーパンダ feat.初音ミク【オリジナル】
    7. 徒夜/青栗鼠(feat.歌愛ユキ)
    8. 仄日/歌愛ユキ
    9. ユキニフル『MEITEI』 feat.初音ミク
    10. 【CeVIO AI オリジナル】混迷オンストリート【可不】
    11. RUNTA!!/香柚季【鳴花ミコト】
    12. 【初音ミク】恋色病棟【オリジナル曲】
    13. ロータスイーター/青栗鼠(feat.歌愛ユキ)
    14. 【初音ミク】「独りんぼエンヴィー」【オリジナル】
    15. DECO*27 - モザイクロール feat. GUMI
    16. DECO*27 - シンデレラ feat. 初音ミク
    17. DECO*27 - ヴァンパイア feat. 初音ミク
    18. フォニイ - kafu [オリジナル]
    19. 【GUMI】KING【Kanaria】

    【3】座談会その4 これからのボカロ未来について

    タイムズの座談会ですが、かなりの回数を重ねてきました。様々な企画も行ってきています。最後に、座談会の感想、そして選曲をしている方は選曲をしてみての感想などを語っていただいて、座談会を終了とさせていただきたいと思います。では、まずはじめにNGさん、お願いします。

    NG:10月の座談会、ありがとうございました。今回は新しい方が入っていただいて、いろんな曲の見解とかを聴けて、すごく面白かったです。NGさんの選びそうな曲だったって言われたのがちょっと衝撃的でしたね、僕は(笑)これだけ座談会とかを繰り返してると選びそうな曲がわかってくるんだなって(笑)まぁ4696さんは特に僕の曲わかってると思うけど、他の方からもそういうの言われるのって、やっぱ曲って偏るんだなって思いました(笑)

    今後、ボカコレ秋が10月14日からありますけど、そこもボカロタイムズはいろいろとやると思うので、そこで手伝えたらなと思います。また、The VOCALOID Timesは間もなく1周年ということで、いやーこれだけの企画を1年間やったっていうのはすごい力が必要だったんじゃないかなって思います。3か月続けるのだってきついのに、それを1年続けたっていうのは本当に凄い。僕が思うに、今までいろんな方が座談会参加やキュレーターとしてThe VOCALOID Timesの執筆などをされていますけど、これだけいろんな人の想いとか気持ちが入っている記事ですので、今はまだ、そこまで日の目を浴びていないと思うんですけど、1年間いろんな初投稿とか今まであまり日の目を浴びることがなかったボカロPの方々をこうやって日の目に照らしてあげるような活動を続けてきたからこそ、今後はいろんな方に知られていくんじゃないかなと期待しています。今後ともよろしくお願いいたします。

    はい、ありがとうございました。では続きましてベンゾーさんお願いします。

    ベンゾー:まず、座談会お疲れ様でした。久しぶりに参加させてもらって、やっぱり自分の推しを語ったり他の人の推しについての話を聴くのはすごく楽しかったです。今後も是非参加したいなと改めて思いました。

    タイムズのキュレーターをしてみてなんですけど、本当にボカロ曲を聴く数が増えたなぁと思います。初めて参加した2月の座談会でも話したんですけど、The VOCALOID Timesに出会うまでは元々ボカロ曲を全然聴かない人間だったんで、知ってる曲といえば2桁いかないくらいだったんですよ。何百万回再生されてるような有名な曲でも、全然名前すら知らないっていう感じで。それが今ではタイムズに掲載された曲だけでも1000曲近い数の曲を聴いてきて、1回キュレーターをするだけでも何百曲の中から選ぶので、この1年で合計2000曲ぐらいはボカロ曲を聴いたことになります。こんなにたくさんの曲を聴くようになるなんて1年前では全く想像してなかったです。ボカロ曲っていう1つのジャンルとしてじゃなくて、音楽っていう大きな括りの中で激推しできるような曲に出会えたのも、The VOCALOID Timesのキュレーターをしてるおかげだなと思っています。The VOCALOID Timesがまもなく1周年を迎えますけど、この記事をご覧になっている方がそういう曲に出会えるようにキュレーターとして今後も頑張っていきたいですし、ボカロPさん達の素敵な作品をたくさんの方にお届けしたいなと思います。ボカロ曲は原曲はもちろんなんですけど、歌ってみたとか踊ってみたのような二次創作もすごく素敵なものがたくさんあると思います。僕がThe VOCALOID TimesのCROSSOVERで執筆しているコラムでは、ボカロ曲を歌っていらっしゃる素敵な生主さん達をご紹介しているので、そちらもチェックしてもらえると嬉しいです。ということで、皆さん今日はありがとうございました。

    はい、ありがとうございます。では続きまして4696さん、お願いします。

    4696:まずは座談会お疲れ様です。ワクチンの副反応で体がきつい中、参加しました。10回中8回出てくる私でございますけども、お前の名前は見飽きたという方もですね、私の話を聴いてくださいよ。2007年からずっとボカロを聴いてきて、今になってもそうなんですけど、ボカロの愛ってのはやっぱりすごい感じるところがありますね。このキャラにこういう歌を歌わせたら面白いだろうっていう、やっぱりいろいろ考えて作られた曲っていうのは面白くて。再生数が1桁や2桁のやつも、皆さんどうぞ聴いてください。あなたの好きな曲が絶対あると思います。それが人気じゃなくても人気でも、あなたの心に刺さればすごく良いかなと思います。2007年の0から1を生み出した人たちと、そして1から∞にもっていく後発組の若者たちが混在するニコニコ動画ってのはすごく面白いところで。今も前線で活躍している古の人たちから、ボカコレから急に立ち上がってきた新人さんたちでも、全然曲への違和感ってものはないので、タグの検索だったり人から「こういうの良いですよ」って聞いたりとか、曲紹介をする生放送とか、そういうのから自分の中で「この曲良いな」ってのが出てくると思います。

    The VOCALOID Timesが1周年ってのは、1年間曲を紹介してきて1000曲に到達するんじゃないかってぐらいいろんな曲が生まれて、やっぱり消えていくってのがありますけども。1年間それをやってきた人たち、キュレーター然り、エディター然り、自分も何回か(キュレーター)をやりましたけども、やっぱり探す楽しみってのがあったかなと思いますね。でも、そこに載ってない曲を探してみるのも面白いかなと思います。また、ボカコレ秋があります。そして、The VOCALOID Timesを可視化する「ボカロ見るラジオ」という番組もあります。そういう番組とかを見てボカロに触れていっていくのは面白いかなと思います。皆さん探しに行ってくれると楽しいかなと思います。

    はい、ありがとうございます。では続きまして猫月さん、お願いします。

    猫月:本日座談会お疲れ様でした。濃かったですねー(笑)4696さんほどではありませんが、それなりに参加させていただいていますが、過去の座談会を振り返ってみると、自分はだいたい新世代のキャラとかソフトとか、そういうのばっかり言ってきてるんですけど。今回も結構、可不ちゃんだったり、新しい人がたくさん出てきてます。

    4696さんからさっき名言が飛び出しましたが、2007年に0から1を作った人たち、そして今、1から∞に広げていく人たち。1から∞、本当に方向性は無限大です。もちろん、その楽曲をどういった環境で作る、どういった歌詞で作る、楽曲の中身はもちろん、楽曲、何をモチーフにする、楽曲、誰に歌わせる、そういうのいろいろ無限大に選べます。なので、もし今、楽曲を作りたいなと思っている人がいたら、拙くても全然大丈夫です、ニコニコなら誰かしらは見てくれます。全然伸びないっていうのを恐れずに、是非、勇気を持って投稿していただきたいなと思います。

    そしてThe VOCALOID Timesがそろそろ1周年ということで、おめでとうございます。そしてありがとうございます。いろいろと僕もね、リミックス・アレンジ・カバーにフォーカスしたThe VOCALOID Times(RC)だったり、本誌でもキュレーターとして楽曲を選曲させていただいております。今回の座談会はThe VOCALOID Times #51~#54に掲載された楽曲が対象だったんですが、僕とベンゾーさんしかキュレーターをしていない回だったので、僕とベンゾーさんはこの曲選んだなって思って今日の推薦曲を考えてたと思うんですけど(笑)Twitterのリンクが(動画説明欄・作曲者様自己紹介欄に)記載されていないために掲載できなかった曲が多々あります。なので、The VOCALOID Timesに載った楽曲、ニコニコビジョンに載った楽曲、ランキングに載った楽曲、それ以外にもたっっっくさん。埋もれている楽曲があります。是非、いろんな楽曲を探していただいて、それを再生はもちろん、コメントやマイリスト、いいね、広告、Twitterでの拡散だったりをいろいろしていただければと思います。そして、もし「なんであの曲がThe VOCALOID Timesに載っていないんだ!」って思ってる方がいらっしゃれば、是非SmileSに加入していただいて、The VOCALOID Timesの作成をお手伝いいただければと思います。ということで、改めて本日の座談会ありがとうございました、The VOCALOID Times1周年おめでとうございます。以上、猫月遥歩(ねこづきあゆむ)でしたー。

    はい、勧誘ありがとうございます(笑) 是非皆さんお待ちしております(笑) では続きましてスーさん、お願いします。

    スー:今回、3回目参加させていただき、ありがとうございました。そしてThe VOCALOID Timesに関わっているスタッフさん、キュレーターさん、毎回楽曲を選んで、新たな出会いをさせていただいて本当にありがとうございます。この座談会3回参加させていただいて、2回目・3回目の人もいれば、はじめましての方もいらっしゃって、結構皆さんの考え方が違うなぁってのは、本当にまた新たな発見をさせていただいたなぁと思っています。今回の座談会を聴いて思ったんですけど、今の新人さんは可不の楽曲が多くなってきたなってすごく感じていて、まぁ可不以外にいろんな楽曲ありますけど、もっともっとボカロPさんが伸びる場が、どんどん、このThe VOCALOID Timesを通して増えていってくれているのはすごく嬉しいのかなって思っています。なので、ここから是非どんどんどんどん、いろんな新人さんが発掘、そして新着の曲がいっぱい紹介されていければ良いなと思っております。

    4696さんからもあったんですけども、これを可視化する番組が、「ボカロ見るラジオ」という番組ができて、今回1回目をパーソナリティーをさせていただくということで、記事があっての番組だと思ってますので、是非この番組を見た人がThe VOCALOID Times読んで、「あ、こういう楽曲あったんだ」っていう発見をしていただけると嬉しいなと思っておりますので、是非よろしくお願いします。そして、The VOCALOID Timesが間もなく1周年ということで、もう900以上の楽曲を紹介してるということを聞いて、かなりの楽曲を紹介してるんだなと改めて感じさせていただきました。本当にいろんな楽曲を今後もずっと紹介し続けていって欲しいなと思います。

    はい、ありがとうございます。「ボカロ見るラジオ」も是非皆さんよろしくお願いします。では最後にふわっふうさん、お願いします。

    ふわっふう:いつか出たいなーと思っていたこの座談会にお誘いを受けて、一応会社の許可も得て(笑)、今回このような感じで参加させていただいたんですけど、元々はといえばこのエディターさんがSmileSのエージェントさん向けに作ったボカロタイムズっていうものが、「いや、これは留めていくのはもったいないだろう」と思って、「是非ブロマガに掲載させてくれませんか?」って頼んだところが発端かなと思っています。そういう意味で、僕はこれだけ凄い展開までさせてしまったっていうところで、ある種責任があるのかなと思いますが、とはいえ、いろんな方の頑張りでこういった座談会が開けているってのはありますし、いろんなThe VOCALOID Timesの派生記事もありますし、あとは踊ってみたRunwayとか、その他の様々な各カテゴリーに絞った記事っていうものが出来上がっているので、やっぱりこのThe VOCALOID Timesという存在なくしては、今のクリエイターさんを推す、とにかく推す、なんでもいいから推すっていう戦略には辿り着かなかったんじゃないかなぁ。あとはブロマガっていうもので推しだす、紹介して喜んでもらうっていう循環は生まれなかったんじゃないかなっていうふうに思ってます。そういう意味で、この偉業ってものを間もなくですが、1年達成しているっていうことは、本当The VOCALOID Times素晴らしいなと思いますし、The VOCALOID Times様様といった感じです。本当にありがとうございます。僕はある種運営の端くれとして、いろんなことで挑戦はしてるんですけど、その中でもやっぱり気付けないことだったり、限界があるところだったりってのを、見事にこのSmileSという組織、ないしThe VOCALOID Timesってものが補完していただいているなぁというふうに思っています。まぁ僕も趣味の一環でランキング動画作ったり、ランキングの解説したりとかしてるんですけど、とはいえやっぱりこの見てる量とか、物量とかには全然敵わないとと思っているので、まぁ…これからもボカロの未来、そしてボカコレにも貢献できるような形で、あとはそいて「ぼかみら(注:ボカロ見るラジオの略称)」っていう放送で、さらにボカロ界隈っていうものに貢献できるように、僅かばかりながら、影ながら支援させていただければなと思ってますので、是非是非頑張っていただければなと思います。

    そして、このThe VOCALOID Timesっていうので本当に頑張っていらっしゃる方もいるんですけど、僕ももっともっと推したい気持ちがあるんだ、もっともっとニコニコが好きなんだ、そもそもクリエイターさんをどんどん推していきたい、ニコニコで頑張っている人を応援したいんだっていうふうに思ってくださる方がいるのであれば、さきほど猫月さんに言われちゃったんですけど、それが僕の仕事なので改めて言うと、SmileSというところはクリエイターさんを支援するっていう目的で立ち上がってますし、今もなお「じゃあこうした方が良いかな」「ああした方が良いかな」ってのを常に考えながら一緒にやっています。決して安くないお金を頂きながら、それを回して回してっていうふうに活動資金として頑張ってやっているので、是非賛同いただける方はですね、是非「入会する」のボタンをポチっと押していただいて、見に来ていただければなぁというふうに思っておりますので、是非是非よろしくお願いします。そして、無理のない範囲でThe VOCALOID Timesの執筆者の皆さんには頑張っていただければなというふうに思っています。今回こういう素敵な場で、しかもめっっっちゃくちゃ時間かかってるんだなって改めてわかった(笑)この座談会に呼んでいただきまして、本当にありがとうございます。

    はい、ありがとうございました。以上をもちまして座談会10月号を終了とさせていただきます。改めましてご参加いただいた全ての皆さん、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。

    全員:ありがとうございました!


    ※「The VOCALOID Collection 2021秋」や「ボカロ見るラジオ」に向けての話が出てきますが、開催前・放送前に座談会を実施しています。


    【4】座談会後記

    -1- エディター視点 座談会振り返り

    今回の座談会はいつも以上にニコニコ情報調査室SmileS部長であるふわっふうさんに、ニコニコユーザー視点から座談会にご参加頂きました。ふわっふうさん、お忙しい中、ご参加ありがとうございました。文字量と違い、生での座談会というのは熱量が異なり、毎回座談会の時間が一応1時間用意しているのですが、あっという間に終わってしまうほど、皆さんの熱量に今回も圧倒されました。次回はTimesとしては1周年を迎えての座談会がどうなっていくのか。楽しみだなぁと感じました。


    -2- staff紹介

    では、ここで、座談会10月号にご協力頂いた皆さんをご紹介させて頂きます。
    • 座談会企画・進行・Editor&執筆者:エージェントNO.118
    • 座談会参加者:猫月遥歩・スー・ふわっふう・N/G・ベンゾー・4696兎
    • 文字起こし等編集staff:moG・N/G・ベンゾー
    • ブロマガ掲載/転載フォロー:SmileS組織(運営)の皆さん

    -3- 最後に

    10月の座談会。如何だったでしょうか。いよいよTimesの1周年が近づいてきました。座談会開催企画を行ってこちらも回を重ねるごとに運用方法も固まってきて、毎回最初は緊張感がある収録場面でありながら、終わるころには、楽しかったねという声が聞こえる。そんな雰囲気が座談会ではあります。その光景を毎回見ていると、企画してよかったなという想いに毎回なり、少しだけすーっと涙が流れるような。そんなことがあったり…なかったり…。します。冒頭にも記載しましたが、いよいよ来月はTimes1周年を迎えます。常々書かせて頂いていますが、よく続いているなと。本当にそう思います。続いているのが奇跡のように感じています。本当に。そうなんです。続いているからこそ、毎回座談会にご参加頂ける方々がいらっしゃり、座談会が運営出来ることに本当に感謝感謝しかありません。ありがとうございます。今後の予定としては1周年を記念した特別座談会を行う予定ですので、詳細等確定しましたら、お知らせさせて頂きます。それでは次回、座談会11月号でお逢いしましょう(`・ω・´)ゞ




    提供:2021年10月31日 エディター&執筆者 エージェントNo.118
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    ブログイメージ
    ニコニコサポーターズSmileS
    更新頻度: 不定期
    最終更新日:
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