初めまして!ニコニコサポーターズSmileSの真野 翔(♪ミュツタカ♪)と申します。普段は歌ってみたの投稿や、ピアノ弾き語りで生放送をしている傍ら、時々コスプレイベントでコスプレをしたり、カメラマンとして撮影をさせていただいております。今回は「池袋ハロウィンコスプレフェス2023」にコスプレで参加し、SmileSコスプレ部の初の対外活動として、事前にインタビュー取材・撮影をお願いしてご快諾くださったコスプレイヤーさんへ、取材・撮影をさせていただきました。
コスプレ部には、コスプレをするのが好きな人、コスプレイヤーさんを撮影するのが好きな人、女装が好きな人、装飾が好きな人など、いろんなメンバーが集まっています。今回の池ハロ2023では「ニコニコ×コスプレ」をテーマに、ニコニコでコスプレイヤーとして活躍しているユーザーさんをご紹介・PRしたく、取材・撮影させていただきました。
今回の #8 では、「Cosplayer Of The Year 2024」で見事「ビター部門」グランプリを獲得されたさわこさんにインタビューをさせていただきました。表彰式&総合グランプリ決定戦を終えた後日、オンラインで、COTYの審査について、普段のコスプレ衣装の制作について、これからの活動について、などを熱く語っていただきました。インタビュー後からブロマガ記事発行までお時間をいただいてしまいましたが、ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。
──池ハロ当日のこだわりポイントはどんなところでしたか?
さわこ:
とても好きなキャラクター・とても好きな衣装だったので、全身すべてこだわっています。今回のキャラクターはアンドロイドで、丸い形を自分の手で作ると1から作ると不格好でうまく決まらないことが想定されたので、100円ショップやホームセンターなど、比較的簡単に手に入る素材を使って、キャラクターらしい衣装を再現しました。
胸部の衣装の制作段階
(さわこさんご提供画像)
可動部にあたる肘部分のパーツの制作段階
(さわこさんご提供画像)
──いつ頃にコスプレすると決めて制作されたのでしょうか。
さわこ:
だいたい1年くらい前にこのキャラのコスプレをしたいと思っていたのですが、特にやる時期は決めていませんでした。なんとなくパーツを決めて制作はしていましたが、たまたまCOTYで機会をいただけることになったので、ステージ映えもしますし、池ハロに向けて制作しようと決めて制作しました。パーツが出来上がり始めていたのは、ちょうどニコ生審査の期間前後だったと思います。
──ものづくりの経験はあったのでしょうか。
さわこ:
ものづくりはもともと好きで、美術系の学校に通っていましたが、ものづくりの経験があったわけではなかったです。友達に誘われて、コスプレを始めたのはよかったものの、やりたいキャラクターの衣装が販売されていなくて…というケースが多かったです。既製品を買っても「なんか違うな…」と思うこともあったので、とりあえず作ってみよう、というところからスタートしました。今ではそれがどんどん積み重なっていって、だんだんと作れるようになっていきました。制作歴は休んでいる期間もありますが、13年くらいになると思います。本気で作り始めたのは5~6年くらい前です。
──当日の衣装の中で特に制作が難しかったのはどんなところでしょうか。
さわこ:
特に難しかったのは羽の部分です。特にパーツが多い部分で、羽だけではなく、羽の根元にパーツが積み重なって層になっているので、1つ1つ手で円形に切って、模様を入れて、さらにフィルムを貼り重ね合わせていくという作業が大変で一番時間がかかりました。なんでこれ作ろうと思ったんだろう、なんて思うこともありました(笑)
フィルムを貼る前の左目付近の髪飾り
(さわこさんご提供画像)
フィルムを貼った前の左目付近の髪飾り
(さわこさんご提供画像)
──池ハロは何回目の参加ですか。
さわこ:
今回で3回目の参加になります。コロナ禍前に1回だけ参加したことがあって、とても参加人数が多かったので、びっくりしました。あまり参加者が多いイベントは参加することがなかったのですが、COTYのようなステージイベントも素敵だと思ったので、たくさんの方が参加されているイベントもいいな、と思うようになりました。
──池ハロに参加してみての参加はいかがですか。
さわこ:
実は当日ステージと更衣室しか行き来していないのですが、コロナ前よりレイヤーさんの参加が多くて、毎年増えていっている気がします。気軽にコスプレを楽しめる環境がまた戻ってきているように感じて嬉しく思っています。
──来年のCOTYまでの期間、コスプレイヤーの顔になると思いますが、頑張りたいことはありますか。
さわこ:
コスプレイヤーになって長年経っていますので、自分が出るというよりは、ステージなどをきっかけにコスプレに興味を持ってもらえたり、衣装製作に興味を持ってもらったり、写真撮ってみたいな、と思ってもらえるように、さまざまな面でコスプレのシーンを盛り上げるお手伝いができたらいいな、と思っています。最近ですとCOSPLAY MODEという雑誌で小道具などの造形を作るコーナーにライターとして連載させていただいたりと、ありがたいお話をいただけるようになりました。間接的にでもコスプレイヤーの皆さんのお手伝いができればと思っています。COTYをきっかけにまた1年いろんなことにチャレンジさせていただけると思うので、楽しんでいければと思っています。
──今回のCOTY2024を通じて思い出に残っていることはありますか。
さわこ:
毎年ニコ生の配信を頑張っていますが、特に今年は黙々と衣装を作ったり、全力で楽しんでみたり、コスプレで放送してみたり、といったように温度差を出すことを目標にしていました。コスプレイヤーは顔出しをするのが当たり前、みたいな雰囲気はあったと思うのですが、ただ手元しか映さずに喋ってるという感じの配信をすることで、ビジュアルだけにフォーカスしてもらうのではなく、自分が普段やっていることに興味を持ってくださる方が特に今年は多かったように思います。普段コスプレ衣装の制作を見たことがなかった方が興味を持ってくださって、いつも配信を観てくださったり、コスプレのイベントにわざわざ会いにきてくださったりと、素敵な出会いがあって嬉しかったです。
──COTY2022ではオールジャンル部門、COTY2023では匠部門、今回のCOTY2024ではビター部門と、COTYでは毎回異なるジャンルにチャレンジされていると思いますが、今回ビター部門を選んだ理由はどんな点でしょうか。
さわこ:
実はCOTY2021にも参加はしていて、ファイナリストにも選ばれたのですが、部門グランプリは獲得ができず、その時にグランプリを獲得された方に憧れて、COTY2022ではオールジャンル部門に再チャレンジしました。
COTY2022では匠部門という新しいジャンルができ、かつCOTY2023からは他部門であればエントリーができるというルールに変更があったので、出たいという気持ちに対して正直にエントリーしました。
個人的にはCOTY2023で最後かな、と思ったのですが、ビター部門にもエントリーしたいという気持ちもありましたし、2冠の私が3冠目を獲得したら盛り上がるかもしれない、3冠を獲得できなくても、今までグランプリを獲得した方を制覇したという点で盛り上がると思ったのでエントリーしました。とはいえエントリーするからにはもちろんグランプリを獲得するつもりなので、応援よろしくお願いします、というのは皆さんには伝えて出させていただきました。ちなみに今回のCOTY2024ではスイート部門へのエントリーも少し考えていました。女性の男装の場合、背が高くて、中性的で、女性だけど男らしくてかっこいい、みたいなイメージがあると思うのですが、私は身長が148cmと小柄なので、体格を活かして少年キャラをやってみたりするのも好きですし、ショタもいいぞ!というのをアピールしたかったのでビター部門を選びました。
──過去に3冠の方ってどなたかいらっしゃいましたっけ…?
さわこ:
いないです。初の2冠の時も盛り上がったと思います。嬉しい限りです。殿堂入りです、もう出ないです、なんて言ったこともあります(笑)
──今回、ビター部門グランプリ確定となった時のお気持ちはいかがでしたか。
さわこ:
COTY2023ではステージに3名登壇して、そこから最終審査があってやっと決まるという感じで、前回までとは異なり、ステージに登壇するときにはグランプリに選ばれていたので、あまり実感がなかったです。池ハロが迫ってくるに連れてグランプリ獲得の実感が湧いてきました。グランプリを取らなきゃいけないというプレッシャーはなかったので、ステージは純粋にただただ楽しくトークができました。 3つ目取っちゃった、どうしよー(笑)、みたいな感じでした(笑)
──ニコ生審査で頑張ったことや、印象的だったこと、自分らしく放送できたと思うことがあれば教えてください。
さわこ:
毎年何かしら放送でしかできない企画をしたいと思って、今回は巨大知育菓子を作ろう、という企画とダチョウの卵でプリンを作ろう、という企画をやりました。
普通に生活しててやったら怒られそうだけど放送の企画なら盛り上がって楽しそうなことを全力でやりたいな、と思ったので、同じ知育菓子を22箱買って、混ぜて、お団子を作ってみました。22箱買ったのでかなり大きいお団子ができました。ちゃんと全部食べました。
ダチョウの卵でプリンを作るのも、ただプリン作るだけだと面白くないと思ったのでチャレンジしました。ダチョウの卵の殻をカッターで上から割ったのですが、どうせ割るなら綺麗に割りたいと思って、カッターの音を2時間垂れ流すという、かなり異色な感じなこともやりました。
いずれも自分がやってみたいことにチャレンジしてみたのですが、リスナーの皆さんはちゃんとついてきてくれたので、みんなすごいな、というのを改めて感じました。
──審査でニコ生を始める前に、ニコ生をやっていたことはありましたか。
さわこ:
COTYで初めてニコ生をやってみるところから始まりました。とはいえCOTY2021からチャレンジしてもう4年になりますので、今年はそこそこ慣れてきて普段通りできたと思います。巨大知育菓子やダチョウの卵のプリンといった企画にもチャレンジしましたが、もちろんコスプレの生放送をやったりもしました。1年目のCOTY2021の頃は緊張しながら放送していて、匿名のコメントは怖いな、という気持ちもありましたが、今年は普段通りの素の自分で放送ができたような気がします。
──ニコ生で嬉しかったことや、もらって嬉しかったコメントなどがあれば教えてください。
さわこ:
友達のコスプレイヤーさんでニコ生主の方なのですが、実は共通のリスナーさんがいて、私の知らないところで不思議なつながりがあるなぁ、というのを感じました。意外と世間は狭いな、と思います。
──来年(2024年)のCOTY開催はまだ分かりませんが、ぜひ来年エントリーを検討しているコスプレイヤーさんへメッセージをお願いします。
さわこ:
楽しむことがもちろん一番大切ですが、自分が伝えたいこと、やりたいこと、自分が大切にしているコスプレに対する思いや考えなどを自分らしく貫いて、自分なりのコスプレを伝えられるように頑張ってほしいです。自分が大切にしたいことを大事にしてほしいです。
──普段活動を応援してくださっている皆さんや、普段応援してくださっている皆さんへメッセージをお願いします。
さわこ:
いつも私のわがままに付き合っていただいてありがとうございます。これからも自分らしいコスプレや放送を通してみなさんに届けられるように、活動を頑張っていこうと思うので、是非これからも見守っていただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いします。
いかがでしたか。COTYの各種審査も、ニコ生での放送も、衣装製作も、楽しみながらチャレンジされていたことが伝わってくるインタビューでした。今後もご自身の経験を活かした衣装制作や、身長・体格を活かしたショタキャラのコスプレにも期待したいと思います。また今年の池ハロ2024では10月26日(土), 27日(日)にIKE・SUNPARKにて「自作コスプレアイテム体験コーナー」を担当されることが決定しています。衣装製作のことを直接質問するチャンスですので、気になる方はぜひ体験コーナーに遊びに行ってみてください。
そして個人的には4冠を目指してCOTY2025へエントリーされるのかどうかが気になるところです。エントリーされるかどうかを問わず、今後もさまざまな形で「ものづくり」「衣装製作」の楽しさを発信していってくださることに期待したいと思います。ぜひさわこさんのフォローもよろしくお願いします。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!発行までにお時間がかかってしまいましたが、Cosplayer Interview の記事はもう少し続きます。ぜひ次回号もお楽しみに!
2024年10月22日(火) 発行
インタビュアー・執筆:真野 翔(♪ミュツタカ♪)
発行:ニコニコサポーターズSmileSコスプレ部
- 2024/12/10The VOCALOID Times #204
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