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エリオン・シルバークラウン設定集
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エリオン・シルバークラウン設定集

2014-07-30 18:22

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    コンセプト:「人はどこまで中二病になれるのか?」

    外見:髪はプラチナブロンド、瞳は菫色、腰までのまっすぐな長髪。美しさで人目を惹くいっぽう、作り物じみて余人を寄せ付けない雰囲気がある(魅力11)。
    装備:細身の長剣、毛皮の縁取りのついた短いマント、上質な衣服

    性格:いかにもサン・エルフ的な悠長さと傲慢さが最初は表に出て斜に構えているが、根は善人で身の回りのものに深くかかわり、振り回されてしまうため、自分がサン・エルフらしくないのではと悩む。どこかでふっきれて「今を生きるって素晴らしい」と目覚める予定。

    出自:父はメイカー(厳格、冷淡、切れ者)、母はヴァイセニア(柔弱、慈愛、薄幸)。後継者の兄エイモン(メイカーの劣化コピー)、病弱で盲目だが祭司の才能豊かな弟デイロン(夢でコアロンのお告げを聞く)をもつ。家から疎まれており、剣と魔法で身を立てるべく修行中。



    過去設定:
    その夜、城に真っ赤な流星が落ちたと人はいう。生まれ落ちたのは、シルバークラウン家代々の菫色ではなく血のような深紅の目をした赤子だった。
    物ごころもつかない幼い頃、エリオンは視力がなく、赤く輝く目から血の涙を流して激昂し、荒れ狂う魔力の放出を起こして周囲のすべてを手当たりしだいに破壊してしまった。その暴発の前には部屋での軟禁も意味がないことがわかると、閉じ込められる場所は地下牢やフェイワイルドの深い鍾乳洞の奥などになったが、それでも周囲のあらゆるものを破壊してしまう事態は止まらなかったため、シルバークラウン家の名を汚すとして秘密裏に殺されそうになった。しかし身重の母ヴァイセニアがそれを止め、自らの祈りと命を代償に、赤い目が持つ制御不能の魔力暴発を封じ込めることに成功した。
    それ以降、エリオンの暴発は起こらなくなり、左目はすみれ色に戻り、目が見えるようになった。弟デイロンは死んだ母の身体から生きて取り上げられ、まるでエリオンの身代わりになったかのように視力を失っていた。
    父や兄にヴァイセニアを殺したとして疎まれるようになり、エリオンは自ら身を立てざるを得なくなった。そこで母方の伯父に師事して魔法と剣術の修業を積み、いずれ兄の右腕として立てるようにと厳しい試練をいくつもこなした。
    その試練の中のひとつとして、数年前にエリオンは「太陽と月の蛇」討伐に成功する。
    かつて強大な魔法使いが部下として飼っていた七匹の大蛇がいた。魔法使い本人はエラドリンの高名な妖精騎士に倒されたものの、もともとは邪龍ロラガウスの精髄から生まれたと言われるその蛇たちは逃げのび、フェイワイルドの奥深くでそれぞれの縄張りを張った。大気中の豊富なマナを吸収して彼らはますます成長し、神話に名を残す英雄でもなければ倒せないほどになって悪逆の限りをつくしていた。七匹の中でも特に強力なのが、蛇たちの王のような存在である太陽の蛇オルタリオンと、女王にあたる月の蛇ケイマザシグであった。
    エリオンは魔法使いの古い手記を探し当て、蛇が一年に一度脱皮する瞬間だけ無防備になることを知り、固い守りをかいくぐって蛇の縄張りに忍び込んで脱皮の瞬間を待ち、さらに太陽の蛇には雨の秘術を、月の蛇には霧の秘術を用いて力をさらに弱めた上で、剣をふるって二匹を退治した。
    エリオンの師はその二匹の蛇を魔力で捩って縒り合わせ、ひと振りの剣と変えた。名はフェノルの剣(つるぎ)といい、「合一、融合」といった意味を持つ。今はただの剣と変わらないが、エリオンが経験を積んで力を増せば、剣も本来の力を発揮するはずである。
    森で新たな試練を探すエリオンは、イリアンブルーエン辺境にたどりつく。一日に一度わずかな時間だけ、離れた弟と「スプリング・オブ・スカイ・ピアツーピア」の魔法で会話を交わすのが唯一の楽しみである。
    先遣隊を追って地上世界に来てから、一瞬右目の視界が欠けることが時おりある(実はその瞬間に見えたものが弟に送られており、いずれ弟とリンクする……かも)


    後付け

    母親以外の女性にいい思い出がないため、女嫌い。レディファーストで常に礼儀正しいけど、近寄られると後ずさってしまう。

    キャンペーンでついた設定

    ・エリオンが死ぬとデイロンの視力が戻る
    ・プライモーディアルの溶岩に沈んだが、フェイワイルドの儀式によって死からよみがえったことにより、原初の炎の力を手に入れた
    ・母ヴァイセニアの名の由来となった木の枝をエイロヌイから与えられた
    ・魔剣は何本もあり、それぞれに果たすべき使命がある。それをふるう役目を担うものが、シルバークラウン家の歴史の中に時折現れることがある


    自称:「私」、弟に対するときや独り言のときのみ「僕」
    他人称
    JD→「ジェイド」
    エイロヌイ→「エイロヌイ殿」
    セイヴ→「おじさん」「セイヴさん」
    ミシュナ→「小娘」から「ミシュナ」に昇格
    ヘプタ→「チンピラ」から「お前」に昇格

    勝ち台詞
    「この程度か」
    「他愛もない」
    「そんな見え透いた動きで私を捉えられるものか」
    「死を想え」
    「立ちはだかるなら踏み越えていくまでだ」
    「命のともしびよ、そのアラルガンドの終焉を思い知れ」
    「我が右手の封印が破られしとき、あらゆるものが灼熱のプレスティッシモに包まれる」
    「我が右手に封じられし闇の力が求めるものは、紅き血のディミニュエンド」

    負け台詞
    「おや、かわすとは運がないな。くらっておけば楽だったものを、あと1ターン苦しみを延ばすことになるとは」
    「戦いに手慣れたものなら一歩踏み込むはず、それゆえの太刀筋だったが……どうやら貴様の技量を買いかぶっていたようだ」
    「どうやら私を本気にさせてしまったようだな」
    「かすり傷とはいえ、私に血を流させたことをとくと後悔させてやるぞ」

    とどめをさしたとき
    「お前に流れる時間は今ここで終わる。余韻のフェルマータよ、せめて美しく響け」


    ©瀬尾亜沙子
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