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『ウォーハンマーRPGセッション風景配信』第8回プレイレポート
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『ウォーハンマーRPGセッション風景配信』第8回プレイレポート

2015-08-18 11:41
    ウォーハンマーRPGセッション風景配信も第8回目。
    今回もプレイレポートをテーブルトークカフェDayDreamの宮音詩織さんにお願いしております。

    8/4配信の回も、この6人のキャラクターたちによる冒険となりました。

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    発明家にして変人、キューゲルシュライバー博士の頼みにより、「鳥肉サラダ屋敷」の警護を請け負った一行。
    その日の夜に現れたラットマンを、一同は打ち倒した。
    しかし博士によれば、自分が悩まされているたかり屋と、このラットマンは全く別物だとのこと。
    一行は疑問符を浮かべつつ、その日は眠りについた。

    次の日の夜、屋敷に現れたのは、マスクで顔を隠し、羽つき帽子を被った、五人組の男たちだった。
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    リーダー格の男は、芝居がかった仕草、丁寧ながら有無を言わさぬ口調で、金品を要求する。
    脅しつけるように抜身の剣を扱う仕草は、それなりの使い手であることを伺わせた。
    ここでことを荒立てては、互いに無事では済まないだろう。
    皆は苦々しく思いながらも、彼らに金を渡してお引き取り願うことにした。

    バルデマーが決意を込めた様子で、一人、追跡を試みる。
    馬で悠々立ち去るたかり屋どもだが、バルデマーは密やかに、そして確実に尾行していった。
    たかり屋どもは、酒場で軽く一杯ひっかけ、別の屋敷でまた金を巻き上げた後、アジトらしき場所へ戻っていった。
    その場所は、なんと市警の詰所だったのだ。

    市警について、デルベルツの街の人々に探りを入れても、特に不自然な話は出てこない。
    たかり屋に関しても、有力な情報は何も得られなかった。
    そして皆は、その行為が敵を刺激してしまったことを、身をもって知ることになる。

    夜にも関わらず、「鳥肉サラダ屋敷」の周囲が騒がしくなり始めた。
    馬や人の規則正しい足音、金属のガチャガチャ鳴る音が、屋敷を取り囲む。
    「この屋敷に、恐ろしい強盗が潜んでいると聞いた。出てこなければ屋敷の主人もグルとみなす!」
    市警による包囲網が完成していたのだ。
    博士は取り乱し、頭をかきむしったが、すぐに決意を固め、潜水艇で逃げると宣言した。
    そして皆へ報酬を渡し、彼は屋上を示した。空を飛んで逃げろ、と。
    「キューゲルシュライバー式飛行機械がある」
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    皆は困惑し、顔面蒼白になり、しかし銃を構えた市警がついに突入してきたのを見て、覚悟を決めた。
    ついでに屋敷は燃やしてしまおう、と、油や火種を屋敷中にばらまく。
    屋上へ行き、飛行装置を装着したところで、階下から爆発が起こった。
    熱風が皆の背を押す。嵐の名残か、風は強い。身を任せ、皆は屋根から飛び出した。
    目指すは、城壁の外だ。

    アンヤを伴うウドーは危うげなく悠々と飛んでいき、ウルディサンも鳥のごとく身をひるがえす。
    バルデマーは危ういところで「早抜き鞘」に装着したワイヤーを使い、高度を保つ。
    下からの銃撃にさらされたグレッチェンは地面へ墜落してしまい、グルンディが助けようと試みるも、うまくいかない。
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    風の中、皆は恐るべきものを目にする。
    渦巻く風の中に、サメが泳いでいたのだ。c287b2aeb84575cae9480fcea07bd64feb0c056a

    さらに、捕えていたジャイアントが逃げた、という声が上がる。
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    サメの牙、ジャイアントの棍棒による猛攻が、皆へ襲いかかる。

    ジャイアントの攻撃をしのいだものの、バルデマーは墜落し、死につながる重傷を負ってしまう。
    グレッチェンもサメの牙に深手を追わされる。
    グルンディもついに墜落し、サメやジャイアントの攻撃にさらされる。

    死の影に追われながらも、バルデマーは諦めず飛び立とうとする。
    しかし、自力ではとても壁を越えられそうにない。
    支援を求めて投げたワイヤーを受け取ったのは、ウルディサンだ。
    エルフは自分が壁の向こうへ飛び降りる勢いを利用し、バルデマーを引きあげた。
    しかし勢い余って、バルデマーは宙へ投げ出されしまい、かろうじて木の枝に受け止められた。
    ぐったりと枝葉にもたれるその姿は、既に命の火が尽きていたかのように見えたが――

    グレッチェンは、腕から血を流しつつも、なんとか飛び立った。
    が、壁を越えようとする彼女の背後に、ジャイアントが迫る。
    手は出させぬ、と立ちはだかったのは、一人のドワーフ。
    もはや飛ぶことさえしようとせず、グルンディは武器を構えて、巨人と正面から対峙した。
    「この巨人が、わしの墓標じゃ」
    グルンディは、巨人に鋭く深い一撃を入れた。
    痛みに暴れる巨人の棍棒がグルンディを殴り飛ばし、その身を壁の外まで弾きだした。
    傍目には、ドワーフは確かに殺されたように見えた。
    が、ドワーフの身に宿る運命の力が、かろうじて彼を生に繋ぎとめたのだった。

    ウルディサンがバルデマーを木から下ろす。
    バルデマーは息をつき、意識を取り戻した。
    まるで、運命に導かれたかのごとく、彼は死の淵より戻ってきたのだ。

    かくして一行は、死を垣間見ながらも、デルベルツの街をかろうじて脱出することができたのだった。


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