初めまして!ニコニコサポーターズSmileSの真野 翔(♪ミュツタカ♪)と申します。普段は歌ってみたの投稿や、ピアノ弾き語りで生放送をしている傍ら、時々コスプレイベントでコスプレをしたり、カメラマンとして撮影をさせていただいております。今回は「池袋ハロウィンコスプレフェス2023」にコスプレで参加し、SmileSコスプレ部の初の対外活動として、事前にインタビュー取材・撮影をお願いしてご快諾くださったコスプレイヤーさんへ、取材・撮影をさせていただきました。
コスプレ部には、コスプレをするのが好きな人、コスプレイヤーさんを撮影するのが好きな人、女装が好きな人、装飾が好きな人など、いろんなメンバーが集まっています。今回の池ハロ2023では「ニコニコ×コスプレ」をテーマに、ニコニコでコスプレイヤーとして活躍しているユーザーさんをご紹介・PRしたく、取材・撮影させていただきました。
今回の #6 では、「コスプレアイテム体験コーナー」のプロデューサーであるホリィさんにインタビューをさせていただきました。長年続く大人気のコーナーを企画するやりがい、ご自身が造形を始めるきっかけ、これからのコーナーのプロデュースについて、などを現地で熱く語っていただきました。ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。
──簡単な自己紹介とこちらのコーナーについて教えてください。
ホリィ:
コスプレアイテム体験コーナーの企画・プロデュースをしているホリィです。本日は「葬送のフリーレン」という作品のシュタルクのコスプレをしています。
コスプレアイテム体験コーナーは10周年を迎えた池ハロの2回目から毎年出展させていただいています。なので、来年(2024年)コーナーが10周年を迎えます。長く愛していただいている企画の一つになっていると思います。ちなみに池ハロは初回から毎回参加しています!当時は中池袋公園を中心に開催されていましたので、ここがまさに始まりの地です!イベントの規模が大きくなったので今はイケ・サンパークがイベントの中心となっていると思いますが、アイテム体験コーナーは規模が大きくなった今でも中池袋公園で出展させていただいています。
コスプレのイベントで、一般の方にも「コスプレの楽しさ」を手軽に味わってもらいたい、そんな思いから始めたコーナーとなっています。一方で、造形のコスプレイヤーたちが自分たちの力作を見てもらえる場はあまり多くないので、たくさんの方に制作した作品を見てもらえる場にもなっています。これら2つのニーズが上手く組み合わせたコーナーとなっています。
いつも10名以上の造形コスプレイヤーでそれぞれの作品を持ち込んでいます。造形コスプレイヤー界のアベンジャーズみたいな感じです(笑)普段の活動ではメンバーそれぞれ作り方や作品のジャンルは異なるのですが、池ハロなどのイベントではみんなでアセンブル(集結)して頑張っています!
今日はお子さんもたくさん来場してくださっているので、コスプレの楽しさを味わってもらって、将来はコスプレイヤーになってもらえたら嬉しいな、と思っています。
──当日の衣装、メイクなどのこだわりポイントを教えてください。
ホリィ:
シュタルクはやはり斧が印象的なキャラクターですので、斧はこだわって制作しました。原作の通りに忠実に作ったのはもちろんですが、金属感や、ファンタジー世界のリアルさを再現できればと思いつつ制作しました。また、撮影時のポージングの際もそうですが、あまりに重いと長時間の撮影は大変ですので、ステージパフォーマンスなどの振り回すアクションも考慮して、素材などを工夫して軽く作りました。加えて可搬性・持ち運びを考慮して分解できるようにもしています。
アニメ『葬送のフリーレン』に登場する『シュタルク』に扮するホリィさん
撮影:ふわっふう
──今日写真撮影が多かったり、来場者さんに人気なアイテムはどんなアイテムでしょうか?
ホリィ:
大剣は大きさやインパクトの面から人気が高いです。また、リカちゃんもインパクトがあるので「なんだあれは!?」といった感じで集まってきてくれます。その他、大翼の造形は原神のコスプレイヤーさんを中心に人気が高いです。原神のコスプレイヤーの中でも翼まで自作する方はなかなかいらっしゃらないので(笑)
体験できるアイテム「大翼」を実際に体験したインタビュアー・真野 翔
アイテム製作者:いち。様
撮影:ふわっふう
──今回の池ハロで9年目の出展、来年(2024年)で企画も10周年とのことですが、ハプニングや思い出に残っていることはありますか?
ホリィ:
このエピソードは超会議のお話なのですが、ガトリング砲のエピソードが思い出深いです。ガトリング砲は中にモーターが入っていて、ボタンを押すと回転するのですが、1日中このガトリングを体験してくれた少年がいました。とても嬉しいことではあったのですが、「超会議は他にもいろんなブースがあるんだよ?ガトリングだけじゃないんだよ?」と逆に心配になったことが思い出に残っています。このエピソードのように、制作した作品ごとのファンもいらっしゃるので、制作のやりがいや面白さを感じます。
体験できるアイテム「ガトリング砲」を実際に体験したインタビュアー・真野 翔
アイテム製作者:ツカス様
撮影:ふわっふう
──これだけ大人数かつ大きい規模のコーナーのプロデュースを担当するのは大変だと思いますが、続けられるモチベーションはどんなところにありますか?
ホリィ:
こういった物を作る職人や造形コスプレイヤーは、作品の制作に対して孤独との戦いで、自分の部屋で黙々と1人作業する、といった感じなのですが、作品発表の場である「コスプレアイテム体験コーナー」は、コスプレの造形におけるコミュニティ、クリエイターの交流の場にもなっています。時々このような場にお互いの作品を持ち合うことが、情報共有・情報交換・技術交流の場になっていて、刺激し合える機会になっているので、これだけの物量を会場に持ち込んで、設営して、撤収して、最終的に家に持ち帰るというのはやはり大変ではありますが、続けてきてよかったと思っています。今後も今まで培ってきたこのコミュニティを大切にしたいと思っています。
制作の技法や、素材選びなどを情報交換して、それを吸収して自分の技にして、次の回ではそれを踏まえて新しい作品を作ってきた、ということも多々あるので、毎回続けていく中でメンバーがどんどんレベルアップしていくのを感じられることも嬉しいです。
自分はコスプレを始めて11年くらいになりますが、コスプレより先に武器作りから始めました。 作品愛ゆえに好きな作品の武器を作りたいと思ったことがきっかけでした。武器が完成したら、次は衣装やウィッグも欲しいと思うようになったので、その流れでコスプレをするようになりました。その観点から武器を持ってみる、というのは一番シンプルかつ分かりやすい原初のコスプレ体験になると思っているので、小さい子どもたちに楽しんでもらえるこのコーナーはとてもやりがいを感じます。
──先ほどの回答と少し被ってしまう部分がありますが、造形にチャレンジするようになったきっかけは何かありましたか?
ホリィ:
作品・キャラクターが好きという作品愛と、空想のものだけで終わらせたくない、現実にも再現したい、二次元を三次元に持ってきたい、という気持ちからコスプレもものづくりにチャレンジするようになりました。
──ご自身の造形作品で特に頑張ったと思う力作を教えてください。
ホリィ:
こちらにいるリカちゃんです。イベントに間に合わせる!という気持ちで2ヶ月くらいで作りました。自分が乙骨裕太くんのコスプレをして一緒に撮影したいと思ったことが制作のきっかけです。持ち運びは洗濯機2台分くらいの大きさで運搬もなかなか大変なのですが、『劇場版 呪術廻戦 0』を観て、あまりにも面白すぎて、完全顕現させるしかない!と思ったので、作品愛ゆえに制作した力作です。
大きく作りすぎてそもそも持ち込めない…なんてことにならないように、パーツごとに分解できることと、イベント会場で組み立てられることを想定して設計するところがなかなかに難しかったです。
──造形の面白さはどんなところにありますか?
ホリィ:
制作しているときは大変なことも多いですが、二次元を三次元に再現したいという思いの中で現実に形ができてくるとワクワクします。さらに出来上がったものを自分で持つと「現実に好きなキャラやアイテムを持ってこれた!」という気持ちになって感動します。
──いよいよ来週は「うるまハロウィンコスプレフェス2023」が開催されますので、沖縄の皆さまへ一言お願いします。
ホリィ:
池ハロの「コスプレアイテム体験コーナー」で体験してもらったアイテムをそのままうるまへ発送します!「沖縄に届いてくれ!!!」という気持ちです(笑)1年ぶりのうるハロなので、自分もとても楽しみです!昨年よりもパワーアップしたアイテムをたくさん持っていきますので、楽しみにしていてください。
──最後に普段応援してくださっている皆さんや、コーナーに来てくださった皆さんに一言お願いします。
ホリィ:
普段のコスプレの活動や、コーナーを応援して、楽しんでくださる皆さんには感謝の気持でいっぱいです。いつもありがとうございます。来年(2024年)は「コスプレアイテム体験コーナー」が10周年を迎えます。多くの仲間達に支えられて、今では全国を飛び回る大人気企画に成長しました。これからも活動をもっと広げていきたいですし、来週は沖縄へお邪魔しますので、遠方でなかなか東京に来れない方にもお届けしていきたいと思っています。今後も応援・ご支援いただけると嬉しいです。
コーナーを始めた頃に遊びに来てくれた小学生が立派な大人になったり、一般で来場してくださった方がコスプレイヤーになったり、中には造形を始めてコーナーに出展する仲間になった方もいます。これからも、ものづくりの力で少しでも人の人生を楽しく変えられるような、素敵な作品を体験してもらえる場であり続けたいです。毎年パワーアップして進化し続ける「コスプレアイテム体験コーナー」を楽しみにしててください!これからもよろしくお願いします!
いかがでしたか。「コスプレ体験アイテムコーナー」は多くの来場者さんで賑わっていました。なかなかコスプレイヤーでも手にすることがない、素敵なアイテムがたくさんあり、私も貴重な体験をさせていただくことができました。小学生・中学生くらいの来場者さんも多く楽しんでいた方が多くいましたので、コスプレに興味を持って、将来はコスプレイヤーや造形師として活躍してもらえると、私自身もとても嬉しく思ったりしました。
直近ではニコニコ超会議2024「超コスプレ」ブースにて、今年も「自作コスプレアイテム体験コーナー」の出展が予定されています!過去に私もコーナーでゲームの武器を持って写真を撮ってもらったことがあり、とても楽しい思い出になったことを覚えています。コスプレの経験がない方でも楽しめるコーナーになっていますし、写真撮影はスタッフさんがお手伝いしてくださるとのことです。制作の質問なども受け付けてくださると思いますので、超会議に参加予定の方はお気軽に立ち寄ってみていただけると嬉しいです。
そして次回の池ハロで「コスプレ体験アイテムコーナー」は10周年を迎えるそうです!今後ますますパワーアップした制作作品が楽しめることを期待したいと思います。ぜひホリィさんのフォローもよろしくお願いします。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!Cosplayer Interviewの記事はまだまだ続きます。ぜひ次回号もお楽しみに!
2024年4月26日(金) 発行
インタビュアー:真野 翔(♪ミュツタカ♪)、nazofood
執筆:真野 翔(♪ミュツタカ♪)
撮影:ふわっふう
発行:ニコニコサポーターズSmileSコスプレ部
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