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物語の思想、あるいは(2)
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物語の思想、あるいは(2)

2016-06-14 17:42

    今日は、大井昌和です!
    梅雨だというのに雨が少なく、おいおい大丈夫かという感じですし、蒸し暑くてしょうがないです。
    今月のまんがライフオリジナルは苦節10数年、ようやく表紙を書くことができました。
    そして同じく今月のまんがタイムには、このチャンネルの会員である遠藤君の読み切りが載っております。
    どちらもよろしく、ということです。

    さて今回は「物語の思想、あるいは」の2回目(1971文字)です。

    大塚英志の「物語消費論」をネタに物語につて考えていく文章になっております。
    大塚英志といえば高校生頃の大井に変な影響を与えてしまった人で、当時の日本経済新聞に漫画について彼のエッセイのような短い批評文が週一かそれくらいで載っていたのです。当時サブカル批評は宝島系のムック本が主流で、そこには現在の社会学的分析の走りのような、「統計のような」数字をさも根拠になり得るように書かれていて、それが自分に激しく違和感を感じていた中、大塚英志のそれは、理論的な文章で書かれていてはっとしたものです。そしてそれのお陰で「漫画を読んで仕事になる」なんて最高だな、と思ったものでした。そしてそうなるためにはどうすればいいか、と考えると、大塚英志は他方、「マダラ」の原作者としても名高い人でしたので、まずは作家にならなきゃいけないのか・・・と肩を落としつつ、仕方ないので漫画家になろうかな、と思った次第だったのです。

    というわけで「物語の思想、あるいは」の2回目(1971文字)です。

     
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