こんにちは、大井昌和です。
最近は某先生に紹介していただいた、某出版社さんとの打ち合わせをしたりしていて、いろいろ考えることができて、いそがしたのしい日々あります。
そんな生活でなかなか入力ができない中、気になっていることは、カゲロウデイズの物語感、PS4の圧勝で起こるゲームの停滞、「光る絵」という概念の研ぎ澄まし、額縁の値段って高いなあ、です。
そんな中で新しい企画をまた作ろうとしている最中なのですが、そこで自分がよく使う「フレーム」という考え方を語りたいなー、と思います。

「フレーム」というのはwiki先生によるところの、車両の車体骨格・構造、的な意味で使ってます。額縁ではないです。
自分の同人誌「マンガ企業論」でマンガ製作の過程を企画段階からネーム、作画まで一気に開陳しました。その中の企画制作の段階で書いた拙著「おくさん」は企画説明のときに「32歳主婦を主人公にした「よつばと」」という風に書きました。この「よつばと」という部分が「フレーム」です。
つまり、演出の構造を「フレーム」と言っているわけです。
だがしかし。
この「フレーム」の使い方を間違って理解すると、駄企画が生まれてしまうときがあります。
どういうことでしょうか。
「「おくさん」は32歳の主婦を主人公にした「よつばと」だ」という企画。
この文章を記号論理学的に考えれば、「おくさん」という単語をA,「32歳の主婦を主人公」というのをB,「よつばと」をCとします。そうすると上述の文章は、
A=B×C
と表すことができます。この数式は、数学的に考えれば、A(おくさん)というものは、C(よつばと)が存在していれば、
B=A/C
としてB(32歳の主婦が主人公)が求められるということになります。
実はここに落とし穴があります。